【ツール・ド・とちぎ】 第2/確かなチームプレーで黒枝が3位に

レース名:ツール・ド・とちぎ 
第2ステージ 114.6km
開催日:2019年3月23日(土)
開催地:栃木県矢板市
TEAM BRIDGESTONE Cycling出場選手: 石橋学、黒枝士揮、近谷涼、徳田優、平塚吉光、孫崎大樹

photo: Satoru KATO

ツール・ド・とちぎ 第2ステージで、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの黒枝士揮が、日本人選手としては最高位となる3位を獲得しました。チーム全体がバランスよく動いたレースでした。

ツール・ド・とちぎ 第2ステージは、114.6kmの周回コース。前日の温かな気温とはうって変わって、寒い一日となりました。

レースが大幅に動いたのは、全8周の5周目。徳田優を含む13名の選手が集団から抜け出し、1分近くほどの差をつけました。


(徳田)

「そこまでは、前で孫崎と平塚さんが動いてくれていました。コースの道幅が狭く前に上がりにくかったんですが、前に上がったときにアタックがあり、良いメンバーだったのでそのまま決まりました」(徳田)

彼らを追うメイン集団は、2周回ほど様子を見ていましたが、その後、スピードを積極的に上げていきます。集団の前に出て、石橋学と平塚吉光とが集団のメインの牽引力となり、ペースは上がります。


(平塚)


(石橋)

「先頭グループが、差が開いていたときはこのグループで逃げ切ろうという感じで(ローテーションを)回していたのですが、メイン集団がまとまり始めてタイム差が縮まってきてからは、そこから逃げ出したい選手が、アタックを繰り返しました」(徳田)


(徳田)

アタックで逃げ切ろうとした数名の選手でしたが、残すところ1周でメイン集団が先頭グループ全員を吸収。レースはまさに振り出しに戻り、最後のゴールスプリントに向かい、各チームがそれぞれの思惑で隊列を組み、位置取りを開始します。

TEAM BRIDGESTONE Cyclingからは、黒枝士揮と孫崎大樹、二人のスプリターがゴールスプリントに備え、動き始めます。

「スプリントに向けて、孫崎と一緒に位置取りをしていましたが、ラスト1kmを切った時点でコーナーが続いて崩れ、集団で後方待機していました」(黒枝)

ラスト500m、集団全体が牽制したか、ふとスピードが緩みます。この瞬間を狙って黒枝が動きました。


(写真中央、黒枝)

「ちょっと早いかなと思ったんですが、もう行くしかないと。隣りにいた選手と並走になってスプリントを始めましたが、ゴール前の強風の向かい風で、体重の軽い僕は失速してしまったのではないかと思います」(黒枝)

優勝に向けての絶妙のタイミングでとびだせた黒枝でしたが、パワーで勝っていた2選手にかわされ、残念ながら3位となりました。


(黒枝)

ただ、要所要所でチーム選手それぞれが役割を確かに担い動いた結果が、昨日に続き日本人トップ成績となる表彰台へ、黒枝を導いたのは間違いありません。

「3位は残念でしたが、久しぶりのスプリントで感触的にいいものをつかめました。これからこの感覚を煮詰めていければと思っています」(黒枝)


(徳田)

「逃げ終盤のアタックの繰り返しは、インターバル(練習)のようで正直キツかったんですが、これでチームが脚を休められて、最後は士揮さんのスプリント、表彰台への動きのひとつになれてよかったです」(徳田)

レース名:ツール・ド・とちぎ 第2ステージ 114.6km 【リザルト】

1 マリス・ボグダノヴィッチ (LAT) インタープロサイクリングアカデミー 2:38'31" 0"
2 レイモンド・クレダー (NED) チーム右京 +0:00"
3 ⿊枝 ⼠揮 (JPN) TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:00"
31 孫崎大樹(JPN) TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:00"
33 平塚吉光 (JPN) TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:00"
38 近谷涼 (JPN) TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:00"
62 徳田優 (JPN) TEAM BRIDGESTONE Cycling +0:09"

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