【Jプロツアー1、2戦】修善寺ラウンド2連戦、チームは開幕時の実力を確認

(左から、徳田優、平塚吉光、石橋学、黒枝士揮、孫崎大輝)

レース名:Jプロツアー第1-2戦《第2回JBCF修善寺ロードレース》
開催日:2019年3月16日(Day1)、17日(Day2)
開催地:静岡県伊豆市・日本自転車スポーツセンター内特設コース
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手:石橋学、黒枝士揮、徳田優、平塚吉光、孫崎大輝

photos: Satoru KATO

国内ロードレースの最高峰シリーズ戦となる、《JBCF Jプロツアー》の2019年シーズンが開幕。伊豆市の日本サイクルスポーツセンターで2日間・2連戦が行われ、参戦したTEAM BRIDGESTONE Cyclngの選手は、平塚吉光の12位が2連戦を通しての最高成績となりました。


(前:平塚)

-----------<1日目>------------

二日間の二連戦となった修善寺ラウンド。初日が60kmで2日目が120kmという距離設定。初日がスピード系で、比較的スプリンターも多く残って展開されると予想されました。

Jプロツアーの運営母体であるJBCFは大きく体勢が変わり、ロゴ、レース運営の形式なども大きく変わっています。2021年に新たなプロリーグ化を発表していることもあり、今年から大きく変革を遂げていくことでしょう。


(徳田)

TEAM BRIDGESTONE Cyclingの選手たちはレース前の体力測定でも調子良く、スプリンターである黒枝士揮、孫崎大輝を中心に、予想通りになったら、彼らがリザルトを残していくという考え方で、動きの激しくなったときに、平塚吉光、石橋学、徳田優が動くという方針でした。

序盤から上りを使った逃げを狙ったアタックが繰り返されます。石橋学は序盤からいくどもアタックをかけるも決まるまでにはいたらず、しかし一方で多くのアタックに着実に反応し、中盤には石橋を含む7人の逃げが決まりました。さらにそこに後ろから平塚が追い上げて乗り、合計8人となってレースを先導します。


(石橋)

「そこの判断は良かったかなと。そこで戦っていくメンバーを2名載せられたので、チームとしては申し分ない形でした」(六峰監督)

合計60kmと短めのレース、先頭8選手は途中アタックを繰り返し、スプリンターを含むメイン集団はフィニッシュに向けて距離を縮めてきますが、ここで先頭から3名の外国人選手がアタック。結果この3名の優勝争いとなり、オールイス・アルベルト選手(マトリックスパワータグ)が最終局面で飛び出し、優勝を奪います。


(石橋)

途中に果敢にアタックに反応し、先頭集団に乗っていった石橋には敢闘賞が与えられました。


(石橋)

「逃げにはうちのメンバーをいい形で送り込んだんですが、力負けしたという感じでした。ただシーズン初戦ですから、今ある力の確認にもなったなと思います。そして、レース自体の運営、レース自体が生まれ変わって、その質も向上も感じられました。

これでもまだレースにキナンチームは参戦していません。不在でこのレベルの高さなので、レースレベル全体が上がったなと思っています。チームブリヂストンとしては、そこに喰らいついて戦って行きます」(六峰監督)


(平塚)

【リザルト】Jプロツアー第1戦 2019年3月16日 第2回 JBCF 修善寺ロードレース Day-1 60km

1 オールイス アルベルト(マトリックスパワータグ)1:40:56
2 ハッカー ロビー(TeamUKYO)+00:00
3 クローム サム(TeamUKYO)+00:05
12 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+00:11
25 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+00:31
30 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+00:38
36 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+01:14
45 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+03:01


(黒枝)

------------<2日目>------------


(平塚、石橋)

2日連戦となった2日目の距離は倍。日本CSCの5kmコース24周する120kmです。

「昨日よりもサバイバルになると思っていました。ウチとしては、昨日の走りもあった平塚と石橋で行くという大まかな方向性でした」(六峰監督)


(石橋)

この日も石橋は、序盤からほぼ全ての逃げに乗るように動いています。その石橋の積極的な動きがあって、平塚も逃げの質を見極めながら、レース序盤に決まった12名の本命の逃げにチーム選手2人を載せられたTEAM BRIDGESTONE Cyclingも、展開的には申し分ありません。

後方のメイン集団には、昨日の優勝者オールイスが残っていたため、彼を意識しすぎたのか、集団のペースはあまり上がりません。その状況の中、先導の12名が、後方の集団を置き去りにする形で進みました。12名はその中からも逃げを決めるべく、小競り合いが繰り返されますが、決定的な逃げは決まりません。

ところが残り50kmの地点で、先頭グループからフランシスコ・マンセボ選手(マトリックスパワータグ)がアタック、このアタックでマンセポ選手と彼のチームメイト、アイラン・フェルナンデス選手(マトリックスパワータグ)の2名以外が振り落とされ、後方から追いすがる形となりました。

このアタックとほぼ同時期に、メイン集団にいた選手すべてがレースを降ろされました。5kmという周回距離の短さによる結果ですが、先導する2選手のスピードに、他選手がたちが力負けしたという様相でした。

TEAM BRIDGESTONE Cycling石橋と平塚は、マンセボ選手のアタックで後方に下がり、最終周回直前まで再び前を狙っていましたが、終盤にてふたりともレースを降ろされました。結果、このレースの完走者は6名となりました。とてつもないサバイバルレースでした。

「完全に力でねじ伏せられたなという感じです。でもそれは、他のほとんどチームも感じたことと思います。チームブリヂストンとしては、こういった力差のあるレースに対応できる力をつけて挑み、チャンスのなかで得意なレースには勝ちを狙っていきます」(六峰監督

【リザルト】Jプロツアー第2戦  2019年3月17日 第2回 JBCF 修善寺ロードレース Day-2  120km
1 フランシスコ・マンセボ(マトリックスパワータグ)3:24:09
2 アイラン・フェルナンデス(マトリックスパワータグ)+00:00
3 横山 航太(シマノレーシング)+04:06
- 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
- 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
- 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
- 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
- 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF

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