【チームトーク】《Kabuto》ヘルメット3種の特徴と使い分け
ロードチームが語る《Kabuto》ヘルメット3種の特徴と使い分け
TEAM BRIDGESTONE Cycling選手たちのアタマを守る《Kabuto》のヘルメット。チーム選手は、3つのヘルメットをレースや状況に応じて使い分けています。
《ZENARD-EX》ゼナードEX ¥32,000+税
《AERO-R1》エアロ アールワン ¥21,000+税
《FLAIR》フレア ¥21,500+税
それぞれのヘルメットの特徴とその有効な使い方を、チーム選手に聞きました。
答えたのは石橋学、沢田桂太郎、近谷涼、橋本英也の4名です。(注:重量はメーカー計測による参考重量です)
フレア:「軽さと快適さイチバン」
Kabuto FLAIR(フレア)
¥21,500+税
http://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/flair/flair.html
S/M=170g、L/XL=185g
ーーまずはフレアから
橋本:軽い。軽いよ。夏場にいいんですよ、やっぱり。夏場の練習と、登りのレースだったら、これ絶対いい。
近谷:ヒルクライムで間違いない。だって軽いし涼しくも感じるもん。
石橋:空気穴が大きいからね、スピードあまり速くないときだったらフレアは涼しいね。
近谷:一般の人が競争せずに普通にライドするには、こっちがいいと思うんですよね。軽いし、首疲れないし、涼しいし。
石橋:軽さは、もうとにかくすごい。
沢田:だって、つけてるの忘れるレベルですからね。軽さで言ったら、快適性で言ったら、やっぱりこれですよね。僕らも夏場の練習だけだったら、これを選びますもん。
石橋:自分はTOJの富士山ステージ(ヒルクライムステージ)で、フレア使いましたよ。あと、軽量化のためにあごひもの耳下にあるパーツがついてないんですよ。
ーーおー、確かに
沢田:とことん軽さにこだわってますよね。だって170g、スマホと同じぐらいですよ!
近谷:卵3つ分ですね。
全員:卵3つ分! なんで!(笑)
近谷:いやだって、卵1個50グラムだし。
全員:細かい(笑)!
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エアロR1:「いきなりスピード出ます」
Kabuto AERO R-1(エアロ アールワン)
¥21,000+税
http://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/aero_r1/aero_r1.html
重量:XS/S=195g、S/M=205g、L/XL=235g
ーーでは《エアロR-1》を
近谷:R-1はレース向けですね。
橋本:クリテリウムですね。間違いない。
沢田:クリテと、トラックレース。あと、TT(タイムトライアル)でも行ける。一般的なトライアスリートにも好かれるんじゃないかな。
ーー空気抵抗が少ないから?
近谷:ああもう全然違いますよ。これ、むっちゃいいですよ。踏めばいきなりスピード出ますもん。
沢田:首の持ってかれ方が違うんですよね。これだと確実に流れますね、風は。
近谷:それに軽いでしょ。フレアの170gと比べると重く感じるけど、普通に見たらR-1も205g。全然軽い。
沢田:なのに空力はすごくいい。一般の人がタイムトライアルやるにはすごくいいと思うんですよね。だって僕らみたいなプロが使う、本格的なエアロヘルメットって、普通扱いに困るじゃないですか。TTしか使わないし、ロードレースだと使えないし。R-1なら何にでも使える。
近谷:万能ですよね。ひとつあれば、トラックからTT、ロードまで使える。
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ゼナードEX:速くて涼しい総合バランス
Kabuto ZENARD-EX(ゼナード イーエックス)
¥32,000+税
http://www.ogkkabuto.co.jp/bicycle/products/cycling/zenard-ex/zenard-ex.html
重量:S/M=205g、L=220g
ーー万能と言えば、そのさらに上をいく《ゼナードEX》がある
沢田;簡単に言えば、フレアよりも空力が良くて、R-1より暑くない。
橋本:いいとこ取り。
沢田:なので、クリテリウム以外の本気レースなら、ゼナードを使う率が上がるかな、うちのチームは。
ーー2019年モデルは、アタマへのフィット具合をBOAダイアルで細かく調整できるアップデート
石橋:BOAダイアルになって、頭を全体的に締められる感じが良いかな。痛くならないんですよね。頭全体をホールドされる感じなんで。
沢田:それに速くなるほど涼しくなりますよね。さすが最高の冷却性能。
石橋:《ゼナード》ってさ、上に空気通る場所があるんだよ。ジェット気流みたいな。そこが空気を流して、熱を持っていってくれるんだと思う。
近谷:それに汗が止まるんですよね。あの新しいゴムパッドで。
沢田:[ウルトラスウェットパッド]です(笑)。
近谷:これあると、サングラスの内側に全然汗入らないんですよね。ほら、サッカー選手がアタマにバンドしてるじゃないですか、汗止めで。あれを自分で買ってきて使ってたんですけど。ロードのヘルメットでも同じ効果がでるようになって、全然汗が入らなくなった。
石橋:全然違うよね。
近谷:特に汗っかきには。
沢田:近谷さん、すごく汗っかきですもんね。
(左から:今村、近谷、橋本、徳田、窪木)
ーーヘルメットの使い分けは?
橋本:ヒルクライムと練習なら《フレア》、クリテリウムとトラックレースなら《R-1》で、総合力の一番高い《ゼナード》はロードレースに使いたいですね。
ーーでは、それぞれの観点からひとつ選ぶなら
石橋:《ゼナード》ですね。
近谷:《ゼナード》ですかね。
沢田:迷うところですが、《R-1》ですかね。熊野のTTで優勝したときも、僕は《R-1》を使ってるんですね。
橋本:僕も《R-1》ですね。スプリンターですからね。
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このようにブリヂストン選手は、レースや状況によってKabutoのヘルメットを使い分けています。
これからブリヂストン選手たちを応援されるとき、ぜひ彼らの被るKabutoヘルメットにもご着目ください。彼らが何を見据え、そのレースに臨んだのかが浮かび上がることでしょう。選手たちの好み、走り、そしてあるいはその日の作戦まで、うかがい知れるかもしれません。
そしてもちろん、次にあなたが被るヘルメットを選ぶときにも、彼らの意見と感覚を参考にしていただければ嬉しいです。
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