カラーもサイズも自分にぴったり! オーダーシステムでロードバイク女子になりたい!!
とりあえずロードバイクが欲しい!と思ったときに最初の選択肢にあがってくるのが"完成車"といえるのではないでしょうか。完成車とはあらかじめフレームにパーツ類が装着された状態で販売されている自転車のこと。予算的に問題がなく、フレームカラーが気に入れば即購入できるので、スポーツバイクの初心者は、ほとんどこのタイプからサイクルライフをスタートさせるといってもいいでしょう。
しかしこの完成車。あらかじめパーツ類が決められているので、選ぶのは楽ではありますが「もう少しカラーが明るい方が良かった」「ちょっとポジションを直したい」など、どこかに不満が残ることが多いもの。
アンカーのオーダーシステムは、完成車であるにも関わらず、フレームサイズはもちろん、フレームカラー、パーツのグレード、ケーブル類のカラー、サドルなどが選択できるだけではなく、細かいポジション設定まで、"完成車の価格、選びやすさ"で手に入れることができます。
そこで今回、ロードバイク女子に憧れる「きみさん」をモデルにアンカーのオーダーシステムの手順を紹介していきます。
このシステムはカラー選びのアドバイス、サイズ選びやポジション調整の知識も必要ということもあり、熟練のスタッフがいるショップに行ってみるのがおすすめです。今回は老舗自転車ショップの「フレンド商会 阿佐ヶ谷総本店」にお邪魔しました。
きみさん:こんにちは。私は今、クロスバイクに乗っていますが、ロードバイクにも乗りたくて。あまりスポーツサイクルの知識がないのですが大丈夫ですか?
フレンド商会田中さん(以下フレンド田中さん):もちろん大丈夫ですよ! こちらから色々と質問しながら、一緒にぴったりの一台を選んでいきましょう。ではまず、ロードバイクはどんな使い方をしたいと思っていますか?
きみさん:のんびり自転車で遠出をして、おいしいものが食べたいですね。
フレンド田中さん:いいですね! 自転車に乗るとお腹が空くので、食べ物はとくに美味しく感じられますよね。まずお話しておきたいのが、ロードバイク選ぶ際に注意したいポイントです。大きく「自転車の使い方」「自転車の価格」「デザイン」という3つのポイントがあると思ってください。
「使い方」というのは、乗り方みたいなものですね。ロードレースやヒルクライムなどのレースに出たいのか、それとも通勤や旅、きみさんようにグルメライドに出かけたいのか、それでフレームの種類が変わってきます。
「自転車の価格」もその言葉そのものですね。ただし、アンカーの自転車の場合、15万円位を境にフレームの素材や付いているパーツに大きな違いが出てきます。
「デザイン」というのはその言葉のとおり、フレームの形状、カラーのことです。アンカーの場合は15万円くらいからカラーオーダーができるので、かなりお得感が高いブランドだと思います。
きみさんの場合、グルメライドを楽しみたいということなので、アンカーで言えば「RLシリーズ」という種類のフレームが使いやすいと思います。
RLとRS。アンカーの2種類のフレーム
きみさん:RL・・・それは何ですか?
フレンド田中さん:アンカーは大きく分けて「RLシリーズ」と「RSシリーズ」という2つのフレームの種類があって、「RL」の名前が付いたものは、振動吸収性が高いロングライド向けのフレームになります。もう一つの「RS」は簡単に言えば、ヒルクライムなどのレースに出る人向けのものになります。
アンカーのカラーラボではオーダーで作れる自転車の一覧が確認できる
フレンド田中さん:アンカーのサイトやカタログを見てもらうとその「RL」「RS」の中にもいろいろと種類があるのがわかると思いますが、たとえばRLシリーズにはRL9、RL8、RL6、RL3という種類があって、この数字の違いはグレードの違いになります。
最上位の「RL9」のフレームは、アンカー製の中でも最高のカーボンを使ったモデルで、「RL6」になるとアルミ製のフレームを使用したモデルという具合に分かれています。もちろん、最高級のものは価格が高く、次第に安くなります。ちなみにどれくらいの予算で購入を考えていますか?
きみさん:大体20万円以内で考えています。
フレンド田中さん:それくらいあれば、すごくいいものが買えますね! フレームのグレードの話はしましたが、同じようにグレードによってついているパーツにも違いが出てきます。20万円くらいの予算があるなら、「105(イチマルゴ)」というグレードのパーツが使えるので、今後の広がりが出てくると思います。
きみさん:その「105」って何のことですか?
フレンド田中さん:105というのは、パーツのグレードの名前です。ブレーキやディレイラー(変速機)などを総称して「コンポーネント」といいますが、フレームと同じようにこれにもグレードがあるのです。SHIMANOのパーツは上から「デュラエース」「アルテグラ」「105」「ティアグラ」「ソラ」と並んでいて、操作性や耐久性、軽さなどに違いがあります。
105はちょうど真ん中のグレードですが、105から上になると変速の段数が11速になっているので、上のグレードのものとパーツの互換性が出てきます。
きみさん:互換性があると良いことがあるのですか?
フレンド田中さん:ホイールの交換が簡単になったり、ブレーキだけ上のグレードにしたり、好みのカスタマイズがしやすくなります。もちろん、あまり気にせず乗り続ける人もいるので、何とも言えませんが、パーツを交換したくなったときにすぐにグレードアップできるのはいいと思いますよ。
「グルメライド」と「予算20万円」なら・・・
きみさん:私が考える自転車の使い方と予算なら、どんな自転車がおすすめですか?
フレンド田中さん:アルミフレームに105のコンポーネントがついた「RL6Wエキップ」をおすすめします。最近はロードバイクといえばカーボンフレーム、というイメージがあるかもしれませんが、そんなこともありません。
カーボンに比べてアルミは、耐久性が高いので多少乱暴に扱っても問題ないですし。カーボンより重量は重いですが、走りは軽快ですよ。そんな特徴もあるのがアンカーだと思います。
きみさんの好み、予算を聞いた結果「RL6Wエキップ」に決定
きみさん:良かった!なんだかすごく良さそうです。ちなみに女性用の自転車は何か特徴があるのですか?
フレンド田中さん:基本的にアンカーは日本のブランドなので、小柄な女性にも乗れるような小さいサイズの自転車も作っています。きみさんの場合は、小さいサイズじゃなくても問題ないですが。海外のブランドだと小柄な女性は乗れる自転車があまりないのが正直なところです。
フレームの溶接跡もなくスムーズなのもアンカーのアルミモデルの特長
フレンド田中さん:フレームにも特長があります。筋力の低い女性でも乗りやすい設計になっていますし、フレームの仕上がりもキレイ。きみさんの身長なら、サイズ的には男性モデルでも乗れますが、女性は女性専用のモデルに乗ったほうが快適に楽しめると思いますよ。
好きなカラーを選ぶ
フレンド田中さん:ロードバイク選びの3つの要素のうち、最後のひとつは「デザイン」でしたよね。アンカーの場合はカラーオーダーがあるので、30種類以上から好きなフレームカラー、5種類のロゴカラーを選んでペイントすることができます。完成車だとなかなか自分の好みに合ったものがないことが多いのですが、このシステムだと、とことんこだわって、デザインやカラーを決めることができます。
きみさん:これはすごくいいですね! 実際に色を見ながら決められるのもいいと思います。
「カラーサンプル設置店」に出かけて、実際に色を見ながら決めると失敗は少ない
フレンド田中さん:アンカーのWebサイト上でもシミュレーションができますが、自宅のモニターで見る色と、お店のサンプルで見るのでは色味が違ってきます。カラーサンプルは決められたサンプル設置店にしかないのですが、やはり実際に見て決めるほうがいいと思いますよ。
きみさん:たくさんあって、迷ってしまいます(笑)。選び方のポイントはありますか?
フレンド田中さん:基本的には自分の好みの色で決めてもいいと思いますよ。いろいろなお客さんを見てきましたが、グリーンが好きな人はグリーンにするし、女性だからピンクというわけではないですね。
最近の傾向だと、女性の方は落ち着いたカラーを選ぶことが多い気がします。意外とグレー系も人気があります。あと、カラーサンプルは室内だけじゃなく外でも確認するといいですよ。日中の太陽光の下だと、また見え方が違うので、カラーサンプルを外に持ち出して確認するお客さんもいます。
5色あるロゴカラーもカラーサンプルに合わせると仕上がりが想像しやすい
フレームカラーのほか、バーテープやブレーキのケーブルのカラーも選択できる
女性モデルのサドルは幅広でクッション性が高いものが標準装備される
フィッティングバイクに乗ってポジション合わせ
独自サイトにデータを入力すると、適正サイズが割り出される
フレンド田中さん:モデルとカラーが決まったら、お客さんの股下を計測。これらのデータをすべてアンカー独自のサイトに入力すると、自転車のサイズやポジションが割り出されます。
きみさん:サイズって、そんなに大切なものなのですか?
フレンド田中さん:自転車が楽しくなるかどうかは、サイズで決まるといってもいい大事なポイントです。フレームサイズを決めたあとに、その人の身体の柔軟性や乗り方に合わせて微調整するポジションも同様に大切です。
アンカーはフィッティングバイクという、サイトで割り出したサドルの高さやハンドルの遠さを再現する自転車もあります。購入する際には実際にその自転車に乗ってもらって、ペダリングの癖などからさらにポジションを微調整していきます。
フレンド商会では約1時間かけてセッティングを行う。ひざや腰痛持ちの人のポジションにも対応するという
きみさん:サイズやポジションがそんなに大切だとは知らなかったです!
フレンド田中さん:アンカーのオーダーシステムのいいところは、色だけではなく、ハンドルの幅、ハンドルの遠い/近いを決めるステムというパーツ、ペダルの重さを変えるギアも選べるところですね。
きみさん:ステム、ギア・・・あまりそのあたりは詳しくないのですが・・・。私に選べますかね?
フレンド田中さん:大丈夫です! そのあたりもお客さんから詳しくヒアリングを行い、フィッティングバイクでペダリングしてもらうことで、こちらでおすすめのものを提案させていただきます。
たとえばアンカーの場合、リアのギアは3種類から選べるのですが、山に行くような人は勾配が急な場所でも軽く走れるものを、街中しか走らない人には普通のものをおすすめしますので、あまり不安がらなくても問題ありません。
「何回か来店し、説明を聞いて納得して購入するのが一般的」だという。1度の来店で決められる人はあまりいない
きみさん:決めることが多くて大変ですね。でも選ぶのは楽しかったです!
フレンド田中さん:確かに大変ですね(笑)。でもここでしっかり妥協しないで決めておくと、自分のバイクにすごく愛着が沸くはずです! ここまでのものをまとめて、サイトでオーダーすれば、大体1カ月ほどで自転車はでき上がります。
フレンド田中さん:やはりアンカーは日本人向けに作られているので、オーダーも走りも含めて全体的に安心感があるんじゃないでしょうか。「低重心設計」なので足つきもよく、走り出しから走行中も安定していますし、安定しているからコーナーなどでも恐怖感は少ないと思います。
とくに女性の方ははじめて乗るときに、スピードに対しての怖さがあると思うので、そんな人にはアンカーはすごく乗りやすい自転車だと思いますね。
●協力/フレンド商会 阿佐ヶ谷総本店
※ お知らせ ※
2019年5月18日(土)~2019年7月31日(水)までカラーオーダー無料キャンペーンを実施中!
詳しくはこちら → http://www.anchor-bikes.com/news/news201905_5180.html
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