【MTB CJ白馬UCI-3】平野が後半に追い上げ2位、沢田は5位に

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レース名:COUPE DU JAPON UCI Class 3 白馬国際大会
開催日:2019年8月10日(日)
開催地:長野県北安曇郡白馬村
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:沢田時、平野星矢

UCIポイントの獲得のため、そして世界でのスピードを体に刻むため海外レース転戦が続いたTEAM BRIDGESTONE Cycling。UCIカテゴリー3の大会でもある国内シリーズのクップ・ドゥ・ジャポン レースに出場した平野は2位、そして沢田は5位となりました。小林MTB監督のレポートです。

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アジア選手権から帰国し、チームはTV撮影や取材、わずかなオフをとって2019年の国内後半戦となるCJ白馬大会(UCI-C3)に参戦。結果、平野選手が準優勝、沢田選手が5位となった。

レバノンの暑さとは全く異質の日本の猛暑。湿度がこんなにも高いのか、と海外ベースの身体がある種のアレルギー反応のようにこの環境から逃避したがる。

日本の夏。多くの観光客が長野県に集まり、このレース会場周辺も家族連れのキャンパーや仲間とのツーリングなど、白馬山麓を楽しむ人たちで賑わっていた。



チームは今シーズンの2つのビックレースを終えたが、来季に向けて、白馬のUCIレースからシーズン後半をスタート。チームのリザルト目標はワンツーであるが、それより大切なのは選手が残りのシーズンを再び最高の状態でレースを戦えるようにすること。海外からのインビテーションを断り、選手の自宅から最も近い白馬大会をそのスタートに選択した。

白馬のコースは例年通り。レイアウトは単調で、砂利の登りと森の中の短いシングルトラック、平坦のグランド周りといったハイスピードなコース。テクニックの差は出難く、フレッシュな状態で、かつ暑さへの順応ができていないと辛いレースになる。

また、このレースの前週までは毎日のように激しい夕立があり、3日間程度の晴れでは林の中の路面は完全には乾かない。一方、日中の日差しの届く場所は超ドライ。レース当日も朝からどんどん気温が上昇した。



14:00定刻。日本人UCIランキングで2・3位である平野選手、沢田選手は最前列に並ぶ。号砲一発、レースは6周回。各選手はアスファルトならではのスタートダッシュから砂利の登坂へと向かった。

1周目序盤の登坂、先頭は平野選手・沢田選手という理想の位置。林のシングルトラックに入る段階で先頭集団は既に5人。このかなり速くペースに追随できる後続集団はなく、距離がどんどん開いていく。

この先頭争いで両選手とも抜け出たいところだが、平野選手は腹痛を伴いペースが上がらない。沢田選手は抜け出た先頭選手を容認してしまい、先頭と差を広げられ、第2集団で2周目へ。沢田選手は加速を繰り返し再び先頭の背中を捉えるが離れてしまう。平野選手の体調はやはり芳しくなく、ボトルの飲料さえ口にしない。沢田選手4位、平野選手5位、の位置で単独走行となった。

3周目、平野選手が前周回を1分近く縮める最速周回タイム。沢田選手に追いつき、さらに前に出て3位に浮上。一方の沢田選手はそのハイペースに対応できず、さらに4位からも遅れてしまう苦しい展開に。

その後平野選手は一旦ペースを落ち着かせて体調を鑑みるが、やはり改善していない。掛け水で体温を安定させながらガマンの走り。沢田選手はこの周回で大きくラップを落としてしまうが、諦めずにプッシュ。4位を追いかけた。


5周目には先頭争いは2選手。トップから2位まで30秒弱、3位の平野選手までは1分以上。しかし平野選手は諦めていなかった。再びプッシュし、2位の選手の背中を遠くに見れる位置まで上がってきた。
沢田選手はペースアップを試みるが前との差は中々縮まらない。前後の選手が全く見えないために苦しい展開が続いた。

6周目。平野選手はこのファイナルラップでレース最速ラップを叩き出す。あっと言う間に2位の選手をかわし、先頭まで10秒程の位置まで上がってきたが、わずかに届かず2位でフィニッシュ。沢田選手は集中を切らさず前を追い、4位の選手との差を縮めながら5位でのフィニッシュとなった。

お盆が過ぎ、いよいよ秋季ステージ。チームはマレーシアでのアジアシリーズを皮切りに、再び海外UCI遠征へと向かう計画。

応援していただいているスポンサー、サプライヤー、ファン、家族、関係する全ての皆さんに感謝いたします。我々TEAM BRIDGESTONE Cyclingはさらに強くなり、最高のシーズンファイナルへと進みます。

【リザルト】COUPE DU JAPON UCI Class 3 白馬国際大会
1 中原義高(WIAWIS RACING TEAM)1:23:42
2 平野星矢(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:11
3 宮津旭(PAX PROJECT)+0:20
5 沢田時(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+3:46



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