【ツール・ド・北海道】第2ステージ/逃げ続けた石橋、優勝を逃すも2位に
ツール・ド・北海道 第2ステージ/逃げ続けた石橋、優勝を逃すも2位に
(石橋)
レース名:ツール・ド・北海道 第2ステージ
開催日:2019年9月7日(土)
開催地:北海道帯広市~北見市(留辺蘂町)
コース長:174km
TEAM BRIDGESTONE Cycling 参加選手:
石橋学、今村駿介、徳田優、平塚吉光、孫崎大樹
photo:M.SHIMIZU / S.KATO
ツール・ド・北海道の第2ステージにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの石橋学が2位となりました。序盤からの速いペースの逃げの一員となり、猛追する集団を交わした石橋はゴール勝負に遅れ、それでも2位となりました。
二日目を迎えたツール・ド・北海道。チームブリヂストンとしては、前ステージで7位となった徳田優の総合順位を守りつつ、逆転の可能性がある石橋を中心に攻めていくという姿勢です。
その石橋の積極的な姿勢が序盤から功を奏し、まず4人の強豪選手が抜け出した逃げを、石橋と4名、計5名の選手があとから追走して追いつき、高いペースで逃げ続けました。
「前の4人にはなかなか追いつかないし、どれだけ速いんだと思ったので、一気に追いつく走りに切り替えて追いつけました。でも集団はペースが速いな、と思っていました。上りは余裕あったんですが、下りと平坦が速くてきついなという印象が自分的にはあって」(石橋)
(石橋)
その高いペースで逃げる計9名の逃げを、後方から集団が追い上げます。一時は4分半近くまで開いた先頭グループとメイン集団との差。その間に2つ配置されていた山岳賞を、「上りには余裕があった」という石橋は共に獲得、他の選手にボーナスタイムが行くのを阻止します。
(左から:徳田、孫崎、今村、平塚)
そしてレース終盤、最後の上りで石橋が中心になってペースアップをすると、9名だった集団は4名にまで絞られます。そのあたりから、特にこの先頭集団に選手を載せていない、現在の総合トップ選手を擁するチームが中心となり、グイグイとタイム差を縮めてきます。
「結構一気に詰まってきたので、正直、逃げ切りは厳しいかなと思いながら走っていましたが、そのままラスト2kmぐらいから、周りがゴールスプリントも考えているという走りになってきて」
ゴール前には6名に戻っていた先頭集団、最後まで逃げ切れるのがわかったため、ここでゴールスプリントに向けて牽制を始めます。そしてラスト1kmのところで「完全にお見合いになって止まった」(石橋)のを見た石橋は、そこで一気にアタックを掛け、抜け出します。
(石橋)
ところがその石橋を、結果優勝することになるアメリカの選手(全米選手権2位獲得の強い選手)がカウンターアタック、石橋の脇をすり抜け誰もいないゴールへ。石橋が後ろを確認すると、「まだ見合っていたので、一人で踏み切ったほうがいいなと思って」。一人で踏み切った石橋は、2位でゴールしました。
(石橋)
後方のメイン集団の先頭付近には、孫崎が待機。石橋らが吸収された時のスプリントに備えていましたが、結局そのまま8位を争うようにしてスプリント、孫崎は10位を獲得しています。
(孫崎)
「最後は残った力のぶつかりあいで、優勝した選手には行かれましたが、石橋は力は出してくれて結果に結びつきましたね。チームとしては、昨日今日と続けて形は満足しています。あとは単純に、もう少し良いリザルトを望んでいきたいですね。
明日も石橋に逆転できる動きがあれば、それで対応していくという感じです。そしてゴールスプリントは孫崎に、守るという意味では、徳田の総合を守っていきます」(六峰)
(石橋、孫崎)
「ステージの結果でUCIポイント圏内に入るというのは、これまでなかったことで予想外だったんで、嬉しいです」(石橋)
(徳田)
【リザルト】2019/9/7 ツール・ド・北海道 第2ステージ
1 バセット スティーブン(ワイルドライフジェネレーションプロサイクリング)3:57:33
2 石橋学(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:06
3 カヴァナー・ライアン(セントジョージコンチネンタルサイクリングチーム)+0:07
10 孫崎大樹(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:08
26 徳田優(チーム ブリヂストン サイクリング)+0:08
52 平塚吉光(チーム ブリヂストン サイクリング)+7:00
59 今村駿介(チーム ブリヂストン サイクリング)+13:11
*個人総合
1 ザッカンティ・フィリッポ(NIP)8:27:30
6 徳田優(BGT)+0:35
10 石橋学(BGT)+1:40
42 孫崎大樹(BGT) +15:42
49 平塚吉光(BGT) +17:13
65 今村駿介(BGT)+30:12
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