【ツール・ド・おきなわ】2019年最後のロードレース、石橋が勝負をかけ4位に


(徳田、平塚、石橋、黒枝、孫崎)


レース名:第31回「ツール・ド・おきなわ2019」大会
開催日:2019年11月10日(日)
開催地:沖縄県
UCIカテゴリー:アジアツアー1.2
コース長:210km
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:
石橋学、黒枝士揮、徳田優、平塚吉光、孫崎大樹

photo: Midori SHIMIZU / Satoru KATO

TEAM BRIDGESTONE Cyclingの2019シーズン、最終のロードレースとなったツール・ド・おきなわにて、石橋学が4位となりました。最終局面で優勝選手がかけた独走アタックに反応、一度は目の前まで追いつきましたが、そこで他チーム2選手のチームプレーに1人で立ち向かっての4位でした。


(石橋が被るのはKABUTOの新作ヘルメット《IZANAGI イザナギ》)


2019シーズンの最終レースとなったツール・ド・おきなわ。多くのチーム、選手にとってもシーズン最後のレースとなりましたが、それでもUCIポイントを獲得できるUCIアジアツアー1.2クラスの位置付け。シーズン最後の重要なロングレースとして、長く敬意を払われています。




シーズン終盤ということもあり選手のコンディションにもばらつきが多く、例年では展開が激しく動きがちなこのレースですが、今日のレースは大きく見て安定した動きのレースとなりました。それを象徴したのがレース序盤に決まった2名、結果3名となる逃げでした。


「あれ、逃げが決まったよな? という印象でした。集団はみんな落ち着いていて、3人の逃げなら問題ないでしょうという雰囲気でした」(孫崎)



(徳田、孫崎、ともに《KABUTO・IZANAGI》ヘルメットを装着)


安定して進む集団、しかし210kmの長丁場とはいえその逃げと集団とのタイム差が14分以上にまで開きました。そのタイム差にさすがに焦りを感じた集団は、ペースを上げるべく、国内チームが中心となった牽引を始めます。

これにブリヂストンから加わったのが黒枝士揮。石橋、孫崎大樹、徳田優の3名は後半の戦いに備えて後方で待機します。



(黒枝)


さらにペースを上げるため平塚吉光が牽引に加わり、終盤に向けて差は一気に詰まります。さらに上り区間では石橋が前に上がって速度を上げ、集団の数を減らしていきます。

残り25kmの最終局面にて4名の選手が抜け出し、そこから結果優勝する増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)が、残り15kmにある最後の大きな上りにて独走勝負をかけました。



(先頭:平塚)


その増田選手を後方から追い上げたのが石橋です。
「ダムの麓(最後の上り入り口)から一気に追いかけようと決めていました。増田選手を追いかけてチーム右京の2選手と一緒になり、最初は一緒に回っていて、一回追いついてから新たに展開しようと思っていました」(石橋)



(石橋)


先行する増田選手を追う石橋を含む3名、しかしうち2名はチームメイト、表彰台という意味では石橋をふるい落とすのが定石です。それはまさにロードレースならでは駆け引きでした。

「(増田選手が)本当に目の前まで見えていましたし、3対1だから追いつけるなと思っていたんですが。チーム右京の2人との協調がうまく取れず、そこから右京と自分の2対1という展開になってしまい」(石橋)



(石橋)


チーム右京2選手の波状アタックで速度が乱れた石橋、結果4位でゴールとなりました。

「登り始めの段階で『今日は可能性があるな』と感じて、実際にいい展開まで持っていけチャンスが見えていたからこそ悔しいです。たたシーズン最後に悪くない走りはできたかなと感じています。

それに、序盤で(逃げを)行かせてしまって、離れすぎましたが、平塚さんと士揮さん(黒枝)が集団をコントロールしてくれて。仕事をしてくれたからこそ最後にそういう展開に持って行けたと思うので、感謝しています」(石橋)

ゴールスプリントを狙っていた孫崎は、「羽地ダム(最後の上り)で遅れてしまいました。自分の近くにいた2選手は追いついていましたが、自分は追いつけませんでした。最終列車に残れなかったのが悔しいです」



(徳田、孫崎)


「結果的に最後の登り一本の力対決という形になって、そのあとの展開で追いつくには至らなかったんですが、力のある石橋が最後の力勝負に加われたのは良かったかなと思っています。

またチームとしては最後のレースでUCIポイントを取れましたし、少なくないポイントなので、そういった意味でトータルでは最低限、来年に繋げられるレースだったかなと思っています」(六峰監督)



(スタッフ早川、石橋、六峰監督、孫崎)


このレースにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingは2019年全てのロードレースを終えました。コース脇から選手の名前を呼んでいただいた、皆様のチームへの熱い声援のおかげで、ブリヂストン選手たちは好成績を残すことができました。チーム一同、心より感謝しています。

そして2020トラックレースシーズンはまだ始まったばかりです。引き続き世界に挑戦し続けるTEAM BRIDGESTONE Cycling選手たちへのご声援を、なにとぞよろしくお願いいたします。


【リザルト】2019/11/10 ツール・ド・おきなわ 210km
1 増田成幸(宇都宮ブリッツェン)5:17:58
2 内間康平(チーム右京)+0:18
3 ベンジャミ・ブラデス(チーム右京)+0:18
4 石橋学(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+0:18
26 孫崎大樹(TEAM BRIDGESTONE Cycling)+4:03
-- 徳田優(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
-- 平塚吉光(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF
-- 黒枝士揮(TEAM BRIDGESTONE Cycling)DNF


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