男子オムニアムで橋本が4位、世界水準の強さ示す【'19-'20 UCIトラックW杯第4戦ニュージーランド】
12月7日、UCIトラックワールドカップ第4戦・ケンブリッジ大会での男子オムニアムにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingの橋本英也が4位になりました。全4種目中、第2種目テンポレースでは種目1位、第4種目ポイントレースでは種目3位を獲得しての4位、世界標準で戦える実力を示しました。
photo: JCF, More Cadence
全4種目で獲得したポイント合計を競う競技、オムニアム。今レースでは橋本英也が出場します。2020年東京本大会でのオムニアム出場枠獲得の規定は、マディソンで獲得枠を得た国以外の上位8ヶ国。前大会時点で日本のランキングは8位。マディソンでの出場枠獲得は難しそうですが、このまま大きく順位を下げることがなければ、日本の出場枠獲得は問題なさそうに思えます。
橋本はオムニアムの現アジアチャンピオン、前回'19年3月の世界選手権でも7位を獲得した実績もあります。このW杯でその実力をどこまで発揮できるかに期待がかかりました。
第1種目 スクラッチ
出走選手のゴール順に順位がつくスクラッチ。この種目から橋本は積極的に攻めていきます。
「中盤に飛び出した2選手の逃げに入って、ラップ(周回追い越し)を狙ったんですが叶わず、集団に戻ってからのゴールスプリントで7位になりました。いい走りだったと思います。逃げでラップを狙いつつ、一桁のいい順位でゴールできました」
第2種目 テンポレース
毎周回のトップ選手のみが1ポイントを獲得するテンポレース。多くのオムニアムで橋本はこのテンポレースで高順位に入ることが多く、本人も得意な種目としています。このレースでは中盤に周回追い越しを達成、そのまま前集団で展開して1位ポイントを5回獲得、種目1位に。
「上位どころのメンバーが乗った後に、自分から行きました。とてもいい感覚で、いいレースを積み上げることができました」
第3種目 エリミネーション
毎周回に最後尾の選手が除外されるエリミネーション。テンポレースでの勢いに乗っていた橋本ですが、集団中盤にて前の選手を抜く際に、内側の走行禁止区域を通ったとして反則を取られ、不本意ながら13位に。
第4種目 ポイントレース
10周回ごとにあるポイント周回でトップ4が順位ごとのポイントを獲得するポイントレース、そのポイントをこれまでの3種目で得たポイントに加えて総合順位を決定します。
ここで挽回を狙って積極的に攻めた橋本、序盤から先行グループに入り、ポイントを獲得。中盤には周回追い越しを達成し20ポイントを加え、種目3位、総合4位となるリザルトを残しました。
これで橋本は日本のオムニアム出場枠をさらに盤石なものとしました。また、2020年東京本大会の代表選考についても言及しました。
「コーチが言っていた、これまでのオムニアムでの結果で、世界選手権、オリンピック出場への代表選手を選ぶということで、今回の4位は比べるという意味ではいい順位だと思っています」(橋本)
【リザルト】2019/12/7 UCIトラックW杯 男子オムニアム
1 STEWART Campbell (NZL)
2 MEYER Cameron (AUS)
3 ZAKHAROV Artyom (KAZ)
4 HASHIMOTO Eiya 橋本英也 (JPN)
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