チームパシュート9位、予選通過ならず【UCIトラックW杯第5戦 ブリスベン/ オーストラリア】


2019年12月13日、オーストラリア・ブリスベンにて行われたUCIトラックW杯第5戦チームパシュートにて、TEAM BRIDGESTONE Cyclingは予選のタイム3分58秒841で結果9位となり、予選通過はなりませんでした。


先のニュージーランドではチームパシュートの日本記録を更新したTEAM BRIDGESTONE Cyclingの4名、今村駿介、窪木一茂、沢田桂太郎、近谷涼の4名は、この第5戦、オーストラリア大会の予選にも同じメンバーで臨みました。

オーストラリア・ブリスベン郊外にあるアナメアズ・ベロドローム、大会初日の金曜日に、チームパシュートの予選と決勝が行われます。


チームブリヂストンの出走は男子2番手、屋内の空流が発生しきっていない時の出走にて、後続スタートよりも多少不利な状況となりましたが、それでもまずは3分58秒台をマーク、その時点でのトップに立ちます。



目指していた日本記録よりも遅いタイムではありましたが、クレイグ・グリフィン中距離コーチに聞くと、「このタイムは予定していたタイム、本戦ではさらに上げていくつもりですが、予選を勝ち残ることを願っています」とのことでした。



しかしその後他国選手たちは予選タイムのトップを刻んでいき、開催地元であり、現在の世界記録(3分48秒012)を持つオーストラリアは、3分50秒017をマーク。ブリヂストンの順位は下がっていき、ついには9位、予選通過はなりませんでした。

これで2019〜2020シーズンのUCIトラックW杯、香港、ニュージーランド、オーストラリアと続いた3連戦が終わりました。残されたポイント獲得のチャンスは、2020年3月の世界選手権です。この3戦で大きくポイントを稼ぎ、東京本大会への出場をめざしていたブリヂストン選手、他国に大きく差をつけられる形となってしまいました。


レース後のブリヂストン選手たちは、次のように語っています。

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近谷 涼

「この3連戦を戦い、タイムはいい感じだったので、最後はさらに良いタイムを出して帰国したかったんですが、振るわず。。。レースって難しいなと思いました。

ただ今日は、チーム4人ともが全力を尽くしたと思います。それは走り終わった後の表情とか、言葉を交わしたときに感じました。その上でのタイムなので、これしっかりと受け止め、今後はさらに上で走るというイメージを固め、世界選手権までの2ヶ月をしっかり練習して、より良いタイムを出したいと思います。ありがとうございました」

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沢田 桂太郎

「自分の気持ち的には、もうちょっとタイムが出るかなと思っていたので、残念な気持ちはあります。僕はスタートから2周を加速して、次にまた2周を加速して離脱する、というのが仕事なので、それはやりきれたと思いますが、それでも内容をもっと上げることができたんじゃないかなと、振り返ると思います。

世界選手権まではまだ時間があるので、まずはしっかり休んで、自分に足りない部分を強化して、世界選手権でタイムを出すことに向けて、しっかり準備をして臨みます。

それに今、自分がチームブリヂストンサイクリングでなければ走れていなかったと思っていて、その感謝は尽きないですね。ブリヂストンでなければここまで戦うこともできなかったし、遠征に参加することすらできなかったと思います。そこを支えてくれたチーム、会社、応援してくれた皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです」

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今村駿介

「今日、みんな強かったので、自分のパフォーマンスが出せなかったのをすごく悔しく感じています。ここまで連戦で来て、自分の中で山を作るのが難しいのを率直に感じました。今日は僕が4人の中ではちょっと欠けたかなと思う部分があります。

こっちに来て緊張が続いていて、この試合が最後の締めなので、しっかり終わりたかったんですが、僕のコンディションが悪いなりに、みんなのおかげでタイムを出せました。

世界選手権までには少し時間があるので、トレーニングできる期間の中で誰よりも強くなれれば、多少調子が悪かろうが、自信を持ってスタートできるでしょう。

それに、予選でタイムをしっかり上げられるようになってきたのも、実力と経験がついてきたからだと感じています。次の世界選手権では、日本記録を出せるようにしっかりトレーニングしたいと思います」


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窪木一茂

ワールドカップ参戦の最後だったので、予選を上がりたかったのはもちろんです。でも収穫もあり、3大会連続で、作戦通りのタイムで走れたのは間違いありません。連続で走り続けることで、挑戦することもできたし、修正をすることもできたので。本当に貴重な3週間でした。

僕ら5人にとって、とても大きな経験につながります。参加させてもらい、サポートしてくれたチーム、そして連盟に大きく感謝したいです。

それにこれで終わりでは決してありません。これで悔しかった想いを、世界選手権に向けて2ヶ月間、1日1日を大切にして過ごすことが次につながります。そこをチームのみんなと話し合いながら、切磋琢磨してレベルアップを図っていきたいです」

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