自転車 x 道 = 平野 星矢【2020BGT選手紹介】
TEAM BRIDGESTONE Cyclingの選手たちに、なぜ自転車に関わり、入れ込み、そして愛しているのか、その理由を聞きました。
TEAM BRIDGESTONE Cycling 【2020BGT選手紹介】
自転車 x 道 = 平野 星矢(ひらの せいや)
Seiya HIRANO
MTBクロスカントリー
1987/5/15 生 長野県出身
*2019年主な戦歴
全日本選手権 クロスカントリー 2位
Konya UCI C-1 XCO 4位
Asia Series Siol UCI C-2 XCO 2位
2020年 アジア選手権 クロスカントリー 2位
ーーなぜ自転車に?
もともと自転車に乗って、いろんなところを散策するのが好きで、僕にとっては速く遠くに行ける乗り物でした。
高校を卒業して、アウトドア専門学校にマウンテンバイク学科というものがあったので、そこに入学しました。それがマウンテンバイク競技を始めるきっかけです。
学科に入った時は、正直マウンテンバイクにあまり興味もなく、競技の世界も知らない。自転車に乗れば、もっといろんなところに行けるという思いだけでした。
山登りも好きですが、どっちかと言うと、道が好きです。道さえあれば、どこにでもアクセスできる。 道を辿って、どんどん先へ行きたくなって、その一番効率良い方法が自転車だったんですね。そうやって自転車に乗り始め、時間があったら、とにかく知らないところに行っていました。
ーープロとして走り続ける理由は?
はじめのうちは競技に興味があるわけではなかったのですが、それでも続けていくと、最初はどんどん成長するわけで。
もちろんある程度の波はありますが、乗れば乗っただけ、成績も上がっていきます。でも、あるレベルから工夫しないと伸びなくなったり、何かのきっかけでふいに伸びたりもします。
最初のうちはうまくいく時といかない時の違いが分からず、いろいろ試していると、当たり外れがあって、当たりがずっと当たりのわけでもない。
今もいろいろ試したいことがあって、失敗もしているんですけど、でも確実に精度は上がってきています。前よりは、ハズレが何なのかが分かってきました。
練習はしようと思えばいくらでもできます。でも、それだともちろん疲れます。なので、コンディションの波のピークを作って、目標とするレースに合わせる必要がある。そして、そのピークをどれだけ大きくできるか、その精度を、最近は上げられるようになってきました。
プロとして生活を続けていく中ではまだ納得できていないというか、まだ改善できるところ、やれることがあります。もっとピークの精度を上げていけるし、ピークの爆発力を高く持っていく方法もあります。それをやらずして選手を辞められないです。
成績を出すためでもありますが、シンプルに気になるんです。最大のパフォーマンスを出せたときには、今までにない快感もあるだろうし、そのときは結果もついてくるはず。それをやらないで、次には行けないと思っています。
つまり選手として走り続けている理由は、気になることをどんどん突き詰めていったら今に至っているということです。
ーー自転車の魅力は?
これだけ遠くに、どこへでも行けるスポーツってなかなかないと思います。
道はどこにでもあります。さまざまな文化にも触れることもできるし、たくさんの人と繋がるきっかけにもなる。フィールドが桁違いに大きいんですよね。マウンテンバイクなら、もっとどこにでも行けちゃうし。
魅力が無限大というか、ただ単に同じペダリングをしているだけでも、場所によって全然違うんです。景色も違うし、空気も違う。そこが面白さかなと思います。
ーー自転車を使って成し遂げたいのは?
東京2020オリンピック出場というのが1つの大きな目標だったんですが、今は補欠という立場です。
まずは今年の全日本選手権ですね。自分の中での大きな目標です。エリートクラスでは、まだ勝てていないので、しっかり勝ち、自分の競技人生の集大成にしたいです。
コンディションの波を狙いに合わせる精度は上がってきているので、そこに爆発力も加えて、1番良いリザルト残せるよう、そこだけに集中します。あれこれやるとダメなんで(笑)。
ーーあなたにとって自転車とは?
僕にとって自転車とは、楽しいものというか、幸せにつながるものです。自転車を通していろんな人とつながって、出会いの中で応援してもらって、今の自分があります。 自転車とは、『楽しい』を追求するためのもの、『幸せなもの』ですね。
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