2020年上半期、早川メカニックのお仕事
TEAM BRIDGESTONE Cycling ロードチームは、2020年8月8〜9日の《JBCFロードシリーズ宇都宮ラウンド》に参戦します。8月8日(土)のクリテリウム、9日(日)のロードレースともに、無観客開催のためライブでオンライン配信される予定です。
ぜひオンラインで、勝利に渇望しつくしたブリヂストン ロード選手たちの熱い走りを、ご覧ください。
8月8日●宇都宮クリテリウム 50.6km = 2.2km x 35周回
LIVE配信開始 12:50〜 / レーススタート 13:10〜
https://youtu.be/5-fVqafUB-s
8月9日●宇都宮ロードレース 73.7km = 6.7km x 11周回
LIVE配信開始 12:55〜 / レーススタート 13:15〜
早川メカ
さて、選手たちの活躍をお伝えする前に、TEAM BRIDGESTONE Cyclingロードチームの大切な一員を紹介します。
メカニックの早川 裕紀(はやかわ ゆうき)です。今年の3月に大学を卒業。社会人としての1年目に、メカニックとしての道を選びました。大学卒業からメカニックになるまでには、どんな経緯があったのでしょう。先の【BGT2020選手紹介】ふうに、ちょっとやってみます。
ーーなぜメカニックに
高校に入るまでは、気軽にマウンテンバイクに乗っていたんですが、高校入学とともにしっかり自転車競技を始めよう、と思って本格的にロードに乗り始めました。卒業後は、日本大学に進学して自転車部に入りました。自転車をやる気満々で入ったのですが、大学2年で心が折れて(笑)、競技は辞めました。
自分の性格上続けられなかったのと、おっしゃる通りレベルの高い選手も多くいたので......。でもだからと言ってそこでクサらず、自分の居場所を作りたかったので、部活に対して何かの役に立てないかなと考えていました。そうしたら自分の2コ上の先輩に今、別のチームでメカニックをしている方がいたんですね。
その方と仲良くさせてもらって、その後はメカニック作業をいろいろと教えてもらって、自転車を触るようになって、メカニックになったという経緯です。
ーーチームブリヂストンに入ったきっかけは?
大学の同級生だった沢田と(孫崎)大樹さんですね。2人が会話の中で僕の名前を出してくださったのがきっかけです。自分もチームも、来年どうしようか、と考えていた時期に、沢田と大樹さんが「早川がいいんじゃない?」と半分冗談で言ったのが始まりだったようです。大樹さんも高校の先輩でした。
ーーメカニックという仕事の魅力は?
勝った時やチームとしてうまく活動できた時に、喜びと感動を選手と一緒に感じられることですね。自分がメンテナンスした自転車で勝ってくれた時はうれしいですし、努力したことが報われたというか、時間をかけて丁寧に作業をこなしてきてよかったと思える瞬間です。喜びを共有できるからこそ、キツいことにも前向きに向きあえます。こういったところに、メカニックとしての魅力、やりがいを感じています。
ーーさて2020年上半期、メカニックとしてはどんなことをしていましたか?
仕事が始まった1月は、自分はまだ学生で何もできなかったので、そのツケが学業が落ち着いた後に回ってきて、2、3月はとても忙しく仕事をさせてもらいました。選手たちの新しい自転車の組み立て、新しいホイールにタイヤを貼ったり、と3月に参戦予定だったレースに向けての準備を忙しくしていました。
4月あたりまでは、去年の自転車のオーバーホールや、消耗品の在庫を管理したり、パーツ倉庫を整理したりなど、作業的なことをしていました。それも終わり、時間ができたので、新しい機材の勉強を中心に、それこそエクセルの使い方まで勉強していました。そんな中でしたが、練習後は選手がクラブハウスに寄ってくれて、いろいろな話ができたことは良かったかなと思います。
ーーロードチームとしての初レースに対する意気込みを
初の仕事という感じです。準備はできていると信じていますが、トラブルへの不安が心の中によぎってくると言いますか。僕は心がけて全力でやっていますが、トラブルなく終われるようにと祈りながら、一個一個丁寧に作業を進めています。それでも、本来自分ができること、好きなことをできているので、作業しながらも楽しいですし、試合に向けても前向きな気持ちでいます。
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無観客試合のライブ映像が、ブリヂストン選手たちの優勝シーンを映し出すと信じていますが、そうであっても早川の姿は映らないかも知れません。しかし裏方の早川は見えないところでがんばっています。
新卒メカニックの初のお仕事、宇都宮ラウンドで、早川は勝利チームのメカニックとなるべく、ひとつひとつ丁寧に、作業を仕上げています。
TEAM BRIDGESTONE Cyclingの活躍に、ご期待ください。
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