【2021年BGTチーム員紹介】宮崎景涼 トラック・ロード監督
【2021年 TEAM BRIDGESTONE Cycling チーム員紹介】
宮崎景涼 トラック・ロード監督 Keisuke MIYAZAKI Track & Road Team Director
トラック・ロード監督
1980年生・神奈川県出身
チーム加入:2021年
ーーサイクリングスポーツに関わってきた経緯は
もともと自転車選手でした。高校時代から自転車部のある高校で競技を始めました。チーム『リマサンズ厚木』に加入し、チームを率いていた浅田顕監督が、ブリヂストンのチーム監督に就任したためエスポワールチームとして走らせてもらいました。そして2003年にチームブリヂストンアンカーに昇格し、チーム員としてレース活動を行ってきました。
当時、フランスでのレースを走りましたが、正直、本場でのレースは厳しかったです。今のようなネット社会でもないので、現場の情報はほとんどありませんでした。自転車専門誌でしか見たことのないプロチームのウエアに囲まれてのレースは、想像を絶するスピードと展開で、日本でのレースと比べ、そのギャップを痛感しました。
2004年限りで選手を引退して自転車とは関係のない仕事をしていましたが、2006年にブリヂストンサイクルに入社することとなりました。入社後はブリヂストン・アンカー ブランドの販売促進業務に就き、イベント運営や広告、カタログ作成などを行い、また14年間にわたりブリヂストン・レーシングチームの担当として、チーム関連業務を行ってきました。
ーーTEAM BRIDGESTONE Cyclingの監督とはどんな仕事か
まずレース現場での仕事があります。レースエントリーや機材の手配といったレースに勝利するための環境作りが主なものです。また練習環境を整えることに代表される選手のコンディション管理、スポンサー対応、取材対応、クラブハウスの管理まで、その業務は多種多様に及びます。また日本ナショナルチーム員としての活動もする選手が多いチームなので、ナショナルチームとの連携も大切な仕事です。
ーー今の仕事についている理由
14年間チーム担当に携わってきたというのが一番の理由です。これまで多くの選手、スタッフを見てきて、良い部分も悪い部分も経験させてもらってきました。そういった経験をこれからチームに還元する事が自分の使命だと感じています。
ーーチームブリヂストンならではの仕事は
TEAM BRIDGESTONE Cyclingはブリヂストンサイクルが運営する企業チームです。そのためブリヂストンの自転車販売を促進するのが大きな目的の一つです。もちろん選手たちは結果を目指して活動しますが、それを会社という企業体としての目的にも合致させるのは、チームブリヂストンならではの業務かなと感じています。
また選手育成の現場でも、高い競技力だけではなく、しっかりとした社会性を持った選手を育成することも、ブリヂストンのロゴを背負って活動するチームとしての役目だと思います。
ーー2021年チームのビジョン
まず直近では、東京2020オリンピックでのメダル獲得です。大いに可能性がある脇本、そして橋本にも期待しています。
そして今年は、パリ2024オリンピックに向けた最初の一歩です。若手選手3名の加入で、これを目指す姿勢がより強くなりました。選手たちには明確な目標を示し、1つずつクリアしていきます。
トラックのレースでは、日本ナショナルチームと連携しながら、ネイションズカップ(元ワールドカップ)を始めとする海外のUCI大会に出場し、世界レベルでの戦いを目標としていきます。またチームパシュートでは、日本のバンクでの3分台を目指していきます。そして2024年までには3分45秒台が必要になってくると考えています。現在の記録は、2020年2月の世界選手権で記録した3分52秒956です。
ロードレースでは、国内のUCIレース、Jプロツアーに参戦する予定、今年はチーム向きなコースレイアウトが多そうなので、ロードレースでの活躍も楽しみにしていてください。
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