身体能力の限界に挑む心の強さ:トラック短距離種目について【レース基礎知識】
鍛え上げたスプリント力と『勝ちたい』気持ちを求められる短距離種目
TEAM BRIDGESTONE Cycling選手が出場するレースと、出場チーム選手を解説しています。
ここでは、身体と心がともに強くなければ勝てないトラック短距離種目についてお伝えします。
主に20秒ほどの時間での全力勝負で争われるトラックレースを、短距離種目と呼びます。
英語ではSprint、スプリント種目です。勝利を左右するのは最後の追い込み10秒~30秒ほど。瞬発的なスプリント力がモノをいいます。
選手の身体は一般に筋肉質。筋力がパワーにつながるからです。
そして身体能力の限界へ挑むほど大切になるのは『勝ちたい』という気持ち、心の強さだそうです。
短距離種目のオリンピック種目は、日本の競輪を基にするケイリン、2名の対戦となるスプリント、3名で走るチームスプリントの3種目。
チームブリヂストン選手を含む日本ナショナルチームは2020年、これら種目で世界の表彰台を何度も立ち、強豪国として存在感を強めました。
中でも、チーム選手である脇本雄太が獲得した2020年世界選手権銀メダルは、東京2020オリンピックでのチームのメダル獲得に、大きく期待できる力を見せられました。
レポート →男子ケイリン/脇本が銀メダル「行くべき時を直感で感じて行動した」【2020UCIトラック世界選手権】
主なトラック短距離種目
・ケイリン(オリンピック種目)
6~7名の選手が同時出走。全6周中の最終3周回で勝負し、先着が勝利します。脚力と戦略とが絡み合う戦いでは、瞬時の判断が勝利を引き寄せます。
レース見どころ →W杯直前! 飯島誠のトラックレース総ざらい 【Vol.1 ケイリン】
・スプリント(オリンピック種目)
予選は個人TT順位。決勝はトーナメント方式で3周回を対戦し、2本先取で勝ち上がります。時に止まるほどの対戦での駆け引きが見ものです。
レース見どころ →W杯開幕! 飯島誠のトラックレース総ざらい 【Vol.2 スプリント】
・チームスプリント(オリンピック種目)
3名選手が1周回ずつ先頭を走り、最終選手のタイムを競います。先頭選手を風除けとするチームワークが問われます。
レース見どころ →W杯開催中! 飯島誠のトラックレース総ざらい 【Vol.4 チームスプリント】
・1kmタイムトライアル
250mトラックを4周して競います。現在の日本記録は1'00″017(2013年12月・中山誠一郎選手)です。
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