橋本英也、JBCF開幕戦優勝!劇的勝利の裏側を監督に聞いてみました
みなさん、こんにちは。
今シーズンの開幕戦となる第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム(DAY1)は、午前レースはトラブルや落車に見舞われ、TEAM BRIDGESTONE Cyclingにとっては苦しい展開で波乱の幕開けとなりましたが、午後レースでは橋本英也選手がレース終盤から先頭集団を抜け出し独走をキープ、そのまま逃げ切り見事優勝。圧倒的なスピード、観ててかっこよかったな。
宮崎景涼監督にとっても監督就任後初の公式戦であり、新たに若手選手も加わった今季のTEAM BRIDGESTONE Cycling初のお披露目の場でもあった今回のレースについて、今日は私から宮崎監督にお話を伺いました!(私の自己紹介は、また別の機会に。)
ー レース情報 ー
レース名:第1回JBCF播磨中央公園クリテリウム (DAY1)
日時:2021年3月13日(土)7:00~ (午前レース:9:00~、午後レース:15:10~)
レース詳細:午前レース:60km(3km×20周)、午後レース:45km(3km×15周)
出場選手:窪木 一茂、近谷 涼、橋本 英也、徳田 優、今村 駿介、山本 哲央、河野 翔輝、兒島 直樹
レース公式サイト:https://jbcfroad.jp/race/107/
ーー開幕初戦の見事な勝利、おめでとうございます!監督としては試合の内容はいかがでしたか?
午前のレースでは終盤でエース橋本がメカトラ、窪木が後輪パンクとトラブルが続き、ゴールスプリントで山本と近谷が巻き込まれてしまいました。チームとしては、ラスト周回の直前で今村の牽引により、逃げ集団を吸収し最後のスプリントに挑みましたが届きませんでした。ですがレース中盤は前に出て集団コントロールする動きを見せてくれましたし、午後のレースでは終盤から橋本が独走で逃げ切り、見事優勝することができました。
今回のコースはスピードを武器とする我々にとって、勝ちにいけるコースだと考えていたので、その強みをしっかりと活かすことができたと思いますし、オリンピックを目前に控え、勝たなければならない試合でしっかりと勝利を掴み取ることが出来たので、その点はとても満足しています。
ーー監督が事前に立てていた作戦を教えてください。
まず、午前のレースについては橋本をエースにしようと決めていました。実は今まで、橋本がエースを任されたレースはありませんでした。ですが東京2020オリンピック内定選手である彼には、エースとしてのプレッシャーと責任を負う経験をさせたいと考えていましたし、彼なら十分勝てるという私の判断でした。
チームとしては、最後に橋本のスプリントで勝負を仕掛けにいく!これ以外の作戦は設定していませんでしたね。もしレース中盤に他チームが逃げを作ったとしても、それに同調するのでは無く、橋本のスプリントに向けて集団を牽引して、振り出しに戻すように指示をしていました。ちなみに午後はある程度、個人に任せ、自由に戦ってもらう予定でしたね。
ーー監督の狙い通り、橋本選手が素晴らしい走りを見せてくれて、優勝しましたね。私も大興奮のレースでした!橋本選手がレース終盤で独走することは、監督との作戦だったのでしょうか?
午前のレースはメカトラに見舞われたものの、午後のレースは終盤に先頭集団から一気に抜けて独走状態をキープし、そのまま逃げ切りゴールを決めてくれました。実はこれは、チームメイトにとっても、他チーム選手にとっても想定外の動きだったと思います。というのも、最初の作戦は先ほども言ったように、最後のスプリントで彼が勝負を仕掛けにいくものでした。これが彼のスタンダードな勝ち方であり、周囲もそれを相当に警戒していたはずです。徳田は独走状態で切り抜けるのが得意ですけど、橋本が集団から抜け出してゴールまで走り抜けるとは、他チームもあまり想定していなかったと思います。この点に関しては事前に作戦を練っていた訳では無かったですし、彼自身が体力温存具合とその場の状況で判断したことであり、本当に上手に駆け引きしてくれたと思います。
ーー今回はレース初出場のメンバーがいましたが、宮崎監督が彼らに対して、特に意識して伝えていた事はありますか?
やはり彼らにとっては初めてのレースということもあり、相当に緊張もしていたと思います。
なので、細かい作戦を伝えるというよりも、筋書き通りで良いから真っ向勝負で挑もう!と伝えていました。今回のコースはスピードコースなので、うちのチームが得意とする地形です。
そのため、パワーがあり集団を牽引していくことの多いマトリックスパワータグの選手についていくのではなく、自分たちの強みを活かして、どんどん前に出て集団コントロールをし、積極的に勝負を仕掛けにいくよう伝えていました。
ーーありがとうございました。
今シーズンの開幕戦で積極的な姿勢を崩さず、見事優勝を果たしたTEAM BRIDGESTONE Cycling。橋本選手がエースとしても戦えることを示し、若い選手達が初レースの緊張を乗り越え自信をつけて、チームとして更なる成長と一体感を生み出せた今回のレース。
宮崎監督率いる新生TEAM BRIDGESTONE Cycling、これからの更なる活躍が楽しみですね。
では最後に、橋本選手の優勝コメントをお伝えし、今回はこの辺で失礼します。
次回のレース予告はフェイスブック&レース詳報はブログで、お楽しみに!
--優勝した橋本選手からのコメント--
「今シーズンの初戦で、第1レースでは悔しい思いをしましたが、第2レースはしっかり集中して優勝することが出来ました。メンバーやスタッフ、いつも応援していただいているファンの皆さまをはじめ、今回レースを開催していただいた関係者の皆さまのおかげです。ありがとうございました」
text:Kumi.Fujita photo: S. Kato
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