エースを勝利させるためチームで挑む:ロードレースについて【レース基礎知識】
確かなチームワークが勝利を引き寄せるロードレース
TEAM BRIDGESTONE Cycling選手が出場するレースと、出場チーム選手を解説しています。ここでは、ロードレース種目についてお伝えします。
ロードレースの競技特性
舗装路のコースをロードレーサーで走るのがロードレースです。
競技種目としてのロードレースは大きく、『ロードレース』種目と『タイムトライアル』種目に分けられています。ともにオリンピック種目ですが、一般的には、長距離のコースをチームで争う『ロードレース』種目を指します。
ロードレース:一人のエースを勝たせるために
ロードレースは、通常6名から8名ほどの選手が1つのチームとなって走るチーム戦。チームを代表する選手となるエースを勝たせるのがチームの目的です。
チームには様々な脚質の選手がいます。坂が得意なクライマー、フィニッシュスプリントが得意なスプリンターなど。彼らが状況や展開に合わせて、エースを空気抵抗から守ったり、最終局面でエースを引くなどの役割を担います。
「1位以外は意味がない」とも言われることもあるロードレース。自分に尽くしてくれたチーム選手すべての想いを担い、価値があるたった1人だけの勝利に向かってエースは走ります。
1日のレース距離は、100~150kmほどが一般的です。50kmほどの短い距離のレースは一般にクリテリウムと呼ばれ、これを得意とする選手もいます。
東京2020オリンピックのロードレースでは250kmほどのコース、高低差2500mを走ります。世界的に見ても難しいコースとされており、本戦ではハイレベルな戦いが見られることでしょう。
またそのレース日程ですが、1日で行われる『ワンデーレース』と、複数日かけて総合順位を競う『ステージレース』に分けられます。オリンピックや世界選手権といった、その日そのレースでの勝者を決めるものがワンデーレース。ステージレースはツール・ド・フランスに代表される、場所を変えながら連日レースを行うものです。
チームブリヂストンサイクリングが参戦するロードレース《Jプロツアー》は、ワンデーレースを重ねるシリーズ戦。そしてチームの勝利目標の一つである《ツアー・オブ・ジャパン》は、数日かけて日本各地でレースを行うステージレースとなります。
タイムトライアル:それぞれのタイムを競い合う
そしてもう一つのロード競技であるタイムトライアル種目は、それぞれが個々に走ったそのタイムを競う競技です。一般にTTと略します。
ひとりで走る個人TTと、チームで走るチームTTがありますが、オリンピック種目なのは個人TTのみ。1時間ほどの距離で行われ、風除けもなくひとりの選手としての力を試される個人TT。その勝利者は敬意と共に賞されます。ステージレースに組み込まれることも多い個人タイムトライアルは、総合タイムを左右する大切なレースにもなるのです。
ロードレースに出場するチームブリヂストン選手
ロードレースに出場するTEAM BRIDGESTONE Cycling チーム員は、ロードを専門とする徳田優に加え、トラック中距離種目に出場する選手たちです。
昨今のロードレースは機材進化により高速化し、フィニッシュスプリントでの勝負が増えました。そのためトラックで活躍できるスプリント力を持つ選手が、世界トップレベルのロードレースでも勝利するのが目立つようになりました。
ロードを専門とする徳田優を除いた全ての選手がトラックならではの脚質を備えます。徳田はチームの要として全体の展開を支えながらも、常に狙うのは、得意の逃げからの勝利です。
チームは国内外で行われるUCIレースを主軸に、国内シリーズ戦のJプロツアーを走ります。
徳田 優
・ロード専門選手としてチームに有利なレース展開を作る、アシストからエースまでこなせる上りに強いクライマー。
・2021年 Jプロツアー《広島さくらロードレース Day1》5位
・2020年 Jプロツアー《広島森林公園ロードレース Day1》7位
紹介記事
→【2021年BGTチーム員紹介】徳田 優
→自転車 x 貢献 = 徳田 優 【2020BGT選手紹介】
今村 駿介
・2021年 Jプロツアー《広島さくらロードレース Day2 》2位
・2020年のロードレースではチームのエースとして活躍、スプリントもロングコースも勝てるオールラウンドな選手
・U23 個人タイムトライアル 優勝
紹介記事
→【2021年BGTチーム員紹介】今村 駿介
→1時間にわたる限界への挑戦【今村駿介のJCFアワーレコードチャレンジ】
→自転車 x 負けず嫌い = 今村 駿介 【2020BGT選手紹介】
橋本英也
・主にアシストを担うことが多かったが、2021年シーズン開幕初日にクリテリウム勝利
・2021年 Jプロツアー《播磨中央公園クリテリウム Day1》優勝
紹介記事
→【2021年BGTチーム員紹介】橋本 英也
→自転車 x 感動 = 橋本 英也 【2020BGT選手紹介】
窪木 一茂
・2018、2019年とロードレースでは表彰台を何度も獲得
・2020年は競輪選手になるための訓練に集中
・2015年ロードレース全日本 優勝
・2018年Jプロツアー シリーズ総合優勝
紹介記事
→【2021年BGTチーム員紹介】窪木 一茂
→自転車 x 全力で上を目指す = 窪木 一茂【2020BGT選手紹介】
近谷 涼
・2020年シーズンには、いくつもの好アシストでチームに貢献
・2021年シーズンは日本競輪選手養成所に入所予定
紹介記事
→自転車 x 探究心 = 近谷 涼 【2020BGT選手紹介】
→【2021年BGTチーム員紹介】近谷 涼
兒島直樹
・トラックレース、ロードレースとジュニア時代から勝利経験を積んできている選手
・2021年 Jプロツアー《広島さくらロードレース Day1》14位
・2019年 2020年国体 スクラッチ 優勝 ・海外でのレースも多数経験
山本哲夫
・ロードレースでの経験豊富、ナショナルチームとしてのレース経験もある
・全国高校選抜自転車競技大会 ロードレース優勝
・2019年ツアーオブジャパン ナショナルチームとして出場
河野翔輝
・2017年 全国選抜大会 3km個人パシュート 優勝
ロードレースでのチーム力は、これまでTEAM BRIDGESTONE Cyclingの大きな勝利への牽引力となってきました。
これからも自身に託された仕事に全力で尽くし、チームの勝利を信じるチームブリヂストン選手に、皆様の途切れぬご声援をよろしくお願いします。
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