【チーム選手の機材セッティング】ロードシューズのクリート位置はどのあたり?
チームブリヂストンのロード選手たちに、自分が使っている、ロード用ビンディングペダルのクリート位置について、アンケートを取りました。ちょっとマニアックな企画です。
ロードバイクに乗り始め、慣れてきたあたりの方が、悩まれがちなのがビンディングペダルのクリート位置。
最適なクリートの位置は人それぞれ。「最初は中央に設定して、そこから好みに合わせて変えていく」のが基本であり王道のアドバイスなのですが、さて、実際にやってみると、どうすればどうなっていくのか。。。
「すっかり慣れた人でも、もしかすると『今のよりいい位置があるのかも』と考え出し、試し出したら止まりません」と、長くロードバイクに乗り続ける宮崎監督は言います。
完全正解なんてありえない、人によって最適解が異なるクリート位置。そこでチームブリヂストンのロード選手のシューズ裏、これを見てクリート位置の実際を観察します。
彼らのクリート写真とコメントが、みなさんのクリート位置出しの参考になりますように。
チームブリヂストン選手が使う
*シューズ SHIMANO RC9 →(製品ページへ)
*クリート →製品ページへ
・SM-SH11 (黄色) >> 左右への可動角度合計6度/SPD-SLペダル標準付属
・SM-SH12 (青色) >> 左右への可動角度 合計2度
・SM-SH10 (赤色) >> 可動角度 0度/固定クリート
窪木一茂
クリート:SM-SH10 (赤色)
2014年くらいからずっと、動かないクリートを使うようにしています。
チームブリヂストンに所属してからは、赤のクリートを使っています。
クリート位置は深くしたり浅くしたり、いろいろ試してきました。
クリートの中心を、親指の母指球と小指の小指球を結んだ所で合わせることに落ち着きました。
浅くすると綺麗なペダリングが難しくなると思いますが、がんばって綺麗なペダリングをするよう日頃から心がけています。
橋本英也
クリート:SM-SH12 (青色)
青色クリートを使っています。シマノRC9との色合わせがバッチリで気に入っています。
ロードとトラックと、両方とも同じシューズで走るため、その中間という感じです。
クリートは浅め、Qファクターは広めという仕様です。
前後位置はなるべくアンクリングの起きないような位置に。
Qファクターが広めなのは膝の外側が痛みやすいので、その保護のためにです。
徳田優
クリート: SM-SH11 (黄色)
黄色クリートを使っています。
乗りながら足を動かすことがあるので、可動域が1番広いものを選んでいます。
位置はかなりかかと寄りの内側です。足の幅を広くした方が力が入りやすいので、内側寄りにしています。
かかとから下全体でペダリングをする意識が持ちやすいので深めにしています。
また、深めの方がお尻から踏み込む意識がしやすく感じます。
沢田時
クリート:SM-SH12 (青色)
クリート位置はあえて少し内向き(親指側が下)になるようにセットしています。
僕は疲れてくると膝が外側を向くガニ股気味のペダリングになってしまうクセがあるため、ロードレースのような長時間のレースだと小指球側が痛くなってしまうことがあります。
そのためクリートを内向きに入れることで踏み込んだパワーを逃さず、母指球側に力が入るように調整しています。
河野翔輝
クリート:SM-SH12 (青色)
クリートの位置は高校から変わらず、あまり気にしたことはありません。
強いて言えば、踏み足と引き足がしやすく感じられる位置に取り付けています。
青色を選ぶ理由は、赤色だと固定されすぎだと感じ、黄色だと遊びがあり過ぎるように思うからです。
兒島直樹
クリート:SM-SH12 (青色)
クリート位置は前のほうにしています。
自分のペダリングは、引き足がメインです。そのためクリート位置を前にすることでかかとを上げやすく、引きやすくなると考えています。
左右の位置は特に気にしてはいません。そのため真ん中あたりにセッティングしています。
山本哲央
クリート:SM-SH12 (青色)
トラックを本格的に始めた時、それまで使っていた黄色から、よりホールド力の強い青色へと変えました。
「トラックをやるなら最低でも青でしょ」という、周囲の圧力もあったかもしれません。
クリート位置は、1番深いところ付近に設定しています。
クランクの上を0度として、90度から100度くらいの場所にある時に最大の出力がかかります。
その位置で足裏の面が接線方向と直角になる事だけを考えセッティングしたところ、かなり深めになりました。
これらチームブリヂストン選手たちの知恵が、皆様の快適なロードバイク・サイクリングライフにつながりますように。
そして、このようなそれぞれのクリートセッティング、そして最高のシューズで走るチームブリヂストン選手たちに、皆様の変わらぬご声援をよろしくお願いいたします。
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