【エールを送ろう】オリンピックに出た2人から、オリンピックに出る2人へ

【エールを送ろう】オリンピックに出た2人から、オリンピックに出る2人へ


(左:鈴木光広さん、右:藤田晃三さん)

2021年で創立58年を迎えたチームブリヂストンサイクリング。その歴史の中でチームは、常に4年に1度のオリンピックを意識してきました。チーム創設のルーツが、1964年の東京1964オリンピックにあるからです。

『ブリヂストンの自転車で、ブリヂストンの選手が、世界の頂点に立つ』。

この夢に向かいチームは、常にオリンピック出場に向けペダルを踏んできました。

永く選手として走り続け、そしてオリンピックに出場した、2人の名選手がいます。鈴木光広さんと藤田晃三さんです。

鈴木さんはソウル1988オリンピックのロードレースに出場。藤田さんはバルセロナ1992オリンピックのロードレースに出場しました。2人が出場した状況はそれぞれ、来たる東京2020オリンピックとは違うものでしたが、世界の大舞台に臨んだのは同じです。

オリンピックに出場した2人が、オリンピックに出場する2名、脇本雄太と橋本英也に向けて、エールを送ります。


鈴木 光広


すずき みつひろ●1963年、福島県生まれ。高校から自転車競技に取り組み、ロードで高2、高3とインターハイ優勝。81年ブリヂストンサイクル入社しレーシングチームに。ソウル1988オリンピックのロードレースに出場し25位。31歳で引退。現在はブリヂストンサイクル スポーツ車戦略部 勤務。

オリンピアンの系譜 第1回 鈴木光広 〈前編〉 "奮い立たせてくれた人たち"


オリンピアンの系譜 第1回 鈴木光広 〈後編〉 "不屈の魂"


「もうこの時期になると、緊張してると思います。じゃあ緊張するなと言っても無理ですしね。精一杯やって欲しいって言っても、当然のことです。悔いなく、なんてのはもう、当たり前なんですよね。

自分の力を100%、120%出そうと思って、いろいろなことを考えているに違いないでしょう。考えることが多くなって、かえって勝つ戦略に集中できなくなってしまいます。

勝利のポイントは、瞬間の「ひらめき」と「判断」と「俊敏な行動」です。脳に隙間を開けておくくらいが、ちょうどいいんですね。

ですから、肝心なこと、これだけは守ろう、これだけは貫こう、というひとつだけ。それだけに信念を持って、それに向かって体調を整えて、走って欲しいです。

僕の時には、オリンピックは、出なきゃいけないという使命感がありました。1984年のロス1984オリンピックに選考されなかった悔しさから、次のソウル1988年は絶対に出るぞ、という使命感でいっぱいでした。

オリンピックの選考に選ばれるのが一つの目標でしたし、選ばれてからも、もう何がなんでも成績を出す、順位をとって帰るという強い想いを持って走ってきました。

ですから、『一緒に戦おう』とか。『一緒にがんばろう』というのが、当時、一番の心の支えになったかな。今でもそう思いますね。彼らにも、そういう風に声をかけたいと思います」



藤田 晃三


ふじた こうぞう●1967年、岩手県生まれ。高校で自転車競技を始める。高校時代はトラックのポイントレースが主種目。86年にブリヂストンサイクル入社、トラックとロードレース双方で選手として活躍。バルセロナ1992オリンピックのロードレースに出場し84位。2000年に引退、現在はスポーツ車戦略部 勤務。

→オリンピアンの系譜 第2回 藤田晃三 〈前編〉  "1992年の熱い夏"

→オリンピアンの系譜 第2回 藤田晃三 〈後編〉  "オリンピアンからサラリーマンレーサーへ"

「僕が出たのは、自分がわりと若かった時で、あの時みんなに言われたのは、楽しんで来いってことばかりでしたね。

自分では『ネタ』にしているんですが、僕は、オリンピックに対して、メダルの期待も何もされてなかったわけですよ。だってされるわけないじゃないですか。だからみんなには『楽しんでこいよ』って言われたんでしょうね。だから僕は、そういう認識で行っていました。それで本当に、本当に楽しんできたという感じだったんですね。

ですが今回出場する2人は、やっぱりね、どちらもメダルへの期待っていうのがすごく大きいと思うんです。しかも、確かにそれをやり遂げる力を2人と持っていると思います。

ただ、日本でのオリンピックっていうことで、周りの期待も大きいでしょうし、その分だけプレッシャーに感じている部分も当然出てくると思います。ですから、感覚的なところ、余計なところに力が入ってしまう場面が出てきてしまうかもしれないですよね。


そういったところで平常心を持ちながら、冷静に対応してレース運びをするっていうのが重要になってくるでしょうね。

それに、脇本選手、橋本選手とも種目は駆け引きがとても重要な種目なんです。タイムレースじゃないですからね。

位置取りであるとか、どこからどういう風に踏んでいくのか、っていうことがすごく重要ですから、周りを見て冷静に、しっかりと自分の力を出して欲しいです。

周りを見ながら冷静に対応することで、結果はついてくるでしょう。雑音が気になるとは思うんですが、レースに集中して欲しいですね」


脇本雄太の出場する男子スプリントの開催日は8月4日、男子ケイリンは2021年8月8日。橋本英也が出場する男子オムニアムの開催日は8月5日です。TEAM BRIDGESTONE Cyclingファンの皆さまの、熱い声援を、当日の2人に、よろしくお願い申し上げます。

*当日の競技ライブ映像は、下記からご覧いただけるようです。ご参照ください(予定は変更になることがあります)

8/5  15:25〜 橋本出場・男子オムニアム/脇本出場・男子スプリント1/8決勝~準々決勝(gorin.jp)

8/6  15:25〜 脇本出場/男子スプリント 準決勝~決勝(gorin.jp)

8/7 15:25〜 脇本出場/男子ケイリン 第1ラウンド(gorin.jp)

8/8 9:30〜 脇本出場/男子ケイリン 準々決勝〜決勝(NHK 総合/NHK BS4K)

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