スポンサーさんご紹介の第2弾は老舗旅行代理店の日本旅行さんです。

1905年に日本最初の旅行会社として創業し国内外の個人、団体旅行の取り扱いをしています。観光庁長官登録番号（当時は運輸大臣）は第2号！とても由緒ある旅行会社さんなのです。

これまではチームスタッフが宿泊予約や航空券の手配をしていましたが、ロードチームは主に国内の宿泊予約を、MTB（マウンテンバイク）チームは海外転戦の移動手配について2015年から日本旅行さんにサポートをいただいています。

今回もロードの宮崎監督、MTBの小林監督お二人に、プロサイクリングチームならではの要望と日本旅行さんとの連携について沢山のエピソードをお話しいただきました。

　チームを勝利に導くため、縁の下から伝わるパワーにただ驚き、感謝です。

◆宿泊先には広い駐車スペース

ロードの国内遠征や合宿先への移動は基本的にチームカーを使用します。選手はもちろん、多くの機材を積み込み現地に向かいますが、その際、宿泊先には広い駐車場と水道が必要です。

ロードは宿泊先の駐車場で組み立て、洗浄、メンテナンスまで行います。時には洗濯機まで持参するため、チームカーを駐車する場所以外に車2台分の広いスペースを確保する必要があります。

レース後は、バイク20台、ホイール40セット（80本！）を駐車場でジャバジャバと洗浄し次に備えます。広い駐車スペースと水道は無くてはならない条件のひとつです。

これはMTBでも一緒。海外だとレース会場で洗車できない場合が非常に多く、宿泊先で水道が使えるか否かが重要になってきます。会場だけでなく宿舎でも深夜を通して作業しています。

　常人では考えられない、こんな移動をレースの度に実現できるのも日本旅行さんの貢献があるからです。

◆全国チェーンのお弁当屋さん

コロナ禍では今までのように気軽に外食ができないため、お弁当に頼ることもしばしば。その際、選手にはできるだけ普段と変わらない食事をとってもらえるよう、遠征先の近くには全国チェーンのお弁当屋さんがあると心強いです。

筋肉量が多く消費カロリーが高い選手達のために、サラダを倍量にしたり、低脂肪＆高タンパクのお魚を追加したり、気軽にアレンジできることが大切です。

燃費の悪い選手達のために、大量のお弁当を監督自らが手配しています。

また、スーパーマーケットも近くにあると嬉しい施設です。ミネラルウォーターは箱買い、プロテインを飲むための牛乳、ヨーグルトも選手からのリクエストが多い商品です。

　この環境が実現できるのも日本旅行さんの協力があってこそです。

◆ガチなウェイトトレーニングができるジム

橋本英也選手が東京2020オリンピックの代表選手に選ばれた際、ナショナルチームから言われた事は「毎日ウェイトトレーニングをしてください」でした。

オリンピックまでの期間中も地方遠征があった為、ガチンコトレーニングができる施設やスーパーマーケット、お弁当屋さんが近くにある駐車場の大きな宿泊先を探すのはなかなか困難でした。

全国に支店を持ち、地元を知り抜いている日本旅行さんとの連携が力を発揮した瞬間です。

◆発券はギリギリまで待って！

MTBチームは一度海外遠征に出かけると、現地からまた次の目的地に移動する事がほとんどです。しかし海外レースは開催2週間前になっても開催するか否かすら確定しないことも多々あります。また、レースの日程変更のお知らせが直前にくる事もしばしば。

そんな時、ギリギリまで航空券の発券を待ってもらえ、時差に関係なく変更に対応してもらえる旅行会社ならではのきめ細やかな対応と懐の深さには本当に助けられています。

◆レンタカーのサイズ指定

一度海外に出てしまうと現地では機材の調達が難しくなるため、MTBチームも多くの機材を持ってレースに向かいます。その際荷物は、できるだけコンパクトにまとめなくてはなりません。海外では事前にレンタルする車種を指定することは一般的ではないため、大きな車の希望が通らない場合は荷物を積みきれない事態が生じてしまいます。

しかし、日本旅行さんにサポートいただいてからは、一度も希望が通らなかったことがありません。

また、飛行機を利用する際、日本からの荷物はextra charge無しで預かってもらえても、とある国でのトランジットの際はサイズオーバーして輸送してもらえないといった情報や、選手に負担をかけない移動時間帯の選定や座席の指定、遠征先の情報収集、カーゴの空き状況までも調べ、なるべくコストをかけない方法をご提案いただくなど、本当に多くのご協力をいただいています。

このような難易度の高い要望にご対応いただき、挙げればキリがないほどの気配りをしていただくことは、さぞや日本旅行の担当者さんの頭を悩ませていることと思います。

しかし、私達チームのために一緒に悩み、プロチームを支える意識を共有し、日々勉強をしていただいていることは、間違いなくチームのリザルトに直結しています。

協力を惜しまず取り組んで下さる日本旅行さんに対し、「日本旅行さんにサポートして頂いていることが、私達TEAM BRIDGESTONE Cyclingのアドバンテージです」と両監督は口を揃えておっしゃっていました。

選手は会場に着かないとレースに参戦できません。そこまでの道のりを想像してると、また一つレース観戦の楽しみが増えた気がします。

▽日本旅行についてはこちらをご覧ください
http://www.nta.co.jp/

text:YOSHIMURA,Yuki