【COUPE DU JAPON 富士見パノラマ大会 現地取材記②】 レース後の沢田選手・平野選手・監督とのコーヒートーク。二人の競技への向き合い方は?
皆さん、こんばんは。ライターの渡辺です。取材記後半の今回はMTBの【COUPE DU JAPON 富士見パノラマ大会】の裏側をレポートします。(レース詳報はこちら)
取材記前半はこちら
泥を全身に被った沢田選手の優勝シーンが記憶に新しいCOUPE DU JAPON 富士見パノラマ大会ですが、今回は、
①MTBレース基礎知識
②選手・監督インタビュー
③Behind the scenes 普段は見ることのできない選手の様子を写真でお届け
という構成でお送りします。
<レース詳細>
COUPE DU JAPON 富士見パノラマ大会
日時:7月2日(金)~7月4日(日)
会 場:富士見パノラマリゾート Fujimipanorama
出場選手:平野星矢、沢田時
レース詳細:http://cjfujimi.dynoco77.net/index.php?2021
レース会場は国内最大規模を誇る富士見パノラマリゾート。冬にはスキー会場としても使われる勾配の激しい会場です。
【MTBとは?】
マウンテンバイクは1970年代のアメリカで生まれたとされ、自転車やアウトドアが好きな人たちが自転車を改造して山道を駆けるようになったのが端緒。その後、専用自転車が作られ、レースが行われるようになると90年代にはアウトドアスポーツとして世界中の多くの人に認知されるまでになった。
(引用: https://olympics.com/tokyo-2020/ja/sports/cycling-mountain-bike/ )
二人が出場したのはオリンピックの正式種目でもあるXC(クロスカントリー)の男子エリートカテゴリー。
厳かな雰囲気のトラックレースとは一転しMTBレースは広い会場全体にノリノリの音楽がかかっていたのが印象的でしたが、これはMTBの起源によるもので、小林監督が選手をされていた時代では泊りがけのキャンプの後にレースが行われていたそう。
レーススタートのカウントダウンが始まると一気に緊張感が走ります。
▽沢田選手・平野選手にインタビュー
※レースについては詳報で紹介しているため、今回はお二人の性格・競技との向き合い方に重点を置いてお話を伺いました。
ーレースお疲れ様でした。泥が凄まじかったですよね。素人の質問で恐縮ですが、口の中に泥が入ったりはしないんですか?
沢田選手「しますね。ボトルにも泥が入りますが、気にせずに飲んでしまっていますね。」
平野選手「私は泥が嫌で飲んでいなかったです。」
ーそうですよね...!監督からお二人の違いは伺っていましたが、そういった点もお二人は対照的ですね。
沢田選手「そうですね。練習の仕方や性格的な部分も全然違います。なので張り合ったりということがないのでやりやすいです。」
平野選手「本当に全然違いますね。」
ー具体的に言うとどう違うのですか?
沢田選手「僕はレースが好きなので、MTBは勿論のことロードもシクロクロスもたくさんのレースに出ていい成績を出すことによって自信をつけて臨んでいくスタイルです。」
平野選手「私は淡々と自分のペースでこなしていくので周りや結果が気になったりと言うことはないです。自分が仕上がったと思ったら仕上がっている。」
ーTeam Bridgestone CyclingでMTB所属はお二人だけですが、対照的なお二人だからこそ上手く成り立っているのですね。
モチベーションの上げ方やコンディションの整え方など正反対なお二人ですが、違うからこそのお互いに対する理解度、リスペクトが感じられとても良いチームだと感じました。余談ですが、平野選手は植物がお好きだそうで、特に南国系のヤシの木、シダ系の植物をお家で育てているそうです。和みました。(笑)沢田選手はオフでも海外のレース動画を見たり、四六時中自転車のことを考えているそう。
▽小林監督にインタビュー
ー監督がお二人に指導することはどういった内容が多いのですか?
選手はそれぞれ自分の整え方もトレーニングもわかっています。なので私が指導するのは態度や生活面についてが多いです。プライベートなことでも何でも話します。3人だから(それぞれに関わり合って)いいバランスが取れているということもあると思います。
ーこれから目指すは日本選手権ですが、二人がワンツーで優勝するにはどういった対策を取れば良いとお考えですか。
これは簡単で、二人ともが仕上がっている状態をつくるということです。二人はチームメイトでもあり、ライバルでもある。強い二人が同じチームで切磋琢磨することが肝です。
ー全日本選手権を楽しみにしています。
▽Behind the scenes
みなさん、選手がレースの裏側で何をしているのか気になりませんか?今回は厳選して3枚を特別にお見せします!
沢田選手が獲得したメダルを監督に渡す様子。師弟愛ですね。
隅々まで入り込んだ泥を洗い流し、バイクを丁寧に磨き上げます。メカニックも兼任する小林監督の仕事量は並大抵ではありません。
■取材を終えて
国内最大規模の会場を駆け回るMTBレースは、雨上がりでしっかりと水を含んだ泥の影響もあり見ている側も目が回るほどの白熱ぶりでした。自転車が好き、競技が好きというピュアな想いが節々から伝わってきて私も伝える側の人間として黒子で頑張ろうと思った次第でした。
また、監督やメカ、大会主催者、関係者、スタッフの皆さま、応援してくださる皆さま、多くの人に支えられレースが開催できることを実感し、皆さまに感謝です。
現在はコロナウイルス感染拡大防止のためレースの開催状況も予測できず、観戦も制限されている状況ですが、レースの様子はYoutubeなどにもアップされますので、ぜひチェックをお願いいたします。
皆さまの応援が選手の力になります!
また、これが知りたい!選手にこれが聞きたい!などリクエストがありましたらチームのFacebookページのコメント欄で是非教えてください。
チームのInstagramも是非チェックしてくださいね。
text: Lynn.Watanabe
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