東京2020パラリンピック 超直前ガイド ~トライアスロン編~
8月28日(土)、29日(日)の2日間、東京2020パラリンピックのトライアスロンが、お台場海浜公園を舞台に行われます。チームブリヂストンの機材サポート選手として、秦由加子選手がPTS2(28日)、谷真海選手がPTS5(29日)に、それぞれ出場します。
レースを目前に控え、あらためてパラリンピックにおけるトライアスロンのルールや見どころを紹介します。ぜひ観戦の参考に、ご覧ください。
スイム・バイク・ラン
三種目を行う"鉄人"競技
ご存知のとおり、トライアスロンは、スイム(水泳)とバイク(自転車)、そしてラン(長距離陸上競技)の3種目を休みなく行い、フィニッシュタイムを競う過酷な競技です。前回のリオ2016パラリンピックより実施競技に採用されました。パラリンピックでは、スイム0.75km、バイク20k、ラン5kmの計25.75kmで競われます。選手により得意不得意な種目があるため、抜きつ抜かれつのデッドヒートが繰り広げられる点が見どころと言えるでしょう。
パラリンピックでは、障がいの状況、程度により以下の5つのクラスに分かれています。
・PTWC(男子/女子)→ 車椅子を使用
・PTS2(女子)→ 肢体不自由の立位
・PTS4(男子※1)→ 肢体不自由の立位
・PTS5(男子/女子※2)→ 肢体不自由の立位
・PTVI(男子/女子)視覚障害
※PTS2~PTS5は数字が小さいほど重い障がい
※1 PTS3、PTS2を含む
※2 PTS4、PTS3を含む
第4の種目と呼ばれる
トランジション
トライアスロンでは、次の種目に移行するため準備スペース(トランジションエリア)が設けられており、各選手にピットが割り振られています。自転車はもちろんのこと、バイクとラン、それぞれの義足やシューズなど、種目や障がいに応じた機材が置かれ、その様子はF1のピットに例えられることも。
義足の装着など準備時間をいかに短縮できるかも、勝負を左右する重要な要素となるため、選手たちはトランジションに関しても入念な練習を重ねて本番に臨みます。
また、義足やウエアなども着脱しやすいような工夫が随所に施されています。
ちなみに「荷物を所定のカゴに入れなければならない」や「トランジションエリアでは自転車に乗ってはいけない※PTWCクラスは降車ラインで一時停止」などのトラジションルールが設定されており、違反してしまうと、内容に応じたペナルティタイムをコース上に設置されてペナルティエリアで過ごさなければなりません。
お台場が舞台となる
スピードコース
東京都港区のお台場海浜公園をスタート、フィニッシュするパラリンピック特設コースは高低差がほとんどなく平坦基調のスピードコースです。
海浜公園内を750m泳いだあと、バイクパートでは「のぞみ橋」を渡り、有明、そして豊洲エリアまでのびた5kmの周回コースを4周。ランパートでは、海浜公園内や隣接する商業施設周辺の1.25kmのコースを4周します。
レインボーブリッジはもちろん、東京臨海部のランドマークが多数臨めるロケーション。選手たちの競技と""THE東京"な風景の対比を楽しむのも良さそうです。
おそらく残暑の厳しさが残るなかでのレースが予想されるため、暑さが選手にとって最大の敵となりそうです。
チームブリヂストンの2選手および出場選手たちに熱いご声援をお願いします!
※パラリンピック公式サイト(https://olympics.com/tokyo-2020/ja/paralympics/)より引用
【東京2020パラリンピック トライアスロン競技日程】
8月28日(土)6:30 - 11:00
→ PTS2(女子)、PTS4(男子)、PTVI(男子/女子)
8月29日(日)6:30 - 11:10
→ PTWC(男子/女子)、PTS5(男子/女子)
会場:お台場海浜公園
大会HP:https://olympics.com/tokyo-2020/ja/paralympics/sports/triathlon/
放送予定 : NHK BS1にて6:25より放送予定(中継)
photo:Kenta.Onoguchi
最新記事
Article