【TEAM BRIDGESTONE Cyclingで7種目制覇!今村6冠!】第90回 全日本自転車競技選手権大会 トラックレース詳報

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皆さん、こんにちは!

先週末に4日間をかけてトラックレースの全日本選手権が開催されました。私たちTEAM BRIDGESTONE Cyclingは、7つの全日本タイトルを獲得することが出来ました。

皆さま、会場やオンラインからたくさんのご声援を本当にありがとうございました。

久しぶりの有観客のレースということもあり、会場は終始熱気で湧いていました。

各選手多くの種目にエントリーしていたため文字通り走り続けた4日間となりましたが、皆さまの応援のお陰で最後まで力強い走りを見せてくれました。

圧倒的な強さを見せつけたBSの今年の集大成となる、激戦の4日間を振り返ります。

【第90回全日本自転車競技選手権大会トラック・レース (エリート・パラサイクリング)】

日時:12月10日(金)〜12月13日(日)

場所:静岡県伊豆市・伊豆ベロドローム

出場選手:近谷涼・橋本英也・今村駿介・兒島直樹・山本哲央・河野翔輝・徳田優(中距離種目)、新山響平(短距離種目)

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前半二日間は、現地で取材し初めてのベロドロームに来ました!自転車競技場は傾斜角度がよく取り上げられますが、この伊豆ベロドロームの最大傾斜角は45°。選手の皆さんがすいすい走っているのを見ると簡単そうに見えてしまいますが信じられない傾斜でした。(実物を見ると驚いて言葉が出ませんでした。)

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■1日目参加種目

男子チーム・パーシュート予選・決勝:橋本、今村、兒島、山本、河野

男子エリミネーション :橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田

男子オムニアム予選 :近谷、橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田

<リザルト>

男子チーム・パーシュート:優勝

男子エリミネーション:優勝 今村、2位 橋本

BSの選手が出場する最初の種目はベテラン橋本選手・今村選手に大学生3人が加え新しいメンバーで臨むチームパーシュート。

スタートダッシュで加速する役割を任される1走には、一番スピードのある河野選手。

加速について行きつつさらにスピードを上げる役割の2走に、今村選手。

ハイペースを維持ししっかり牽く役割の3走4走には兒島選手と、山本選手(予選)&橋本選手(決勝)が出走しました。チームパーシュートは4人が綺麗な隊列で走り、先頭交代する姿も見所です。

予選のタイムは4:01:059で1位通過し、決勝に進みます。

(観客席の目の前に選手がいるため、緊張感が伝わります)

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決勝では対戦相手の朝日大学に追抜勝ちをし、優勝しました。

宮崎監督コメント

「チームパシュート決勝に関しては予選の時点で途中の追い抜き勝ち予想されており、

優勝確定後もそのままゴールまで走るか否か悩みましたが、追い抜き時の相手チームとの速度差もあり、接触のリスクを考慮し、今回は追い抜き確定時点で終了を判断しました。決勝での好タイムを期待して頂いていた皆様には少しもの足りない結果となってしまい申し訳ありませんでした。」

2種目目には男子エリミネーション。2周に一回一番最後の選手が除外されて行きます。

TEAM BRIDGESTONE Cyclingからは橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田の6選手が出場しました。ラスト3人の時点で橋本選手がアタックをかけ、今村選手が食らいつきます。ラスト2名になったところで今村選手が追い抜き優勝。2位の橋本選手とのワンツーフィニッシュを決めました。

3種目目はオムニアム予選のポイントレース。二組に分かれ各組の上位10名が決勝に進みます。

1組目からは河野選手が、2組目からは近谷選手がそれぞれ1位で通過。残りの5選手も決勝進出が決まりました。

■2日目

男子マディソン :橋本・兒島ペア、今村・山本ペア

男子スクラッチ :橋本、今村、山本、河野、徳田

男子スプリント :新山

<リザルト>

男子マディソン :優勝 今村・山本ペア 2位:橋本・兒島ペア

男子スクラッチ :優勝 今村  2位 橋本

男子スプリント :2位 新山

中日となった2日目。天気も良く、ドームの向こう側には富士山が綺麗に見えました。午前11時から夜の19時までと長丁場のレースとなりました。

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2日目の1種目目は男子スクラッチ。BSの選手を中心にトップ選手のハイスピードなレースが展開され、脱落者が続出します。今村選手、続いて橋本選手もラップを決めたことにより2人の優勝争いが濃厚になります。残り2周回のところで先行している選手を猛スピードで追抜き、今村選手が優勝、ラップを決めていた橋本選手は2位とここでもワンツーフィニッシュを決めました。

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男子スプリントでは予選から順調に勝ち上がってきた新山選手が1位2位決定戦に出場しました。牽制が続く中、新山選手は2本とも先行しますがラストの直線で寺崎選手に追い抜かれてしまい惜しくも2位。

スプリントは予選から準々決勝、準決勝、決勝と全速力の走りが間も無く続くためタフなレースでした。選手同士の牽制や駆け引きの様子を目前にするため会場全体が不思議な緊張感に包まれていました。

男子マディソンでは橋本・兒島ペア、今村・山本ペアの2組が出場しました。

レースのセンスの感度が高い橋本選手とフィジカルの強い兒島選手、フィジカルの強い今村選手&センスが武器の山本選手をペアに組みお互いの強みを補完する形での今回のペア。

2組が他を圧倒し、優勝争いで拮抗します。最終周回直前での今村選手の落車のトラブルもありましたがそのまま今村・山本ペアが3ポイント差で逃げ切り優勝!橋本・兒島ペアは57ポイントで2位となりました。

宮崎監督「スクラッチは予選からすぐ決勝とタフなレースでしたが今村の圧倒的な力が出たかなと思います。河野も調子が良い感じも見れて良かったです。マディソンでも自分たちの戦い方が出来たかなと思います。」

■3日目

男子ケイリン  :新山

男子オムニアム :近谷、橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田

<リザルト>男子オムニアム:優勝 兒島、2位 今村、 3位 橋本

3日目の男子オムニアムでもBSが圧倒的な力を見せます。1種目目のスクラッチは兒島選手が40ポイントを取り1位。続くテンポレースでは橋本選手が、そしてエリミネーションは今村選手が1位を取り、三種目を終えた時点での順位は今村・兒島・橋本と続きます。それぞれのポイント数が112pt、108pt、106ptと勝負の行方は最終種目のポイントレースで決着が付く形に。

迎えたポイントレース。ポイントの取り合いで僅差の鬩ぎ合いが続きます。中盤で兒島選手が単独抜け出し、ポイントを稼ぎながらラップタイミングを見極め、ラップを決めます。ここで大きく差がつき今村選手もラップを狙いに行きますが兒島選手は後ろにぴったりとつきそれを許しません。

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ラップでの+20ポイントを加算した兒島選手が優勝し、今村選手、橋本選手と3人で表彰台を独占しました!

■4日目

男子1kmTT :新山

男子個人パーシュート :近谷、橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田

男子ポイント・レース :橋本、今村、兒島、山本、河野、徳田

<リザルト>

男子1kmTT :3位 新山

男子個人パーシュート :優勝 今村

男子ポイント・レース :優勝 今村 2位兒島 3位山本

最終日となった4日目。選手達の疲労もピークで前日も遅くまで疲労回復のためマッサージが行われていたようです。しかしレース中は疲れを感じさせない走りを見せてくれました。

男子個人パーシュート決勝では日本記録保持者の今村選手が後半から追い上げを見せ、4:20.745のタイムで優勝しました。3日間のレースを戦ってきた後とは思えぬ圧巻の走りでした。

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男子1kmTT決勝では新山選手は1:01.621という好タイムを叩き出しますが惜しくも3位となりました。

最終種目となったポイントレースでは、レース半ばでBS集団5名を含む7名の選手がラップを決めます。14名いた選手の半数はDNFとなる程ハイスピードな展開でした。今村選手が順調にポイントを重ね、優勝。兒島選手が2位、3位は僅差を制した山本哲央選手が取り、この種目でも表彰台をBSの白黒ジャージで固めました!

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BSは中距離種目では全ての種目で優勝することが出来、今村選手は驚異の6冠を達成しました!

全種目において全選手が強くて、そしてとってもかっこよかったです。初めて屋内のバンクで観戦することが出来ましたが、会場の雰囲気や目の前で行われる選手の力強い走り、レース展開など本当に楽しんで観戦させていただきました。

今回の全日本選手権でレースが全て終了となり、良い結果で今シーズンを終えることが出来ました。来季も引き続き選手・チームへの応援をよろしくお願いいたします!

text: Lynn.Watanabe  photo: S. Kato

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