今季一勝目!松田・窪木でワンツーフィニッシュ!【石川クリテ・ロード、古殿ロード詳報】

皆さん、こんにちは。全日本選手権を終えて少しのオフを挟み、窪木選手の地元、福島県を舞台に繰り広げられた三連戦。

ロードレースでは厳しい結果となってしまいましたが、初日の石川クリテリウムではBSの真骨頂とも呼べるゴールスプリントで圧倒的な力を見せつけ、JPROツアー今季初勝利を上げることが出来ました。松田祥位選手はJPROツアーのロードレースでの初優勝を飾りました!

では今回も三連戦の様子を選手、監督のコメントと共に振り返ります。

第2回JBCF 石川クリテリウム

7月16日(土)13:15-14:00

場所: 福島県石川町 モトガッコ周辺特設コース 1.8km

距離:1.8km× 18周= 32.4km

出場選手:窪木、橋本、河野、山本、松田、兒島

https://jbcfroad.jp/race/161/

LIVE:第 20 回 JBCF 石川サイクルロードレース(午後)

初日のクリテリウム、チームブリヂストンサイクリングのプランは"レースをフルコントロールし最後は松田選手、窪木選手でトレインを組み橋本選手を発射しスプリントで勝利する"、というもの。

元々は後半からコントロール、という話でしたがレース前日のミーティングで山本選手の提案で最初からコントロールへと変更になったそう。コントロールを任されているのは加入2年目組の山本哲央選手、河野翔輝選手、兒島直樹選手の若手3名。

トラックで鍛えたスピードを余すとこなく発揮し集団をペースアップ。膨らんだ後方集団は人数を減らしていきます。これぞブリヂストン。前方を白のジャージで固め、6枚のカードを揃えたままあっという間に最終周回へ。

後方でスプリントに備えて脚を溜めていた窪木、橋本、松田の3選手が、前へ出てトレインを組み、最終コーナーを松田、窪木の順番でクリアしそのままワンツーフィニッシュ。

ラスト800mのバックストレートで今日の最高速度はなんと時速65km。プラン通りの展開で、完全勝利をもぎ取りました。

レースを終えた松田祥位選手からは、「最後兒島をパスして僕、窪木さん、英也さんで列車を組んで行ったのですが、キンテロ選手が右から来ていて英也さんが埋もれてしまって。最初は窪木さん、英也さん、自分で並んでいたので脚も溜まっていたので余裕もあって、最後のコーナー手前で、窪木さんから松田そのまま行け!と言われたのでそのままゴールしました。熊野でも思いましたが、この手のレースは負けないです。」と頼もしいコメントをいただきました。

<リザルト>

1位 松田祥位

2位 窪木一茂

6位 橋本英也

7位 兒島直樹

14位 山本哲央/ U-23 ネクストリーダー

22位 河野翔輝

宮崎景涼監督「今日はプランが上手くはまって、ブリヂストンの力を見せつけることが出来たと思います。明日は、今日のような力勝負のレースは出来ないので切り替えて臨みます。」

第20回JBCF 石川サイクルロードレース

7月17日(日)12:15-15:40

場所:福島県石川町・浅川町周回コース(13.6km コース)

距離:13.6km ×7周= 95.2km

出場選手:窪木一茂、橋本英也、徳田優、河野翔輝、山本哲央、松田祥位、兒島直樹

https://jbcfroad.jp/race/162/

LIVE:第 20 回 JBCF 石川サイクルロードレース(午後)

連戦2日目は、去年今村選手が優勝した石川ロードレース。今回は当日のトラブルにより距離が短縮され7周回、95.2kmのレースとなりました。湿度がこもり厳しい暑さの中レースがスタート。

アップダウンの厳しいコースの中アタック合戦が続きハイスピードで落ち着かず。一周約19分のペースを大きく崩すことなくコースを回っていきます。

6周目に入るところでキナンレーシングチームが、人数の絞り込みを図りペースアップ。山本選手の言葉をお借りすると、キナンが"チームスプリント"を始め、耐えきれなくなった集団は10名程まで炙られる。

この時に我らがBSから先頭集団に残ったのは山本哲央選手のみ。

何とか食らいつきますが最終周回でマトリックス小林選手&キンテロ選手、キナン山本大喜選手&トマ・ルバ選手の4人がアタックし抜け出し、その後は小林選手とトマ・ルバ選手の一騎討ちに。

先月の修善寺と同じ展開かと思いきや山本選手(キナン)が追いつき、ラストは二人のゴールスプリント。0.001秒差で山本大喜選手が勝利。

山本選手は11位でゴール。

山本哲央選手コメント「6周目のキナンのペースアップで人数がかなり絞り込まれましたが、松田がコントロールしてくれてたので前方に位置取りできて、一杯一杯になりながらついていった感じでした。オフ明けにしては走れているが、パワーデータを見ても今日は出力が出ていなかった。明日はきついコースなので耐えるだけになってしまうと思いますが、頑張ります。」

<リザルト>

11位 山本哲央 / U-23 ネクストリーダー

24位 兒島直樹

松田祥位(DNF)

窪木一茂(DNF)

徳田優 (DNF)

河野翔輝(DNF)

橋本英也(DNF)

第一回古殿ロードレース

7月18日(月・祝)13:15-16:40

場所:福島県石川郡古殿町内特設コース(S/F 地点:越代の桜)

距離:12.2km×9周= 109.8km

出場選手:徳田優、河野翔輝、山本哲央、松田祥位、兒島直樹

https://jbcfroad.jp/race/163/

連戦最終日、初めての開催となる古殿ロードレースは窪木選手の地元の福島県石川郡古殿町での開催となりました。

獲得標高371m、最大標高606mというアップダウンの厳しいコース。

監督からは、「前日同様に最後までしっかり走り切って苦しむことが一番優先」と伝えられレースに臨みました。前半は徳田選手、松田祥位選手が動き始め好調。ペースも落ち着き展開しますが、松田選手がメカトラで遅れてしまいます。

一度遅れてしまうと追いつくのが難しくそのままリタイア。チームブリヂストンサイクリングは全員DNFでレースを終えました。

その後の展開は、6周回に残った山本大喜選手・トマ・ルバ選手(キナン)、小林選手(マトリックス)の3名でそのまま優勝争いへ。最終周回に入るところでアタックを仕掛けたトマ・ルバ選手が優勝し、山本大喜選手とのワンツーを決めました。完走者はたったの8名という非常に過酷なレースでした。

宮崎監督「今日は暑さもあり、登りもキツく最初から厳しかったです。ただ、苦手なコースながらもしっかりと走り、三連戦でまずは一勝でき後半戦に向けて良いスタートを切ることができて良かったと思います。」

U-23ネクストリーダージャージは山本哲央選手がキープ。

<リザルト>

徳田優 (DNF)

松田祥位(DNF)

兒島直樹(DNF)

河野翔輝(DNF)

山本哲央(DNF)/ U-23 ネクストリーダー

BSの真価を発揮する美しい戦い方でJPROツアー今季一勝目を上げることができました。皆様、沢山の応援をありがとうございました!この後はトラックレースが続きます。引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします。

<レース番外編>

レース前日には、ホテルでローラーに乗っていたところ地元の高校生に声をかけていただき、一緒にパチリ。

こう言った交流はとても嬉しいですね!ぜひ皆さま見かけた時は声をかけてくださいね。

Text: Lynn Watanabe Photo: Satoru Kato




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