【2023年3月チーム報】いよいよオリンピックの枠取り争いがスタート!ネイションズカップ第1戦ジャカルタ選手インタビュー
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いよいよ2月からパリ2024オリンピックに向けてのポイント獲得のための海外レース、ネイションズカップがジャカルタで開幕し、3月には2戦目がカイロで行われました。2戦ともオリンピックポイント獲得という面では、最低限はクリアという結果となりました。
今回は、オリンピックのポイントがかかった初の国際大会となったネイションズカップ第1戦について、第2戦渡航前の7名の選手に行ったインタビューの内容と、現在のオリンピックポイントについてご紹介します。
(左から兒島選手、窪木選手、今村選手、太田選手、橋本選手、松田選手、長迫選手)
◆ 日 程:2023年2月23日(木)〜2月26日(日)
◆ 大 会 名:2023 TISSOT UCI TRACK NATIONS CUP JAKARTA
◆ 開 催 地:インドネシア・ジャカルタ
◆ 参加選手:窪木一茂、橋本英也、今村駿介、兒島直樹、松田祥位、太田りゆ、長迫吉拓
◆ 詳 細:https://www.uci.org/race-hub/2023-uci-track-nations-cup-jakarta-ina/4muoxvHl4zyrL8dEIjKi9U
(男子チームパーシュート予選)
窪木一茂選手
ーーオリンピックポイントがかかった初めての大会となりましたが、いかがでしたか。
国際大会ですし、レベルはそれなりにあった中での結果としては悪くなかったと思います。チームパーシュートではチームに貢献できたと思いますし、エリミネーションでは惜しくもメダルには及ばなかったですが 良い走りができて自信になりました。マディソンは、昨年までとは全然違う走りで勝負してみようということで、先を見据えた走りをしました。結果は8位で、内容としては荒削りな部分も多いですが挑戦的な走りが出来たので、 よかったと思います。
松田祥位選手
ーー今回出場したチームパシュートの感想を教えてください。
日本記録を更新しようと思っていたので、気合十分で行きました。予選は5位通過でいい走りができたと思っていますが、僕の仕事としては少しタイムが早かったかなという感じです。「もっとタイムを落としてよい」とコーチから言われていたのですが、少し張り切りすぎてしまいました。一定のスピードで走るというのは繊細な作業なので、次はリラックスして走れるようにしたいです。
今村駿介選手
ーーネイションズカップ第1戦を振り返っていかがでしたか。
オムニアムの落車DNFやチームパシュートのDNSなど、今回は自分のパフォーマンスを発揮できなかったことが悔しかったです。いいスタートとは言えないですが、大怪我でなかったことがせめてもの救いでした。今までのネイションズカップと比べると、1つの順位差でオリンピックポイントが大きく変わってくるため各国の順位に対する執着を感じました。次からは1種目1種目でしっかりと力を出しきることを目標に頑張りたいと思います。
橋本英也選手
ーーエリミネーションで金メダル、おめでとうございます。調子も戻ってきたようですね。
エリミネーションはもともとは出る予定ではなかったのですが、たまたまチャンスが降ってきたので「じゃあ出よう」ということだったんです。その中で強いメンバーと戦って、いつものブリヂストンのジャージで優勝できたことが嬉しかったです。ずっと前前で走っていて気がついたら人数が少なくなっていて、僕の体力も意外に残っていたので「あ、これはいけるぞ。」と。今年のレースはオリンピックポイントに関わってくるので、去年と一昨年は少し余力を残しつつ今シーズンにピークを作れるように調整していたところもあり、今はとても調子が良いです。
(男子エリミネーションで優勝した橋本英也)
兒島直樹選手
ーー今回の大会はいかがでしたか。
自分の成長を感じられて、収穫があったレースだったと思います。チームパシュートはベルギーにも勝ちましたし、タイムがあまり出にくい環境の中でも予選を5位で通過できたのは、チームとしても成長を感じられました。マディソンに関しては、昨年のグラスゴーのネイションズカップではレースについていけなかったのですが、今回はしっかりついていくことができました。ラップもして、5位に入れたので成長を感じられたレースになりました。
太田りゆ選手
ーージャカルタ大会はいかがでしたか。
周りの選手の結果と比べると、少し残念だったのですが、個人としては次に繋がるレースができたので悪くはなかったです。特に収穫があったのがスプリントでした。前回スプリントで1/4決勝を走った時は疲労で何もできずに終わってしまいましたが、今回はしっかりと戦えました。負けたものの手ごたえがあって、『1/4決勝で勝つ』という今の目標が、不可能じゃないと実感できましたし、少しずつ目標に近づけている感覚があります。
長迫吉拓選手
ーーチームスプリントで4位、おめでとうございます。調子の良さを実感されてレースを迎えられたのでしょうか。
チームスプリントは基本的に自分の持ちタイムがあって、タイムを上げる可能性よりもプレッシャーなどでタイムを落とす可能性の方が高いと思っています。なので調子の良さは感じていたものの今回は期待値を上げすぎず、やってきたことをしっかりと出すことを意識したのが良かったと思っています。初日の中距離のチームパシュートの予選5位通過に刺激を受けて力を出せた感覚がありました。中距離チームと短距離チームはお互いに相乗効果があり、良い関係性だなと思います。
ーー今年初の国際大会でしたが、去年までとの違いは?
去年までの日本チームは『オリンピックでメダルを取る』という大きな夢を語ることが恥ずかしかったり、自分自身もそれを信じ込むのが難しかったりという部分があったと思います。ただ、少しずつ練習を通して自信をつけ、世界とのギャップがなくなってきて「もしかして、オリンピックでメダル取れるかも」という位置まで来れて、どんどん成長しているなと感じます。
次のパリ2024オリンピックに出ることができれば、自分は3回目のオリンピックになります。ただ出場するだけでは価値がないので、必ずメダルを取りたいと思っています。他の国もこれからタイムを上げてくると思うので、今回のタイムで満足してるようではメダルは取れない。なので、今はどうやったらメダルを取れるのかなというのをすごく考えて練習しています。
先日、ネイションズカップ第2戦カイロ大会が閉幕。カイロ大会もオリンピックポイントの面では今一つという結果となってしまいました。この悪い流れを払拭できるように、来月に控えるネイションズカップ第3戦ミルトン大会には気持ちを切り替えて臨みます。引き続き応援をよろしくお願いいたします。
◆ネイションズカップ第2戦を終えた時点でのオリンピックランキング
※オリンピック出場枠の仕組みについてはこちら
https://www.bscycle.co.jp/anchor/blog/2022/07/roadtoparis-bs.html
【オリンピックランキング】
※3月22日時点でのオリンピックランキングは下記の通り
https://www.uci.org/discipline/track/5bBV0EMQvb3ZiTcXbKFLJz?tab=rankings
■男子チームパシュート(出場枠10カ国)
1位 デンマーク3,875p
9位 日本 1,760p
10位 スイス 1,580p
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■男子チームスプリント(出場枠8カ国)
1位 オランダ 2,955p
6位 日本 1860p
8位 チェコ 1,401p
------------------------
■女子チームスプリント(出場枠8カ国)
1位 ドイツ 2,955p
8位 日本 1,260p
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■男子マディソン(出場枠5カ国+チームパシュート出場国/計15カ国)
1位 ドイツ 4,100p
5位 ポルトガル 2,675p
------------------------
9位 日本 1840p(チームパシュートで出場枠圏内)
■男子オムニアム(出場枠7カ国+マディソン出場国/計22カ国)
1位 フランス 1770p
7位 ドイツ 1185p
------------------------
14位 日本 616p(チームパシュートで出場枠圏内)
■女子スプリント(出場枠7カ国+チームスプリント出場国+ケイリン出場枠/計30名※1カ国最大2名)
1位 ドイツ 1890p
6位 日本 1120p
■女子ケイリン(出場枠7カ国+チームスプリント出場国+スプリント出場枠/計30名※1カ国最大2名)
1位 フランス 1635p
3位 日本 1600p
現在の順位だけを見るとどの種目も出場ボーダーライン上に見えますが、実はヨーロッパ勢はすでに大陸選手権を終えているので、その分が加点されています。日本の場合は6月に大陸選手権(アジア選手権)を控えているので、その分を見込んでランキングを見るとある程度順調なスタートが切れていると言えますが、油断はできない状況です。
※参考までに優勝した場合のポイントは下記の通り
・個人種目:450p
・マディソン:900p
・チームパシュート:900p
3月レース結果
富士クリテリウムチャンピオンシップ 3月4・5 日(土・日)
参加選手:橋本英也、 今村駿介、 松田祥位、 河野翔輝、 兒島直樹
3 位:今村俊介/ 4 位:兒島直樹
https://fcrr.fujicity.jp/2023/
TISSOT UCI TRACK NATIONS CUP CAIRO
ネイションズカップ第 2 戦@カイロ 3 月 14~17 日(火~金)
男子チームパシュート_ 8 位(DNF):松田・窪木・今村・兒島・橋本
女子チームスプリント_ 8 位:太田(48 秒 885)
男子チームスプリント_ 3 位:長迫(43 秒 361)
男子エリミネーション_ 6 位:窪木/8位:橋本
男子オムニアム_ 8 位:今村/予選敗退:兒島
女子スプリント_ 6位:太田りゆ(10 秒 793)
男子マディソン_ 10 位:窪木・今村/ 15 位(DNF):橋本・兒島
女子ケイリン_ 10 位:太田りゆ
https://www.uci.org/race-hub/2023-uci-track-nations-cup-cairo-egy
3月25日(土)、3月26日(日)
第1回袋井・掛川ロードレース@静岡
https://www.bscycle.co.jp/anchor/blog/2023/03/2-1-jbcf.html
参加選手:窪木一茂、今村駿介、河野翔輝、兒島直樹、松田祥位、岡本勝哉、山下虎ノ亮
Day1 優勝:今村駿介/ 2位:窪木一茂
Day2 優勝:今村駿介
(Day1での今村・窪木のワンツーフィニッシュ)
4月レース予定
4月20(木)〜4月23日(日)
TISSOT UCI TRACK NATIONS CUP MILTON(ネイションズカップ第3戦@ミルトン)
https://www.uci.org/race-hub/2023-uci-track-nations-cup-milton-can/54bClGBZAU6DSpk45lDR34
参加予定選手:未定
4月15日(土)、4月16日(日)
第57回西日本ロードクラシック 第3回播磨中央公園ロードレース
https://jbcfroad.jp/race/198/
参加予定選手:河野翔輝、松田祥位、岡本勝哉、山下虎ノ亮
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