【TOJ2023】第八ステージ・東京/4人で繋いだバトン、最後に決めた窪木!東京ステージ優勝
4人で繋いだバトン、最後に決めた窪木!東京ステージ優勝 ツアー・オブ・ジャパン2023 第八ステージ【東京】
【ツアー・オブ・ジャパン2023】
開催日程: 2023年5月21日(日)〜5月28日(日)
出場選手: 窪木一茂、橋本英也、今村駿介、兒島直樹、松田祥位、河野翔輝
第八ステージ【東京】
開催日時:2023年5月28日(日)11:00〜
開催場所:大井埠頭
距離:7.0km×16=112.0km
LIVE配信:https://www.youtube.com/live/TZDBdcsVLw0?feature=share
<コースレイアウト>
大井埠頭で開催される、平坦の周回コース。
<レース展開>
本日のプランは、ゴールスプリントに持ち込みステージ優勝を勝ち取ること。
序盤からのアタック合戦の末、3周回目に5名の逃げが決まり、じわじわとタイム差を広げていく。集団は逃げを容認し一時落ち着きます。
逃げ集団も3人まで人数が絞られ、逃げ切りの可能性も見えましたが、チームが最も気にしていたトリニティレーシングを中心に集団もペースアップ。最終周回にキャッチされ、集団が一つに。
チームブリヂストンサイクリングは予定通り河野、兒島、今村、窪木の順番でトレインを組み集団スプリントに備えます。
残り2km地点から河野が先頭に出て、そのまま最終コーナーまでチームブリヂストンの最大の強みであ
最終コーナー手前の絶妙なタイミングで兒島が今村、窪木を連れて河野の前へ出て他チームの動きを封じる。残り300mから今村がスプリントを開始し、発射された窪木が余裕を持ってフィニッシュ。
河野から兒島、兒島から今村、そして今村から窪木と4人でバトンを大切につなぎ、完成されたスプリントで最終ステージを有終の美で飾りました。
TOJの八日間、窪木が惜しくも2位に終わった美濃ステージや山岳最終日での山岳賞のロストなど悔しい場面が続いていた中での、皆が待ち望んでいた勝利です。_
レース後に四人にそれぞれ話を聞きました。
キャプテン窪木一茂インタビュー
「レースの組み立てがあっての僕の勝利でした。なので、一人でも欠けていたら上手くいかなかったですね。自分ももちろん嬉しいんですが、ロードレースは一人では戦えないのでこの勝利をメンバーやスタッフ、応援してくれる皆さんと一体となり勝利を分かち合えるということが嬉しいです。
美濃ステージで悔しい思いをしたので横に並ばれても譲らないという強い気持ちで追い込んで、みんなで最後まであきらめなかったことが勝利に繋がったと思います。
この東京ステージで多くの観客の皆さんの前で勝てたことはとても意味のある勝利でした。」
流石の窪木キャプテン、最後にみんなの思いをゴールまで運んでくれました。彼の今までの経験と積み重ね、思いの強さが大観衆の前での勝利につながりました。
今村駿介インタビュー
「七日間ずっとキツイ思いをして耐えてきたので、最後の最後にやっと勝つことができました。自分がスプリントを始めた時に他チームに”横を張られてやばい”と思って踏み始めて残り200mくらいから窪木さんに託しました。最後は窪木さんがしっかりと決めてくれてTOJで一勝することができて嬉しいです。」
今回は兒島の山岳賞ポイント獲得のためのアシストはもちろん、きついコースでもチーム最高位をマークしてくれた頼もしい今村選手。最近手に入れたと嬉しそうに語ってくれたサングラスがお似合い。
兒島直樹インタビュー
「このTOJで僕は山岳賞獲得を狙って走ってきて、昨日までキープすることが出来ていたのですが、相模原ステージでキンテロ選手(ヴィクトワール広島)に逆転されてしまい…。本当に彼はキャリアもあってすごく強い選手で、完敗でした。この悔しい気持ち、経験が次につながっていくと思います。
ただ、相模原で終わりではなくまだ東京ステージが残っていたので、今日はしっかりスピードを活かして四人で力を合わせて勝ちを狙っていくと決めていました。
理想通りの完璧な走りだったと思います。すごく嬉しいです。」
相模原で3回の山岳ポイント、登りスプリントでキンテロ選手に何度先行されても諦めずに向かっていく兒島の姿に、心を打たれた方も多いかもしれません。その兒島は最後にチームの勝利に大きく貢献し、TOJを笑顔で終得ることができました。彼の更なる成長がとても楽しみになる8日間でした。
河野翔輝インタビュー
今回の勝利の影の立役者は、欠けた二人分を一人で補った河野ではないでしょうか。高校時代に一年間立ち漕ぎを禁止されたことで培ったというスプリントと持久力で、残り2kmから最終コーナーまでの1kmを、スピードを落とさず一人で引き切りました。その強靭な肉体と精神力も大きく評価したいところです。
河野「最後3周から位置取り争いが激しかったのですが、まだ先頭に逃げ集団がいて、『捕まらないかも』という想いが一瞬横切りましたが、ここは腹を括らないといけないと思って。『必ずトリニティが前を捕まえる』と信じて我慢して我慢して、最後の最後まで脚を溜めていました。
ただ残り2kmのところから先頭に出てしまって。『どうしようまだ2キロある』と思ったのですが、ここで下がったらダメだなと思って。最後のコーナーまで全開で引きました。
あとはチームメイトを信じて、託して。という感じでした。昨日のミーティングで話したプラン通りに窪木さんが勝ってくれたので、信じて良かったですね」
宮崎景涼監督インタビュー
「これまであと一歩届かないという場面が2回3回ありました。ですから東京ステージこそは、と思っていたので本当に嬉しいです。よくやってくれました」
東京ステージで皆さんに勝利を届けるという監督の有言実行で最高の勝利を挙げることができました。
<リザルト>
1位 窪木一茂
17位 今村駿介
56位 兒島直樹
63位 河野翔輝
〜レース現場通信〜
レース後の移動時の一枚。良い笑顔
レース現場で手作りのブリヂストン応援ボードを発見。ヘアスタイルや表情など、特徴を捉えていてキュート。素敵な似顔絵をありがとうございます!
8日間、長い長いステージレースが終わりました。最後に大勢の皆様の前で勝利を届けられ、とても良い雰囲気でレースを終えられました。
これからもレースは続いていきます。これからもチームブリヂストン選手への応援を、よろしくお願いいたします。
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