【2023世界選トラックがんばれ】兒島直樹インタビュー『ポイントレースの世界選手権メダル獲得が、今年最大の目標です』
【2023世界選トラックがんばれ】兒島直樹インタビュー『ポイントレースの世界選手権メダル獲得が、今年最大の目標です』
(TOJ2023)
2023シーズンの兒島直樹は、大きく飛躍しています。
ツアー・オブ・ジャパンで山岳賞に挑戦し、敗れたこと。
アジア選手権のポイントレースで、2位以下を6周回ラップした走りを見せたこと。
トラック、ロードを問わず成績を出す、期待の若手選手です。
今年3月に大学を卒業し、実はプロ1年目の兒島。
2021年のチーム入りからオムニアムでの強さも見せてきた彼は、
今年、チームパシュートでの好成績はもちろんのこと
ポイントレースでの世界選手権メダルを目指しています。
オリンピック種目であるオムニアムの1種目であるポイントレース。
ポイントを加算できる10周に1回のスプリント周回を含めて
40kmの距離を走る長距離レースで、ロードレースにも繋がります。
自転車競技の将来を担う、兒島に話を聞きました。
(TOJ2023)
ーー今年はトラック、ロードレースと共に活躍が目立つ兒島選手。チームブリヂストンに入って成長したと自信を持てることは?
トラックレースでの成長が著しいかなと思います。
大学2年生までは、高校生時代の惰性のような感じで、競技をしていました。
この時は、ずっと伸び悩んでいました。
ですが、大学3年生の時にTEAM BRIDGESTONE Cyclingと日本ナショナルチームの両方に加入したのをきっかけに、伸び悩んでいたのが嘘だったかのように成長していきました。
レースごとに精度も上がっています。
自分の努力の仕方次第で、際限なく成長できるのではないかと感じています。
(松田、兒島、橋本/全日本トラック)
ーーチームに入った時は学生だった兒島選手ですが、今は卒業し選手に専念しています。心持ちはどのように変わっていますか?
チームに加入した時は学生だったのですが、今年、2023年の春に大学を卒業しました。
学生の時にはあまり明確な目標もなく、ただひたすらにトレーニングを続けていました。
ですが、現在ではチームの目標であるオリンピックに対して真摯に取り組んでいます。
段階的に目標を定めることでトレーニングの質、日常生活での過ごし方にまで影響が出てくるほど変わりました。
(TOJ2023)
ーー今年のTOJは、結果こそ出せなかったものの、選手キャリアの中では見えない実績として誇れるものだったでしょう。あの走りで感じた気持ちを、もう一度聞かせてもらえますか?
前半戦の安心感から後半戦のキンテロ選手の追い上げで感じた不安感が凄まじかったです。
特別賞のジャージを獲得することの厳しさを突きつけられました。
相模原ステージではチームでまとまって戦っても勝てなかった。
これがとても悔しいのと同時に、チームのみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
ですが、今回の経験をこれからの糧にします。
挑戦するレースを、少しでも多く増やします。
(Jプロツアー)
ーーアジア選手権でのポイントレースでの走りは圧倒的でした。その強さの理由を自分ではどう分析しますか?
世界選手権でのメダルを獲得するというのが、今年最大の目標です。
アジア選手権はもちろん、全日本選手権の時も、確実に勝たないといけないという気持ちが大きくありました。
トレーニングの環境がいいのが、その強さの一番の理由です。
身近な選手が世界一を目指している日本のトップの選手たちで負けず嫌いな人が多いです。
そんな人たちが集まって一緒にトレーニングに取り組んでいるので、
相乗効果が生まれてどんどんレベルアップしているのだと思います。
ーー中距離男子ナショナルチームでは最年少の兒島選手。チームの先輩に教わった、大事にしていることはありますか?
チームキャプテンでもある窪木選手から、挑戦することの大切さを学び、それを最も大事にしています。
色んな環境に身を置き、色んな経験をされ、
トレーニングやレースの時に誰よりも挑戦する姿勢を持っている窪木選手。
これまでの輝かしいキャリアの中でも、特に去年の世界選手権での銀メダルは本当に素晴らしかったです。
そんな窪木選手を間近で見てるから、言葉にも説得力があります。
これからの自分も大事にすべきマインドだと思います。
(今村、兒島)
ーー先日、今村選手と共に九州のブリヂストン工場を訪問された兒島選手。そこで感じたものはどんなことですか?
今まで講演をするという機会がなくとても緊張しましたが、とてもいい経験になりました。
自転車競技を知らない方々に対し、どのような言葉を使って説明したらよいかを第一に考えながら、自転車競技の魅力を説明しました。
言葉足らずのところもありましたが、今村選手のフォローもあり、各工場のみなさまに興味を持っていただけたと思います。
そして同じブリヂストングループの仲間として、温かい応援もいただきました。
ほんとにたくさんの応援やサポートがあることを改めて感じました。
(全日本選手権トラック)
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