【2023世界選トラックDay1】男子スクラッチで窪木が再び銀/男子チームパシュート、男子チームスプリント共に予選通過
【2023世界選トラックDay1】男子スクラッチで窪木が再び銀/男子チームパシュート、男子チームスプリント共に予選通過
イギリス・グラスゴーにて開催されている2023UCI世界選手権大会トラック、
男子スクラッチで窪木一茂が、昨年に続き2位銀メダルを獲得しました。
また男子チームパシュート、男子チームスプリント共に決勝へと駒を進めています。
2023年の世界選手権は、自転車種目ほとんどの種目(シクロクロスを除く)が同時に行われる史上初の『メガ世界選』です。
会場となるイギリス/スコットランドのグラスゴーは、空港からすでに世界選手権の歓迎ムード。街中にも世界選手権のマークが多く見られます。
*男子スクラッチ/窪木が「悔しい」世界選2位に
男子スクラッチは、昨年の世界選手権で窪木一茂が2位を獲得した種目。
今年は優勝に大きく期待がかかっていましたが、最後のスプリントで先着され、2位に終わりました。
ただ、去年の2位は驚きとも言えた2位でしたが、
今年の世界選手権2位は、悔しさが先に立ちました。これは大きな進歩です。
スクラッチは、トラックで行うロードレースのようなもの。
一斉スタートでフィニッシュの先着順に順位がつくルールです。
レースは窪木が積極的に前に位置する展開で動きました。
高いレーススピードで、少し気を抜くとすぐ後方に追いやられます。
窪木も何度か後方に降りながらも、機を見ては前に上がる、を繰り返しています。
途中でアタックをかけてラップ=周回追抜きを狙う選手もいましたが、集団が許さず何度も飲み込みます。
終盤にかけて動きはさらに激しくなり、残り5周ほどで2選手がアタック。
それを吸収しながらラスト3周、速度はさらに上がります。
ラスト1周からの最終スプリント。1位選手を窪木が追う形で選手たちは走路に広がります。
最終コーナーから内側を走る1位選手を窪木は大きく外から狙いました。
速度は確かなものでしたが、距離が少し足りず、窪木は2位に終わりました。
「去年よりも冷静に走れている自分がいましたし、他の選手たちが自分に敬意を払ってくれたようで、
いいところに入れてくれ、あまり下がり続けずにレースできました。
(2位という結果は?)悔しいです。今年は本当に悔しいです。
ただ今年の目的はチームパシュートとマディソンで結果を残すことです。
それに向けて、皆の士気を上げられたかと思います」(窪木)
レース初日から、銀メダルを獲得したチームキャプテン窪木。
その確かな実力をこのように示し続けていく、彼ならではのやり方。
それを、この世界選手権でも、しっかりと示せました。
*男子チームパシュート/日本チーム初の予選通過
今回のチームパシュートは、8位以上が決勝に進める予選を通過するのが大きな目的です。
10ヶ国あるオリンピック出場の枠を獲得するために、8位以上を確定できる予選通過は、大きくポイントを得られる機会です。。
チームブリヂストン選手5人で構成されるチームパシュートの参加選手。
今日の参加メンバーは、一走=松田祥位、二走=窪木一茂、三走=橋本英也、四走=兒島直樹です。
走り出しから中盤までを良いタイムで走っていた日本チーム。
中盤から後半にかけて少しタイムを落としたようにも見えましたが、その順位は予選8位。
チームの悲願であり、日本チーム初となる世界選手権での決勝進出を果たしました。
「中盤にタイムを落としてしまったところが後半に響いてしまいました。
中盤以降にみんなが少し下がってきてしまったので、次は後半が大事です。
日本人初の世界選手権の予選は良かったです。攻めた走りをしても失うものはないので、全開で走ります」(窪木)
「(2周を引けましたか?)その前に限界を迎えてしまいました。。。
でもチームのプラン通り走れて予選を上がれました。1回戦では、必ずがんばります」(松田)
「予定通りのプランで走れて良かったです。明日の決勝はもう少しタイムが上がると思います。
日本記録を更新できるように。そして一つでも順位を上げられるように」(橋本)
全体は、序盤にペースを上げ過ぎた感じがありました。
後半に設定のラップタイムから2秒ほど遅かったので、そこは修正するべきポイントかなと思います。
明日の決勝は集中して修正点も改善して走り、(3分)50秒を切るのを目標にがんばります」(兒島)
明日にある1回戦では、予選5位フランスと対戦します。今の時点で8位を確定させたチームブリヂストン選手による日本チームは、ひとつでも上の順位を狙って走ります。
*男子チームスプリント/メダルを狙える走りで予選4位
メダル獲得を目指すチームスプリント。長迫吉拓が日本チームの一走として、3名チーム全体のペースを引き上げます。
出走順番が早めの2組目の出走となった日本チーム。
「出走順番が早いため周りの状況をわからないまま、自分たちのタイムが基準になるのかなと思って、どれだけ上に行けるかがんばった結果です」(長迫)
結果、長迫が1周目を17秒437。自己ベストをさらに縮める走りで二走以降に繋ぎ、予選の結果は4位。
「これまでの走りの中でも、予選から42秒台に入ったことは確かなかったはずです。
これから常に上がっていくという良いイメージを持って、明日にのぞみます。
他のチームも(タイムが)上がってくると思いますが、そこでメダル争いをします」(長迫)
予選を走った後の長迫は、とても良い表情を見せていました。
明日に控える1回戦での対戦相手は5位のフランスです。
オリンピック出場枠を獲得するためのポイントを多く得られるこの大会に、ブリヂストン選手たちは全力で挑んでいます。
本日以降のスケジュール、リアルタイムでのリザルトはこちらのリンク先に掲載されていきます。
>> https://www.tissottiming.com/2023/ctrwch
これから6日間、チームブリヂストン選手たちを後押ししてください。
皆様からの熱い応援を、よろしくお願いいたします。
【2023 UCI世界選手権 8/3 リザルト】
*男子スクラッチ
1 TIDBALL William(イギリス)
2 窪木一茂(日本)
3 DENS Tuur(ベルギー)
*男子チームパシュート予選
1 デンマーク 3:46.816
2 ニュージーランド 3:49.113
3 イタリア 3:50.408
8 日本 3:53.244(橋本英也、窪木一茂、兒島直樹、松田祥位)
* 男子チームスプリント予選
1 オランダ 42.046
2 オーストラリア 42.531
3 ポーランド 42.916
4 日本 42.961 (長迫吉拓、太田海也、小原佑太)
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