【2023世界選トラックDay06】マディソンに窪木と今村が出場、速い展開に翻弄され12位に

【2023世界選トラックDay06】マディソンに窪木と今村が出場、速い展開に翻弄され12位に

窪木一茂と今村駿介がマディソンに出場し、12位の結果となりました。会場全体が息を呑むような速い速度のレース展開に対応できず、悔しいレースとなりました。

選手2人がペアとなって、交代しながら走るマディソン。10周に1回のポイント周回で、上位4位までが周回ポイントを獲得します。全部で200周回、50kmの距離を走ります。

窪木はスクラッチで銀、今村はオムニアムで銅と、これまでに個人種目でメダルを獲得してきた2人、この種目でもメダルに機会がかかっていました。

ところがレースは、全体のスピードが圧倒的に速いものとなりました。言ってみれば、常にスプリントがかかっているような状態。その速さの中で日本チームは、ポイント周回の順位争いになかなか絡めません。

最初2回のポイント周回での加速で後方に落ちた日本チームは、その位置からなかなか上がれない悪循環となりました。

前半で3位、4位ポイントを獲得できた日本ですが、後半になると、ほとんどそのチャンスは巡ってきません。そのため、ラップして高得点を稼いで上位を狙う先方に切り替えた日本チームですが、集団の先頭はほとんど速度を緩めることなく走り続けます。

後ろに下がるとそこから上がっていくのに脚を使います。前にいる交代済みのゆっくり走る選手を避けて大回りしなくてはならないからです。後方にいるほど平均スピードは落ちるという悪循環にはまってしまいます。

日本チームがポジションを上げられない中、終盤に向けて全体のスピードはさらに速くなっていきました。日本チームが後方に残されたまま周回は過ぎ、レースは終わりました。レース後に表示された平均速度は、58.88kmでした。

選手2人は、悔しい想いでいっぱいとなりました。

「序盤でポイントを取って、後半にラップを目指すという作戦でいました。ですが序盤のポイント周回で脚を使っても得点に絡めず、そこからズルズルと落ちてしまい、悪いところに位置取りすることになりました。

もう少しマディソンの経験を積みたかったです。前のミルトンでのネイションズカップから間が空きすぎてしまっていて、感覚が鈍っていました」(窪木)

「休むタイミングが悪く、どんどん位置を落としてしまいました。弱いチームの後ろにいた事が敗因です。 

このような速さのレース経験はありましたが、位置取りがうまくいきませんでした。
余裕がなくなって、冷静さを欠きました。それだけの体力だったということです。

結果的にまだまだメダルを取る力がないです。反省できる材料が少ないほどひどいレースでした。もっと体力つけないといけないと感じました」(今村)

マディソンでの上位、メダルを獲得を目標にしてきた2人、レース後にはその悔しさを隠しきれませんでした。

ただ本番は来年のパリ2024オリンピックです。これからのレースで出場枠を獲得し、メダル獲得のために積み直していくという心を新たにしたことでしょう。
窪木と今村の今後のレースにぜひご期待ください。

【2023世界選手権トラック 8/8 リザルト】
*マディソン
1 オランダ 37pts
  (van SCHIP Jan Willem、HAVIK Yoeri)
2 イギリス 35pts
  (WOOD Oliver、STEWART Mark)
3 ニュージーランド 34pts
  (GATE Aaron、STEWART Campbell)
12 日本 -37 Pts
  (窪木一茂、今村駿介)

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