【2023年9月チーム報】新タイヤ『EXTENZA』ついに発表! その走りをチーム選手がレポート!
【2023年9月チーム報】新タイヤ『EXTENZA』ついに発表! その走りをチーム選手がレポート!
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2023年9月、ブリヂストンサイクルの自転車レーシングタイヤ『EXTENZA』(エクステンザ)が新たにアップデートしました。ブリヂストンサイクルのタイヤ造りのエンジニアとチームブリヂストン選手たちとが開発を進めてきた新タイヤです。互いに意見を交わしながら、レースタイヤに必要な項目を一つずつ分析しながら具現化していきました。
すでに一般の皆様にも好評をいただいている新『EXTENZA』。このチーム報では、これら新タイヤを実際にトップレベルのロードレースで使うチームブリヂストン選手たちが、どう感じたのかをお伝えします。
(河野)
なおパワーとスピードが走りの特徴であるチームブリヂストン選手たちは筋肉量が多く、現在のチームの平均体重は75㎏前後です。またホイールには、レースで使用するSHIMANO DURA-ACEのC50とC36を使っています。
EXTENZA ラインアップ
>> https://www.bscycle.co.jp/extenza/
*R1X クリンチャー
税込¥11,000/700x25c(215g)、700x28c(235g)路面状況を選ばない、プロ仕様のレースタイヤ・クリンチャー式
*R1X チューブレス
税込¥13,000/700x25c(295g)、700x28c(320g)路面状況を選ばない、プロ仕様のレースタイヤ・チューブレスレディ式
*R2Xクリンチャー
税込¥8,200//700x25c(245g)、700x28c(270g)、700x32c(310g)グリップ力と耐久性のバランスを高めた、ハイパフォーマンスタイヤ
全く新しくなった新タイヤ『エクステンザ』
選手たちの総評は『安定感とグリップ力が特徴』
(河野)
⚫︎河野翔輝
モデル:R1Xチューブレスレディ、サイズ:28C空気圧:晴=前6.5bar/後6.5bar、雨=前6.0bar 後5.9bar
・晴天時:全体的な転がりがとても軽いです。RP9の空力の良さとあいまって、下りではほとんど脚を回さなくても先頭に出られます。またコーナーでもタイヤが形をくずさないため、立ち上がりが以前より速くなりました。
・雨天時:晴天時と同じように走れます。路面が濡れていても、タイヤがしっかり地面をつかんでくれるため、安定感が大幅に増し、滑る心配がありません。
またパンクしにくい。これまで雨の次の日や、台風の次の日など路面が荒れている状況ではパンクすることもありましたが、新型R1Xではこれまで使った結果パンクもしないし、タイヤもあまり減っていなくて長持ちしています。
⚫︎岡本勝哉
モデル:R1Xチューブレスレディ、サイズ:28C空気圧:晴=前6.0bar/後6.0bar、雨=前5.0bar/後5.0bar
今回のレースで初めて新型R1Xを使いました。まず実感したのがコーナーでの安定性です。新型R1Xではコーナー途中にある細かな段差や溝をクリアする際の、外側にズレる動きがほとんどありませんでした。
以前使用していたタイヤよりもゴム自体が少し硬めで、グリップはいいのに軽やかな転がりです。ズレやヨレといったロスのないコーナリングができます。
空気圧は、さまざまな数値で走行しましたが、比較的低めが乗り心地、伸び、安定性を向上させると感じました。私の体重が68kgですが、路面がドライでもウェットでも変わらないグリップになるのが5.0bar辺りだと感じています。これまで使用してきたタイヤの中では飛び抜けてコーナーでの安心感があります。
(岡本、山本、河野)
⚫︎窪木一茂
モデル:R1Xチューブレスレディ、サイズ:28C空気圧:前6bar/後6bar
乗り初めた最初に軽い!進む!と思わず口に出てしまいました。少し太くなって安心感が増した感じです。僕は28cが好みでした。
転がりもグリップもとても良く、重量も気にならなかった。スプリントしてもタイヤの柔らかさは感じず、直進性が高く感じました。下りも問題なく、違和感もなかったです。お勧めできるタイヤです。
⚫︎橋本英也
モデル:R2Xクリンチャー、サイズ:25C空気圧:前5.8bar/後6bar
前作のR2Xと比較して、明らかに走りが軽いです。走行抵抗が特に良くなっています。下りでのノビが良くなったのに、コーナーを攻め込んでも安心感のあるグリップがありました。
この新作のR2Xが前作のR1Xに匹敵するパフォーマンスなので、新作のR1Xをチェックするのが楽しみになったほどの逸品でした。
(兒島、今村)
⚫︎今村駿介
モデル:R1Xチューブレスレディ、サイズ:25C空気圧:前後6.5bar
路面に食いつくような安定感があります。それは抵抗になるような感覚ではなく、むしろ地面から数ミリ浮いて走っているような感覚です。
⚫︎松田祥位
モデル:R1Xチューブレス、サイズ:25C空気圧:前6bar/後6bar
無駄な配色がなくバイクに映えるかっこよさ。パリッと手返しが良く、高速コーナーでもビクともしない剛性感。地面をつかんでいるかのようなコントロールとグリップ力。地面の些細な凹凸をかき消す快適性。乗っていてワクワクする完璧なレーシングタイヤです。
⚫︎兒島直樹
モデル:R1Xチューブレス、サイズ:25C空気圧:前6bar/後6bar
コーナーでのグリップが良く、とても安定感の高いタイヤです。それに進みも軽いです。
⚫︎宮崎監督による総括
新『EXTENZA』について言えることは、確実にチームの新たな武器だと言うことです。
この特徴である走りの軽さに加えて抜群のグリップ力と振動吸収力。このおかげで、選手たちは路面コンディションに神経質になる必要がなくなり、今まで以上に自分たちの走りに集中できるようになりました。さらには軽量なクリンチャーもラインアップにあるので、チームとしては選択肢が増えたことも大きなプラスです。
これから様々なシチュエーションで実戦投入を繰り返していく様子は、チームブログなどでも随時配信していきます!
選手たちは口々に、新EXTENZAをこれまでよりも明らかに進化しているタイヤだと言います。特徴的なのが、今村の言う「地面から数ミリ浮いているような」乗り心地でありつつ、松田の言う「地面を掴んでいるかのようなグリップ力」。
もし皆様が、誰かに新EXTENZAの性能について尋ねられましたら「選手はこう言っていましたよ」と選手たちの意見から、これらフレーズをお伝えください。ロードバイクに乗られている方は、選手の意見を参考に、ぜひご自身でも新EXTENZAの高まった性能を、お試しください。
(河野)
⚫︎9月のレース結果
*ツールド北海道2023 2023年9月8日(金)〜9月10日(日)第1ステージにてレース中止
*JProツアー 第3回南魚沼クリテリウム 9月17日(土)
岡本勝哉 9位/山本哲央 20位/河野翔輝 DNF
*JProツアー 第8回南魚沼ロードレース 9月18日(日)
(経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ)
岡本勝哉 21位/河野翔輝 DNF/山本哲央 DNF
*JProツアー 群馬CSCロードレース9月大会Day-1 9月23日(土)
河野翔輝 3位/岡本勝哉 10位/山本哲央 29位/山下虎ノ亮 49位
*JProツアー 群馬CSCロードレース9月大会Day-2 9月24日(日)
岡本勝哉 17位/山本哲央 19位/山下虎ノ亮 27位/河野翔輝 DNF
*第19回アジア競技大会2022(中国・杭州)9月26〜29日
・女子スプリント:太田りゆ=3位
・女子ケイリン:太田りゆ=6位
・男子チームスプリント:長迫吉拓=優勝
・男子チームパシュート:窪木一茂・今村駿介・橋本英也・兒島直樹・松田祥位=優勝
・男子オムニアム:窪木一茂=優勝
・男子マディソン:今村駿介・兒島直樹=優勝
⚫︎10月のレース予定
*おおいたいこいの道クリテリウム 2023年9月30日(土)*おおいたアーバンクラシック 10月1日(日)
https://www.oita-cyclefes.com/outline.html
参加選手:河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮
*マイナビ ツール・ド・九州2023 10月6日(金)〜9日(日)
https://www.tourdekyushu.asia
参加選手:窪木一茂、今村駿介、兒島直樹、松田祥位、山本哲央、河野翔輝
*かごしま国体 10月11日(水)〜15日(日)
https://kagoshimakokutai2020.jp/kokutai/track/cycling/
参加選手:今村駿介、河野翔輝、山本哲央、兒島直樹、岡本勝哉、山下虎ノ亮
*第3回かすみがうらタイムトライアル10月21日(土)
https://jbcfroad.jp/race/1105
*第3回かすみがうらロードレース 10月22日(日)
https://jbcfroad.jp/race/1106
参加選手:窪木一茂、今村駿介、兒島直樹、松田祥位、山本哲央、河野翔輝、岡本勝哉、山下虎ノ亮
*2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ(詳細未定)
日程 開催地
第1ラウンド 2023年10月21日(土) 未発表
第2ラウンド 2023年10月28日(土) 未発表
第3ラウンド 2023年11月4日(土) 未発表
第4ラウンド2023年11月10日(金) ロンドン
第5ラウンド 2023年11月11日(土) ロンドン
参加選手:橋本英也
*出場選手は変更になることがあります。
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