【2023年10月チーム報】実りある遠征となったツール・ド・九州

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　兒島が２連勝、ポイント賞も獲得しました！

　2023年10月6日（金）〜9日（月・祝）、チームブリヂストンサイクリングは『マイナビ ツール・ド・九州２０２３』に参戦しました。

ブリヂストン創業の地での初開催となるこの国際ステージレース。チームブリヂストン選手は勝利への強い気持ちで臨み、兒島直樹が地元で２連勝。ブリヂストンロゴの入るポイント賞ジャージも獲得しました。

小倉城クリテリウムで
兒島、窪木のワンツー勝利

　『マイナビ ツール・ド・九州2023』は、福岡県、熊本県、大分県の九州３県を舞台とする３日間のＵＣＩ（国際自転車競技連合）公認の国際ロードレースです。この３日間のステージレースの前哨戦として、北九州市の小倉城周辺にて、第０ステージ・小倉城クリテリウムが行われました。
　小倉城の周囲を巡るこのクリテリウム。序盤からチームは集団の先頭付近でレース展開をコントロール。特に橋本英也が先頭で備え、逃げを作らせません。
　残り３周、いよいよチームは５名の選手で先頭を固めます。先頭を引き続ける橋本。その後ろに続く４名のチームブリヂストン選手。フィニッシュに向けて速度が上がり、最終300mでスプリントを仕掛けた兒島直樹と窪木一茂が他選手を寄せ付けずにフィニッシュへ。ブリヂストン創業の地で、兒島が優勝、窪木が２位というワンツー勝利を飾りました。
「アジア大会から帰ってきて九州に入り、レース前には僕の母校である小学校に訪問させていただきました。母校でパワーもいただいて、このツール・ド・九州に挑めています」（兒島）

ブリヂストンロゴの入る
ポイント賞を兒島が獲得

　幸先の良いスタートとなったツール・ド・九州。第１ステージのコースは、兒島の出身地であるみやま市を通ります。兒島が地元での活躍を見せられる最高の舞台です。そしてこのレースのポイント賞のパートナーはブリヂストン。チームもこの特別な意味を持つポイント賞の獲得に気合が入ります。
　山岳の続く第１ステージ福岡、チームは兒島を守りながら、最初のスプリントポイントを１位通過させます。その後の２度の山岳セクションでは集団の人数は絞られていきましたが、兒島は先頭で粘り続けます。

「２つ目の峠のペースがとても厳しく、ちぎれてしまいそうでしたですが、その後に地元のみやま市がありましたし、そこまでは絶対に先頭集団で行きたいという気持ちの強さで乗り切りました」（兒島）

　最後まで先頭で粘り切った兒島、フィニッシュ前50mからスプリントで勝利します。地元の声援の中、その気持ちの強さで２連勝を成し遂げました。
　第２ステージ熊本阿蘇は、阿蘇山の麓を巡るまたも山岳ルート。最初のスプリントポイントはチーム一丸となって兒島を前に送り出し、ここも兒島が１位通過します。

　しかしその後に続く峠、そして雨が選手を苦しめ、兒島を含むチームは中盤以降でフィニッシュ。それでも兒島はポイント賞をキープします。

　そして第３最終ステージ大分もチーム選手にとっては厳しいものとなりました。下り基調のコースでしたが、いくつもの登り返しに選手たちは消耗。先頭集団は小さくなりますが、兒島はまたも先頭で粘ります。結果、先行した３選手のフィニッシュ後に兒島は４位集団で勝負、９位となりましたが、目標だったポイント賞を勝ち取りました。

「ブリヂストンロゴの入るポイント賞ジャージを獲得したい気持ち、そしてブリヂストンのみなさまにジャージ獲得の報告をしたいという想いがずっとありました。自分の限界を超えたところでその想いが込み上げてきて、最後まで耐えられました」（兒島）。

　兒島個人と、彼を全力でサポートしたチームの想いがこの念願を果たしました。

パワーをもらえた
兒島の母校訪問

　レースに先立つこと２日前、兒島は母校であるみやま市立水上小学校を訪問しました。ここで兒島は、母校の後輩小学生たちに大きく激励をもらいました。
　そして第１ステージ福岡、その勝負所の最後の登りは、その母校の近くを通過します。ここで受けた大きな声援が兒島に大きな力を与え、ステージ優勝の後押しとなったのは先のコメント通りです。

　兒島はレース後、再び水上小学校を訪問しました。生徒たちに祝福されるなか、２度の勝利とポイント賞獲得の報告とお礼を述べます。地元皆様の応援に確かに応えられた兒島、誇らしい母校報告となりました。

ブリヂストンの創業地
久留米工場を訪問

　レースの翌日にチームは、ブリヂストン久留米工場を訪問しました。従業員の方々に暖かく迎えてもらい、そして兒島の２勝とポイント賞の獲得を祝っていただきました。チームからは、ツール・ド・九州のボランティアを引き受けてくれた従業員の方に深くお礼を述べました。

　工場内を巡ったチーム選手は、貴重な経験をさせてもらいました。ブリヂストン創業者、石橋正二郎が使っていた当時の机を見せてもらったり、タイヤの構造を学んだり。自転車のタイヤには、航空機のタイヤにも使われる高価な材料が使われていると聞き、チーム員は盛り上がっていました。歓迎と祝勝、本当にありがとうございました。

アジア大会では
４つの金メダル獲得

　ツール・ド・九州に先立ち、チームブリヂストン選手が参戦したアジア競技大会（２０２２／杭州※2023年9月26〜29日で延期開催）。ここでチームは４つの金メダルを獲得しました。男子チームパシュート、男子チームスプリント、男子オムニアム、そして男子マディソンです。

　中でも特筆すべきは男子マディソンでした。参戦した今村駿介は開始早々に転倒。その時に今村は鎖骨を骨折していたのが後に分かったのですが、それでも気持ちで残り１９０周＝47・５kmを走り切っての金メダルでした。

　今村は福岡県うきは市の出身。ツール・ド・九州の出場へ強い気持ちを持っていましたが、今回は金メダルの報告だけとなってしまいました。この悔しさを今村は必ず、来年のパリ2024オリンピックに向けた大きな原動力とすることでしょう。
　今後もチームブリヂストン選手たちの活躍にご期待ください。

⚫︎10月のレース結果

・10月6日　小倉クリテリウム
兒島直樹 優勝／窪木一茂 2位／松田翔位 12位／山本哲央 47位／橋本英也 65位／河野翔輝 81位

・10月7日　第1ステージ福岡
兒島直樹 優勝／山本哲央 51位／山下虎ノ亮 95位／河野翔輝 97位／窪木一茂 98位／松田祥位 99位

・10月8日　第2ステージ熊本阿蘇
窪木一茂 28位／兒島直樹33位／山本哲央50位 ／河野翔輝 60位／山下虎ノ亮 73位／松田祥位 DNF

・10月9日　第3ステージ大分
兒島直樹 9位／窪木一茂 40位／山本哲央 68位／山下虎ノ亮 DNF／河野翔輝 DNF

・総合ポイント賞
兒島直樹

＊おおいたいこいの道クリテリウム　9月30日（土）
河野翔輝 3位／山本哲央 13位／岡本勝哉 41位／山下虎ノ亮 DNF

＊おおいたアーバンクラシック 　10月1日（日）
山本哲央 DNF／河野翔輝 DNF／山下虎ノ亮 DNF／岡本勝哉 DNF

＊J PROツアー 第3回かすみがうらタイムトライアル 10月21日（土）
松田祥位 2位／山本哲央 4位 ／兒島直樹 8位／岡本勝哉 14位／山下虎ノ亮 18位

＊J PROツアー 第3回かすみがうらロードレース
10月22日（日）
山本哲央 優勝、松田祥位 3位 ／兒島直樹 4位／岡本勝哉 7位／山下虎ノ亮 31位

＊2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ
・第1ラウンド　マヨルカ／スペイン　10月21日（土）
参加選手：橋本英也　スクラッチ 優勝、エリミネーション 5位、総合首位に

・第2ラウンド　ベルリン／ドイツ　10月28日（土）
参加選手：橋本英也　スクラッチ5位、エリミネーション2位、総合首位に

⚫︎11月のレース予定

＊山口ながとクリテリウム　11月4日（土）
＊美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース　11月5日（日）
　https://akiyoshidai-karst.com/
参加選手：河野翔輝、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮

＊ジャパントラックカップ I / II　11月16日（木）〜18日（土）
参加選手：未定

＊JICF国際トラックカップ　 11月25（土）〜26（日）
　https://jicf.info/jicf-international-track-cup/
参加選手：未定

＊2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ
　https://www.ucitrackchampionsleague.com/
・第3ラウンド　サン・カンタン・アン・イブリン／フランス　11月4日（土）
・第4ラウンド　ロンドン／イギリス　11月10日（土）
・第5ラウンド　ロンドン／イギリス　11月11日（日）
参加選手：橋本英也

チームブログでは、レース翌日のお昼にレースレポートを公開しています。こちらもぜひお読みください!
https://www.bscycle.co.jp/anchor/blog/Team-Blog/
＊出場選手は変更になることがあります。

次号は、 2023年11月末発行予定です。