【2023年11月チーム報】TEAM BRIDGESTONE Cyclingの2023年を振り返る/大きく飛躍した一年に

【2023年11月チーム報】TEAM BRIDGESTONE Cyclingの2023年を振り返る

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今年は大きく飛躍した一年となりました

11月のジャパントラップカップを持って、 2023年のチームブリヂストンサイクリングのレース活動はほぼ終了いたしました。
今年もチームブリヂストンサイクリングのレース活動を熱く応援いただき、本当にありがとうございました。
皆様からいただいた応援の結果、今年も多くの勝利と世界レベルの活躍をお見せできました。
ここではその中でも大事なトピックスをお伝えします。

ツアー・オブ・ジャパンの最終ステージ東京を窪木が勝利

 5月に開催された国際サイクルロードステージレース、ツアー・オブ・ジャパン(TOJ)。今年よりフル開催となった全8ステージの最終ステージ東京で、チームキャプテンの窪木一茂が勝利しました。

 フィニッシュ前の3km地点から組まれた、河野翔輝・兒島直樹・今村駿介・そして窪木からなる完璧なブリヂストン・トレイン。他チームを圧倒する速さで最終コーナーを抜け、発射された窪木は、スプリント勝利を果たしました。

 またこのレースでは、兒島が山岳賞の獲得に挑戦しました。惜しくも逃したものの、その挑み続けた姿勢がチームの士気を大きく一つにまとめ上げ、最終ステージでの勝利に繋げました。

若手の岡本がJプロツアーで2勝

 今年にチーム入りした若手の岡本勝哉が、Jプロツアーで今年2勝を挙げました。4月の西日本ロードクラシックでのプロ入り初勝利、そして7月の石川クリテリウムでの勝利です。

 ともに岡本のスプリンターとしての脚質を活かした勝ち方でした。チームがフィニッシュまで岡本を引き上げたチームワークでの勝利です。この勝利はチーム員にも大きく刺激を与え、その後は河野翔輝、山本哲央が表彰台に上がるという好循環も作り出していきました。

世界選手権では2つのメダル獲得

 8月にイギリス/スコットランド・グラスゴーで行われたトラック世界選手権。ここで窪木が男子スクラッチで昨年に続く2年連続の銀メダルを獲得。そして今村駿介が、パリ2024オリンピック種目である男子オムニアムで銅メダルを獲得しました。

さらに、チームブリヂストン選手のみで構成される男子チームパシュートでは、念願だった世界選手権での決勝進出を果たせました。

 着実なレベルアップを実感できたとともに、そして来年に控えたパリ2024オリンピックの出場に向けたポイントを大きく獲得できました。宮崎監督、そして早川メカニックも現地で選手たちをサポート。絶えず声をかけ、励まし、そして共に結果を喜びました。


アジア大会では4つの金メダル

 さらに9月末に中国・杭州で行われたアジア競技大会では、4つの金メダルを獲得できました。

男子チームスプリントで一走を勤めた長迫吉拓。男子チームパシュートでは松田祥位、橋本英也、窪木、兒島、今村の5名が金メダルに貢献しています。そして窪木は男子オムニアムでも圧倒的な強さで勝利しています。

 男子マディソンに出場した今村・兒島も勝利しましたが、今村がレーススタート直後に落車。後に鎖骨骨折であったのが分かりましたが、今村はその痛みの中レースを続行、根性で獲得した金メダルでした。

ツール・ド・九州で兒島が活躍

 アジア競技大会の翌週に行われたツール・ド・九州では、兒島が活躍しました。

 ブリヂストン創業の地での初開催となる3日間のステージレース。その前哨戦となるクリテリウムで兒島は勝利し、翌日のステージ1では自身の出身地である福岡県みやま市で受けた大きな声援を力にして再び勝利、2連勝を果たします。

 さらにはブリヂストン・ロゴの大きく入るポイント賞ジャージの獲得を目指した兒島。チーム一丸となって、兒島をポイント賞獲得へと送り出し、その夢を確かに叶えた兒島とチーム選手。熱い気持ちを走りに昇華できた4日間でした。


photo from Eiya Hashimoto

世界招待レースで橋本が首位に

 世界トップクラスの選手のみ、短距離部門と中距離部門の男女それぞれ36名ずつが出場できる招待制の世界トラックレース、UCIトラックチャンピオンズリーグ(TCL)。この全5戦に橋本が招待され出場しました。

 前半の2戦では勝利を含む好成績を残してシリーズリーダーとなり、その存在を大きく世界にアピールできました。ただ後半3戦では他選手の猛攻により順位を落としてしまいましたが、それでも総合結果6位。確かな力を世界で示せました。

そしてパリ2024オリンピックへ

 来年、創立60周年を迎えるチームブリヂストンサイクリング。創立時の夢であったチームが金メダルを獲るという夢に、再び挑戦するチャンスが来ます。

 チームはその夢に向かい、着実に力を積み重ねています。これからも皆様の熱い応援、声援をチームブリヂストンサイクリングによろしくお願いいたします。


⚫︎11月のレース結果

*2023 UCIトラックチャンピオンズリーグ
参加選手:橋本英也
・第1ラウンド マヨルカ/スペイン 10月21日(土)
 スクラッチ 優勝、エリミネーション 5位 総合首位

・第2ラウンド ベルリン/ドイツ 10月28日(土)
 スクラッチ5位、エリミネーション2位 総合首位

・第3ラウンド サン・カンタン・アン・イブリン/フランス 11月4日(土)
  スクラッチ6位、エリミネーション16位 総合3位

・第4ラウンド ロンドン/イギリス 11月10日(金) 
  スクラッチ5位、エリミネーション 10位 総合4位

・第5ラウンド ロンドン/イギリス 11月11日(土) 
スクラッチ9位、エリミネーション16位 総合6位

*山口ながとクリテリウム 11月4日(土)
山本哲央 6位/河野翔輝 22位/山下虎ノ亮 50位/徳田優 DNF

*美祢・秋吉台カルスト国際ロードレース 11月5日(日)
山本哲央 11位/山下虎ノ亮 DNF/河野翔輝 DNF/徳田優 DNF

*ジャパントラックカップ I  11月16日(木)
男子オムニアム:窪木一茂 優勝/今村駿介 2位 /橋本英也 4位/山本哲央 5位/兒島直樹 6位/松田祥位 8位/岡本勝哉 10位/河野翔輝 DNF
女子スプリント:太田りゆ 2位
男子マディソン:窪木一茂・兒島直樹 優勝/橋本英也・山本哲央 2位/今村駿介・岡本勝哉 3位/河野翔輝・松田祥位 4位
女子ケイリン:太田りゆ 2位

*ジャパントラックカップ II 11月17日(金)~18日(土)
女子スプリント:太田りゆ 2位
男子マディソン:窪木一茂・兒島直樹 優勝/今村駿介・岡本勝哉 2位/河野翔輝・松田祥位 3位/橋本英也・徳田優 DNF
男子オムニアム:兒島直樹 優勝/橋本英也 2位 窪木一茂 3位/今村駿介 5位/山本哲央 6位/松田祥位 8位/岡本勝哉 9位/河野翔輝 DNF
女子ケイリン:太田りゆ 優勝

*JICF国際トラックカップ  11月25(土)~26(日)
男子マディソン:今村駿介・兒島直樹 優勝/山本哲央・河野翔輝 2位/山下虎ノ亮 4位/岡本勝哉 7位
男子オムニアム:兒島直樹 優勝/今村駿介 2位/山本哲央 4位/岡本勝哉 6位/河野翔輝 7位/山下虎ノ亮 11位

次号は、 2023年12月末発行予定です。

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