【ツアー・オブ・ジャパン2024】第1・2ステージ/開幕の個人TTでは山本が11位、第2ステージでは今村が3位に
【ツアー・オブ・ジャパン2024】第1・2ステージ/開幕の個人TTでは山本が11位、第2ステージでは今村が3位に
(窪木、橋本、河野、山本、兒島、今村)
レース名:Tour of Japan 2024 /ツアー・オブ・ジャパン2024
クラス:UCIアジアツアー 2.2
日付:2024年5月19日(日)〜26日(日)
全8ステージ
参加選手:窪木一茂、橋本英也、今村駿介、山本哲央、河野翔輝、兒島直樹
2024年最大のステージレース、『ツアー・オブ・ジャパン2024』(以下TOJ)が開幕となりました。
チームブリヂストンサイクリング選手たちは、このレースには『日本ナショナルチーム』として出場することとなりました。理由があります。
チームブリヂストンサイクリングの2023年は、トラックレースでのオリンピックポイント獲得に注力してきました。そのため、ロードレースでのUCIポイントを獲得できるいくつかのレースを欠場せざる得なくなりました。
昨年のTOJや、ツール・ド・九州といったUCIステージレースでのステージ優勝は獲得していたものの、UCIポイント獲得の要となるのは総合順位です。
(河野、兒島)
そのため、チームブリヂストンサイクリングは国内チームとしてTOJに出場可能なUCIポイントランキングは獲得できませんでしたが、大会側より『パリ五輪前の日本トラック中距離ナショナルチーム支援として、海外チーム枠を一つ削り日本ナショナルチームを招待(メンバーはトラック中距離選手中心)』(>>詳細はこちら)として、ナショナルチームでの出場となりました。
(兒島)
雨の個人TT、リスクを避けるというオーダーの中、調子の上がる山本が11位
ツアー・オブ・ジャパン 2024/Stage1 堺ステージ
日付:2024年5月19日(日)
開催地:大阪府堺市/大仙公園周回コース
コース長:2.6km
(c)Tour of Japan 2024
全部で8ステージのTOJ、その開幕となるのは、チームが使う高性能のコンポーネント、シマノのお膝元と言える大阪府堺市です。大仙公園を周回する2.6kmの個人タイムトライアルは、あいにくの雨となりました。
(兒島)
(今村)
この日の監督のオーダーは、リスクを回避すること。滑りやすい雨のコースで、明日からの本番に向けて、この日は先頭からのロスを最低限に抑えながら、落車のリスクを避けて走ることでした。
(橋本)
(窪木)
その通りにチーム全選手は落車なく走り切り、最も速いタイムを出したのが、山本哲央です。山本は先週のジャパン・トラックカップから、とても調子が上がっています。
(山本)
「(雨だったので)コースの要所の危ない場所ににマンホールがいくつかあって、そこをどうクリアするかで、だいぶタイムが変わったのかなって感じです。
前半はかなり抑えめに入って、後半部分は最後の一番長いストレートだけしっかり踏みました。今日はリスクを避けて走る中でも、それ以上に目指していければと思っていましたが、思ったよりうまくいかなかったです。ただなんとか、いい滑り出しにはなったと思います。
TOJ は、アンダー23の時に、今回と同じくナショナルチームとして出場して、今回は2回目です。ただ前回は京都ステージで落車してそこでリタイアしてしまったので、今回は全て走り切るつもりでいます」(山本)
(窪木)
【リザルト】ツアーオブジャパン 2024/Stage1 堺ステージ 2024/5/19
1 マックス・ウォーカー(GBR)(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)3:08.73
2 寺田吉騎(JPN)(シマノレーシング)+0:07.50
3 マッテオ・マルチェッリ(ITA)(JCL TEAM UKYO)+0:07.79
11 山本哲央(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:10.55
20 橋本英也(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:13.36
27 兒島 直樹(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:15.37
28 今村駿介(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:15.74
42 河野翔輝(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:18.03
52 窪木一茂(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:20.40
最終局面でのスピードアップに耐えた今村が3位に
ツアー・オブ・ジャパン 2024/Stage2 JPF 京都ステージ
日付:2024年5月20日(月)
開催地:普賢寺ふれあいの駅〜けいはんなプラザ周回コース
コース長:103.6km = 2.8km + 16.8km x 6周
(c)Tour of Japan 2024
ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ、本格的なレースが始まりました。登りと下りが繰り返す103kmほどの距離。コーナーもいくつもある難しいレイアウトの17km弱のコースを6周走ります。
その2周目で、4名の選手が逃げを決めました。ここにチームブリヂストン選手は入っていません。この逃げは集団から最大で2分ほどの差をつけて、淡々と走り続けます。
チームブリヂストン選手たちは、集団の中でその成り行きを見守っています。集団はこの4名を最後には捉えられる程度のスピードで走り続けています。
(河野)
そこで苦しい思いをしたのが、昨日調子の良かった山本哲央。集団の後方に位置し、なかなか前方に上がって来れずに脚を消耗していきます。
「うまく位置取りできなくて、あまり良くないレース運びになってしまいました。結果、脚を無駄に使うような感じで、要改善という印象でした」(山本)
(山本)
そして集団は思惑通りに、最終周回で前方4名を捕まえます。集団に残っている選手の数も多いため、フィニッシュスプリントでの勝負になっていく様相です。
(窪木)
フィニッシュから5kmにある厳しい登りで集団全体がスピードアップします。ここで集団は大きく中切れを起こしますが、これに耐え切ったのが、今村駿介と河野翔輝の2人です。
(今村)
「上りのペースがとても速く、へばりつくように着いていきました。15番手以内ぐらいで上り切ったので、あとは怪我しないように下って、スプリントチャンスがあればという感じで集中していました」(今村)
フィニッシュ前2kmほどから、最終段階に向けた位置取りが始まります。この先頭付近に残っていた今村と河野は、連携すべくコミュニケーションをとります。
河野が先行してスプリントを開始する予定でしたが、ここで河野は隣の選手と接触してしまいます。落車こそなかったものの大きくバランスを崩して、フィニッシュスプリントは不発に。
(河野)
そこで今村がスプリントを開始します。「僕はそのまま、前方を見ながらスプリントしたんですが、きちんと決められる脚もそんなに残っていませんでした」と悔やむ今村でしたが、後方から伸びて3位を獲得。悔しい中でも好成績を残しました。
(今村)
「こうしていれば良かった、というところは確かにありますが、コンディションが良い傾向にあるのは確認できたので、明日以降もチャレンジしたいなと思っています」(今村)
「最後は僕がいく、という話で今村さんにアシストしてもらったんですが、最後のコーナーで横から被せられてしまい、ハンドルが絡まってしまってスプリントできませんでした。
ただそこまでは、自分的には結構足を溜めながら、下りでは遅れず
焦らずに走って、脚を溜めながらかなり冷静に走れました」(河野)
(橋本)
「乗って欲しい逃げには乗れなかったし、最後もうまくいかなかった。歯車が噛み合ってないと感じた1日です」とこの日を振り返るいう宮崎監督。また、兒島直樹も転倒してしまい、体が心配されるところです。
(兒島)
波乱のステージとなったこの第2ステージ。明日以降のチームブリヂストン選手からなる日本ナショナルチームの活躍に、ぜひご期待ください。
【リザルト】ツアーオブジャパン 2024/Stage2 JPF京都ステージ 2024/5/20
1 マッテオ・マルチェッリ (ITA)(JCL TEAM UKYO)2:41:13
2 マックス・ウォーカー (GBR)(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)+0:00
3 今村駿介(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:00
14 河野翔輝(JPN)(日本ナショナルチーム)+0:00
57 窪木一茂(JPN)(日本ナショナルチーム)+4:19
60 橋本英也(JPN)(日本ナショナルチーム)+5:14
68 山本哲央(JPN)(日本ナショナルチーム)+5:14
82 兒島直樹(JPN)(日本ナショナルチーム)+9:42
個人総合成績/第2ステージ後
1 マックス・ウォーカー (GBR) (アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)2:44:15
12 今村駿介(JPN)(日本ナショナルチーム) +0:18
34 河野翔輝(JPN)(日本ナショナルチーム) +0:24
57 窪木一茂(JPN)(日本ナショナルチーム) +4:46
58 山本哲央(JPN)(日本ナショナルチーム) +5:31
59 橋本英也(JPN)(日本ナショナルチーム) +5:34
78 兒島直樹(JPN)(日本ナショナルチーム) +10:04
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