【ツアー・オブ・ジャパン2024】第5・6ステージ/登り基調の2ステージ、チーム選手は苦戦の2日間
【ツアー・オブ・ジャパン2024】第5・6ステージ/登り基調の2ステージ、チーム選手は苦戦の2日間
レース名:Tour of Japan 2024 /ツアー・オブ・ジャパン2024
クラス:UCIアジアツアー 2.2
日付:2024年5月19日(日)〜26日(日)
全8ステージ
参加選手:窪木一茂、橋本英也、今村駿介、山本哲央、河野翔輝、兒島直樹
第5ステージ 綿半 信州飯田/序盤に今村が逃げるも捕まり、山本と河野が最後まで粘り続ける
ツアー・オブ・ジャパン 2024/Stage5 ステージ
日付:2024年5月23日(木)
開催地: 長野県飯田市
コース長:127km=8.6km + 14.8km x 8周回 120.9キロ= 1.7キロ+ 10.8キロ+ 12.2キロ×9周
厳しい登りが特徴の、ツアー・オブ・ジャパン(以下TOJ)の第54ステージ、綿半信州飯田ステージ。高低差のある大きな登りで標高を稼ぎ、そこからなだらかに降っていくというコースレイアウトです。
(C) Tour of Japan
昨日のステージで上位に絡んだ日本ナショナルチームことチームブリヂストンサイクリングの選手たち。今日の第5ステージは、無理をせず次へとコマを進めるおとなしいものとなりそうです。
スタート直後に続く長い登りで集団から10名ほどの選手が先行します。その中に今村駿介が入っています。2周目にはさらに選手が数名合流し、全部で15名ほどの逃げグループになりました。
(今村)
その先頭の中から5周目、山岳賞ポイント周回でアタックがかかります。先頭に出た8名ほどの選手は、いずれも登りに自信のある選手ばかり。今村はこのアタックで遅れてしまい、数周は耐えましたが、程なく後方集団に吸収されます。
(兒島)
レースは後半に入り、ここで先頭グループは8名の選手で固定。後方集団と2分ほどの差をつけ走りますが、集団からは先頭を捕まえたいという雰囲気が伝わってきます。この第一集団の中にいるのは山本哲央と河野翔輝。
(窪木)
そして全9周のレースは7周目に。この周回は山岳賞ポイントを下下げるもの。ここで先頭の8名が大きくペースアップし4名ずつの選手たちに分かれ、さらにここで先頭を捕まえたいと速度を上げた後方集団が一気に伸び、力尽きた選手たちが千切れていきます。
(橋本)
最終周回でさらに先頭付近でアタックがかかり、先行選手を捕まえながら、別の選手がフィニッシュへとアタックをかけます。散り散りになった集団から山本と河野は遅れ、トップとタイム差が開いてのフィニッシュとなりました。
(山本)
「最後の一周までは、集団のペースは安定していましたが、最後の1周で、逃げを捕まえるアタックがかかって、そこで見送ってしまいました。
大きくアタックがかかると、余裕がなくなっててついていけなくなってしまうところで、脚の違いが出ると思います。余裕を持ってレースを進められたら、最後までスプリントできるので、スタミナ不足というところです。
だいぶ疲れも溜まってきてて、その中でこうやってラストの動きがあるまではきっちり残れてるので、しっかり休んで、回復して次のチャンスにがんばります」(山本)
(河野)
「ラスト2、3周で千切れていたら思い残すことはなかったんですが、ラスト1周を切って、本当にあと少しで登りを耐え切れたら勝負できたっていうところに絡んでいたので、力不足を感じます。
あともう少し続ければチャンスはあったかもしれないと思うと、悔いが残ります」(河野)
【リザルト】ツアーオブジャパン 2024/Stage5 綿半信州飯田ステージ 2024/5/23
1 ニコラス・ヴィノクロフ(KAZ)(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)3:02:43
2 ダヴィデ・トネアッティ(KAZ)(アスタナ カザクスタン ディベロップメント チーム)+0:03
3 ベンジャミン・ダイボール(AUS)(ヴィクトワール広島)+0:03
37 山本哲央(JPN)(日本ナショナルチーム)+2:17
45 河野翔輝(JPN)(日本ナショナルチーム)+3:34
53 今村駿介(JPN)(日本ナショナルチーム)+7:20
68 兒島直樹(JPN)(日本ナショナルチーム)+11:42
69 窪木一茂(JPN)(日本ナショナルチーム)+11:42
72 橋本英也(JPN)(日本ナショナルチーム)+14:00
第6ステージ 富士山/ヒルクライムのステージに、チーム選手たちはただ耐え抜いた
(山本)
ツアー・オブ・ジャパン 2024/Stage6 ステージ
日付:2024年5月24日(金)
開催地: 静岡県駿東郡小山町/富士スピードウェイ西ゲート〜
コース長:66.6km=7.8km + 11.5km x 3周回 + 7.6km + 16.7km
TOJ第6ステージ、富士山ステージはほぼヒルクライムのステージです。
(C) Tour of Japan
東京2020オリンピックのロードレースのコースとなった静岡県・小山町の富士スピードウェイをセレモニーライドとして周回し、その後に東京2020オリンピックのロードタイムトライアルの周回コースを4周します。
そこから富士あざみラインに入り、12kmで標高差1000m以上を登ってフィニッシュします。筋肉量の多い日本ナショナルチームことチームブリヂストンサイクリングの選手たちには、この日はただ耐えるステージとなります。
(河野、山本、窪木、今村、橋本、兒島)
スタート時は薄曇りの暑すぎないコンディション。ヒルクライムとしては最適な状況の中す。チーム選手はでき明日以降の2ステージに備えて体力を消耗しすぎないよう周回コースをこなし、そして、遅れすぎないようふじあざみラインを登ります。
最も速くフィニッシュしたのは、このTOJで調子が上がっている山本。続いて今村、河野、兒島、窪木、橋本の順となりました。この日の橋本は声も変わっているほどとても体調が悪く、なんとかタイムアウトを免れた、というほどの状況でした。
(河野)
各選手の感想をお伝えします。
「自分のペースで崩さないようにして、前半は割と踏めたので、もしかしたら、と思ってマイペースで踏んでたんですが、やっぱり途中でタレました。今日はしょうがないという感じです」(山本)
(山本)
「周回でもう少しでも脚を使わないようにして走りました。それでも周回コースは結構長かったと感じました。もう、やられたという具合です」(今村)
(今村)
「今日はお話しできるような感想はありません。。」(河野)
(河野)
「とても疲れました。最初の周回コースもキツく、途中で周回数を少なく間違えてしまって、終わりかなと思ったら『あともう1周ですー』『マジかー』と思いました。まず今日 1日を乗り切ったという感じです」(兒島)
(兒島)
「今日はゆっくり走れました。体を休めることができたので、残りの2ステージで、勝利をもたらせるようがんばります」(窪木)
(窪木)
「体調が良くない中で、どれだけ走れるかというところでしたが、完走できてよかったです。最低限のことはできたかなと思いますので、あと2日間、がんばっていきます」(橋本)
(橋本)
そして明日からの2日間は、チームが勝利を狙う2ステージです。特に最終の東京ステージは、昨年窪木が優勝しているステージです。TOJでの日本ナショナルチームことチームブリヂストンサイクリングの勝利に向け、皆様の熱い声援を、なにとぞよろしくお願いいたします。
【リザルト】ツアーオブジャパン 2024/Stage6 富士山ステージ 2024/5/24
1 ジョバンニ・カルボーニ(ITA)(JCL TEAM UKYO)2:11:53
2 クドゥス・メルハウィ・ゲブレメディン(ERI)(トレンガヌ サイクリングチーム)+0:21
3 ベンジャミン・ダイボール(AUS)(ヴィクトワール広島)+0:23
38 山本哲央(JPN)(日本ナショナルチーム)+11:21
51 今村駿介(JPN)(日本ナショナルチーム)+16:36
65 河野翔輝(JPN)(日本ナショナルチーム)+22:52
66 兒島直樹(JPN)(日本ナショナルチーム)+22:55
74 窪木一茂(JPN)(日本ナショナルチーム)+25:32
82 橋本英也(JPN)(日本ナショナルチーム)+30:06
(橋本、窪木)
*ステージ6終了時の総合順位
1 ジョバンニ・カルボーニ (ITA)14:16:44
34 山本哲央(JPN)+19:54
49 今村駿介(JPN)+33:53
51 河野翔輝(JPN)+40:21
70 兒島直樹(JPN)+54:26
72 窪木一茂(JPN)+55:51
74 橋本英也(JPN)+56:34
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