【小学生がチームのお仕事体験!】『小学生職場体験講座』をチームクラブハウスで開催

【小学生がチームのお仕事体験!】『小学生職場体験講座』をチームクラブハウスで開催

8月21日、チームブリヂストンサイクリングのクラブハウスに8名の小学生が訪れ、チームのお仕事を体験してくれました。

これは静岡県が主催した「地域のお仕事発見 小学生職場体験講座」の一環。静岡県東部地域の小学生に、チーム選手やスタッフが日頃行っているお仕事を体験してもらい、自転車競技への理解も深めてもらうのが目的です。

講座は午後1時半からスタート。まずはチームの宮崎景涼監督が、スライドショーを使って、チームブリヂストンサイクリングについて、そして自転車競技全般についての基本を伝えました。

チームブリヂストンサイクリングは、今年創立60周年を迎える、日本で最も歴史の長い自転車レーシングチームであること。今年行われたパリ2024オリンピックを含めて、これまで15名のチーム選手がオリンピックに出場していること、などです。


さらに、チームブリヂストンサイクリング選手が出場しているレースの話をしました。今日は、その中からロードレースに関わるお仕事を体験してもらいます。

今日体験してもらうのは:

1)選手のお仕事体験
2)メカニックのお仕事体験
3)スタッフのお仕事体験

指導したのは3名のチーム選手、河野翔輝と山本哲央、そして松田祥位です。小学生の皆さんがどんな体験をしたのか、見てみましょう。

選手のお仕事体験 力いっぱいペダルを漕いでみよう!

チームブリヂストンサイクリングの選手のお仕事は、自転車に乗ってレースを走ること。そこでみなさんには、室内トレーニング用機材に取り付けた自転車にまたがってもらい、選手として走りを体験してもらいました。


チーム選手たちは走行中、「ガーミン(Garmin)」製のメーターを使って、自分たちの走りを数値で確認します。その中でも特に、自分が出す力の強さを『ワット数』として測る機能を多く使います。

今日の目安は、自分の体重(kg)の3倍程度のワット数で走ること。選手たちが一つの基準としている力の強さです。これを出すには、なかなかに力強く走らなくてはいけません。



ガーミンのメーターに表示される力の数値を、最初こそ小学生たちは漕ぎながら見ていましたが、そのうちそれを見る余裕もなくなって、全力でペダルを漕いでくれました。ちょっときつかったかな? それでもみんながんばって、走り切りました。

メカニックのお仕事体験 チェーンにオイルをていねいに挿そう!

自転車ロードレースで1日に走る距離は、長い時で200km。それだけ全力で走れば、選手が使う自転車も汚れますし、回り続けるチェーンのオイルも無くなってきます。そんな自転車を整備するのがメカニックのお仕事です。

そのお仕事を見せたのは、長くチームのメカニックを務める早川祐紀。早川メカニックは先のパリ2024オリンピックにも日本自転車トラックチームの公式メカニックとして参加しました。

選手たちがレースを走った後の自転車を、まずはきれいに洗車するのがメカニックの仕事です。みなさんの前で、どこをどうやって洗うのか、じっくり見てもらいました。

自転車を洗った後は、チェーンにオイルを挿します。チェーンはオイルがないときちんと動かず錆びやすくもなります。今日はこのオイル挿しをみなさんに体験してもらいました。

チェーンにオイルを挿すときは、ひとコマずつ挿していくのがコツ。チェーンをぐるぐる回しながら雑にオイルを挿しても、必要なところにオイルが届かないからです。

べっとりつけすぎてもいけない、丁寧にちょんちょんと、時間をかけてオイルを挿していきました。なお、全てのコマに挿した後は、布で余分なオイルを拭き取るまでが仕事です。

スタッフのお仕事体験 選手にエネルギーを補給しよう!

チームスタッフは、選手たちをサポートをするのが仕事です。特に大事なのは、レースを走る選手たちのエネルギー補給。今日は選手たちが実際にレースで食べる補給食を用意するお仕事を体験してもらいました。

チームブリヂストンサイクリングの選手たちは、レース中の補給食として「インゼリー(inゼリー)」を使います。ゼリー状で走りながらでも飲みやすく、素早くエネルギー補給ができるからです。

しかし200kmという長い距離のレースで5時間以上走る時には、噛んで食べられるようなものが欲しくなります。そのためにスタッフはふたくち程度で食べられるサンドイッチをホイルで包んだものをたくさん用意、サコッシュという袋に入れてレース中の選手たちに渡します。それを選手たちは走りながらこれをモグモグと食べ、フィニッシュラインへとペダルを踏み込みます。

今日は、このインゼリーを実際に飲んでもらう体験と、選手に渡すサンドイッチを包む体験をしてもらいました。サンドイッチと同じ大きさに切ったスポンジを、アルミホイルで包みます。

包み方の順序を正しくすれば、中身を取り出しやすく包めます。包んだものを選手の背中に入れるところまでを体験してもらいました。

修了おめでとうの証書授与の後、みんなで記念写真

お仕事を全て終えたみなさんには、お仕事終了認定証書をお渡ししました。


最後にみんなで記念写真を撮っているところに、パリ2024オリンピックに出場して、2種目で入賞した窪木一茂選手が登場。最後の記念写真に合流しました。

これで『自転車プロチーム“チームブリヂストンサイクリング”のお仕事体験』は無事終了。みんなに楽しく過ごしていただきました。ご参加いただいた小学生のみなさん、自転車競技のお仕事に、興味は出てきたかな?

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