【ツール・ド・九州/前編】ワールドチーム選手のスピードに翻弄されながらも山本がステージ1大分で11位
(左から:山本、岡本、山下、橋本)
【ツール・ド・九州/前編】ワールドチーム選手のスピードに翻弄されながらも山本がステージ1大分で11位
2024年10月11日から14日にかけて、九州を舞台に行われるステージレースである、ツール・ド・九州。UCI公認の国際レースとしては日本国内唯一の1クラス(UCIアジアツアー2.1)にカテゴライズされるステージレースです。
ワールドクラスのチームや選手も参戦しハイレベルのレースが繰り広げられるなか、昨年はチームブリヂストンサイクリング選手が大活躍しました。今年もチームは好成績を狙います。
調子の上がる山本、最後抜け出した3名を捕らえられず35位
レース名:マイナビ ツール・ド・九州2024 小倉城クリテリウム
開催日:10月11日(金)/全体10月11日(金)〜14日(月)
開催地:福岡県北九州市・小倉城周辺特設コース
レースカテゴリー:UCIアジアツアー2.1(ステージレース クラス1)
コース長:45km=1.8km x 25周回
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:橋本英也、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮
公式Web:https://www.tourdekyushu.asia/
(山下)
2024年のツール・ド・九州も、昨年同様に『小倉城クリテリウム』から始まります。細川忠興公が築城した小倉城の周囲を走る1.8kmの市街地コースを25周回する45kmのレースです。
昨年は、フィニッシュスプリントで勝利を勝ち取ったチームブリヂストンサイクリング。今年もスプリントでの勝利を狙います。
(橋本)
ただ今年のチームは選手4名での参戦です。というのも、来週10月16〜20日にデンマークで行われるトラック世界選手権に参加するチーム選手たちが、すでに渡欧しているため。世界クラスのチームが参戦するこのツール・ド・九州、最大で6名参加の中での4名参加は苦労しそうです。
(岡本)
(橋本)
レースは序盤から速い速度で展開します。主導権を握りたい選手たちが、それぞれ個別の動きで早めに展開します。チームブリヂストン選手は先頭付近で展開していましたが、周回を重ねるにつれ、高いスピードの先頭争いに少しずつ中盤に追いやられます。
(山本)
(山下)
そしてレースが後半に入ると、その高い速度の集団から3名の選手が逃げを決めます。3名の選手は協調しあって、後方のメイン集団と40秒近くの差をつけて走り続けます。
(橋本、山下)
(山本)
その3名を追う後方集団ですが、その高いスピードになかなか集団もまとまってスピードを上げられません。結果その3名がそのまま先頭でフィニッシュ。集団の中に埋もれてしまったチームは、山本哲央が35位でチーム最上位となりました。
*リザルト マイナビ ツール・ド・九州2024 2024/10/11 小倉城クリテリウム
1 ルーカス・ネルーカー(GBR)(EFエディケーション・イージーポスト)59:59
2 ジョルダン・ジュガット(FRA)(トタルエナジー)+0:00
3 アントン・チャーム(DEN)(アスタナ・カザクスタンチーム)+0:00
35 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+0:34
69 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)+1:17
72 山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング)+1:27
— 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)DNF
(山本)
乱立するアタックにチーム選手は翻弄され、山本が11位に
レース名:マイナビ ツール・ド・九州2024 ステージ1大分
開催日:10月12日(土)/全体10月11日(金)〜14日(月)
開催地:大分県別府市(APU)~日田市(大原八幡宮前)
レースカテゴリー:UCIアジアツアー2.1(ステージレース クラス1)
コース長:137.72km
TEAM BRIDGESTONE Cycling参加選手:橋本英也、山本哲央、岡本勝哉、山下虎ノ亮
最初のステージとなる『大分』は138km。大分県別府市の立命館アジア太平洋大学をスタートし、湯布院温泉を通って、日田市の大原八幡宮に向かいます。日本での有数のワインディングロードであるやまなみハイウェイを走り、レース終盤に日田市街地の周回コースを2周してフィニッシュします。
(山本)
スタート後程なくして決まったアタック。そのアタックは吸収されますが、その後もいく度となくアタックが繰り返され、そのうち逃げがいくつか決まりました。基本的に逃げが決まっていない時は、逃げるためのアタックが繰り返されるという厳しい展開になりました。
(岡本)
チームブリヂストン選手は、最初のアタックで山本哲央が集団の前方で粘りますが、その他のチーム員は後方に遅れてしまいます。その後もアタックが繰り返されるたびに後方との差は開いていきます。
その中で山本は、先頭付近に食らいつき、目まぐるしく変わる逃げを追う中、フィニッシュでの展開に備えました。そして市街地に入ってからの最終周回後半で決まった逃げが勝ち逃げとなり、先行で3名がフィニッシュ。それを追う集団の中で山本はフィニッシュし、11位となりました。
(山下)
「チームに人数がいないので、自ら動けはしませんでしたが、それにしても先頭付近は速かった。集団もその都度しっかり追っていましたが、タイム差は開いていくし、追いつかなかった。 難しいというか、現在の世界とのロードレースでの力の差を感じさせているレースです」(宮崎監督)
(橋本)
このツール・ド・九州のレースカテゴリーは、UCIアジアツアーにおけるステージレースでは最高位となるクラス1。参加するチームも世界トップのレースをシーンを走っています。そのロードレースでの世界の走りとの差を、あらためてチームは感じています。
この厳しい状況の中で、残り後半2日間、チームブリヂストン選手は走ります。引き続き皆様の声援をよろしくお願いいたします。
*リザルト マイナビ ツール・ド・九州2024 2024/10/12 ステージ1大分
1 エミリアン・ジャニエール(FRA)(トタルエナジー)3:17:28
2 ルーカス・ネルーカー(GBR)(EFエデュケーション・イージーポスト)+0:00
3 アントン・チャーム(DEN)(アスタナ・カザクスタンチーム)+0:00
11 山本哲央(チームブリヂストンサイクリング)+0:10
81 岡本勝哉(チームブリヂストンサイクリング)+27:40
89 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング)+27:40
— 山下虎ノ亮(チームブリヂストンサイクリング)DNF
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