【トラック世界選手権】男子ポイントレース、気持ちを入れて臨んだ兒島が9位/1kmTTで窪木15位/個人IPで松田18位

【トラック世界選手権】気持ちを入れて臨んだ男子ポイントレースで兒島が9位/1kmTTで窪木15位/個人IPで松田18位

レース名:UCIトラック世界選手権
開催日:2024年10月16日〜20日
開催地:デンマーク/コペンハーゲン・バレラップ
チームブリヂストンサイクリング参加選手:
窪木一茂、今村駿介、河野翔輝、兒島直樹、松田祥位、長迫吉拓


(兒島)

2024年10月16日〜20日にかけてデンマークで開催されたUCIトラック世界選手権。レース3日目となる18日には、兒島直樹が走る男子ポイントレースで9位、窪木一茂が1kmTTで15位、松田祥位が個人パシュートで18位となりました。

写真/日本自転車競技連盟

【男子ポイントレース】兒島、1位ポイントとラップを重ねられる走力を見せるも9位に

2024/10/18
 出場選手:兒島直樹

ポイントレースは、兒島直樹が得意とする種目です。アジア選手権では何度も圧倒的な力を見せて勝利した兒島は、世界選手権ポイントレースでの勝利を一つの目標としています。

ところがその気持ちの入るポイントレース前日、チームパシュート決勝で転倒してしまっています。「擦過傷程度の傷で済んだので、大きく影響はないと思いこんで臨みました」(兒島)


(兒島)

レースの序盤、兒島は集団の流れのなかで展開を進めています。「序盤は節約しながら走って、中盤以降に動き出すっていう話をコーチとしていたんです」

その作戦通り、兒島はレースの折り返しとなる残り100周を迎える前にアタック、ポイント周回で1位ポイントを獲得し、その速度を落とさないままラップ(周回追越し)を決め、さらに後ろに落ちない速度で次のポイント周回で1着ポイントを獲得しました。

ところがここで公式の結果表示が兒島のポイント計算を間違えます。先のアタックで1位ポイント2回+ラップポイントで合計30ポイントだったはずですが、表示が50ポイントとなっていたのです。

「モニターに映された点数が間違っていました。自分でも計算していたんですが、すごく長い間表示されていて、レース中なので頭も回らず『この点数なのかも』と思い始めました。すると点数が30点になっていたんです」


(兒島)

「そこからの後半は、行く勇気がちょっと出てこなくて、やっぱり一歩踏み出す勇気みたいなのが、本当に必要だなというのを感じました」。

と本人が言うように後半の兒島は、先頭付近にいるもののポイント獲得の争いにはなかなか絡めず、周回が過ぎていきます。そんな中でもチャンスを掴み1位ポイントを追加しますが、それ以上を重ねられず、結果は9位となりました。

「僕自身も調子はいいと思って臨みましたが、この結果になってしまったのは悔しいです。ただ、終盤にもうワンラップいければメダル争いに食い込めたという部分もあったため、去年からの成長を実感できた部分でした。この世界選手権という舞台に対しても緊張感が減ったこともあって、そこはすごくいい収穫だったのかなと思います」

*リザルト UCIトラック世界選手権 男子ポイントレース 2024/10/18
1 MORA VEDRI Sebastian (スペイン)70pts
2 LARSEN Niklas(デンマーク)69pts
3 HEIJNEN Philip(オランダ)65pts
9 兒島直樹(日本)35pts

 >>リザルトPDF


【男子1kmタイムトライアル】短距離種目に出場した窪木、15位に

2024/10/18 出場選手:窪木一茂


(窪木)

窪木一茂が短距離種目である1kmタイムトライアルに出場しました。今年の全日本選手権でも出場した種目に、中距離種目の選手である窪木は挑戦します。

窪木は先のスクラッチでの世界制覇に象徴されるように、中距離選手の中では世界選手を圧倒するスプリント力を持っています。その力でタイムトライアル短距離種目で挑みましたが、その力は及ばず、予選15位という結果になりました。


(窪木)

*リザルト UCIトラック世界選手権 男子1kmタイムトライアル 2024/10/18
1 LAVREYSEN Harrie(オランダ)57.321
2 HOOGLAND Jeffrey(オランダ)58.252
3 TRUMAN Joseph(イギリス)58.669
15 窪木一茂(日本)1:01.712 [予選]

 >>予選リザルトPDF
 >>決勝リザルトPDF


【男子個人パシュート】松田が力を尽くすも18位。「この種目に向き合う時間が少なかった」

2024/10/18 出場選手:松田祥位


(松田)

4kmチームパシュートと同じ競技フォーマットを、一人の選手で行う個人パシュート。この種目での日本記録更新を常に狙い続ける松田祥位が出場しました。

レース中は淡々とペースを刻んで、全力を尽くして走り切った結果は4分19秒908で18位でした。

「自分でもかなり意気込んで出走したんですが、ギアの選択などに向き合う時間が少なかったかなって思います」(松田)


(松田)

*リザルト UCIトラック世界選手権 男子個人パシュート 2024/10/18
1 MILAN Jonathan(イタリア)3:59.304
2 CHARLTON Josh(イギリス)4:00.296
3 BIGHAM Daniel(イギリス)4:01.671
18 松田祥位(日本)4:19.908

 >>予選リザルトPDF
 >>決勝リザルトPDF

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