【トラック世界選手権】男子オムニアムの今村、痛みを堪えて走り11位/男子マディソンで窪木・今村が10位、男子エリミネーションで兒島が15位
【トラック世界選手権】男子オムニアムの今村、痛みを堪えて走り11位/男子マディソンで窪木・今村が10位、男子エリミネーションで兒島が15位
レース名:UCIトラック世界選手権
開催日:2024年10月16日〜20日
開催地:デンマーク/コペンハーゲン・バレラップ
チームブリヂストンサイクリング参加選手:
窪木一茂、今村駿介、河野翔輝、兒島直樹、松田祥位、長迫吉拓
2024年10月16日〜20日にかけてデンマークで開催されたUCIトラック世界選手権。レース4日目の男子オムニアムに今村駿介が出場。5日目最終日には、男子エリミネーションに兒島直樹が、男子マディソンには窪木一茂・今村駿介のペアが挑みました。
(今村)
【男子オムニアム】今村が第1種目で3位獲得するも、太ももに強い痛みを感じ苦しい中の11位
2024/10/19 出場選手:今村駿介男子オムニアムに参加したのは今村。
「去年に自分はメダル取っていましたし、今回はメンバー的にも戦えるかなとは感じていました。しっかりトレーニングも積み、どういうレースができるかなと思って臨みました」と、これまでのような大きなプレッシャーもなく走れた今村でしたが、実はレースを通して、脚に強い痛みを感じながら走り続けていたと言います。
「第1のスクラッチではそれなりのスタートが切れたんですが、その後に緊張なのか自分の弱さなのか分からないですが、太ももにとても強い痛みが起きてしまいました。筋断裂に近いぐらいの痛みがなかなか引かず、次のテンポレースから、大きく冷静さを失ってしまいました」
(今村)
・第1種目スクラッチ:3位 >>リザルトPDF
終始先頭を意識しながら展開した第1種目、最終周回を前に先行するアタックをかけ、フィニッシュスプリントで3位に。
・第2種目テンポレース:18位 >>リザルトPDF
>>リザルトPDF
先頭走者のみにポイントが与えられるテンポレース、今村はポイントを獲得できず、種目18位、総合順位を12位に落とします。
(今村)
・第3種目エリミネーション:15位 >>リザルトPDF
>>リザルトPDF
速いレース展開の中、位置取りに苦労していた今村。集団の後方に追いやられることが多い展開でした。そして中盤を前に、内側に閉じ込められてしまいエリミネート。結果は15位、総合は13位に。
・第4種目ポイントレース:総合順位 11位
>>総合リザルトPDF
痛みから回復しながらの最終種目。得意のスタミナを活かして中盤に2回のラップを獲得するも、ポイント周回でのポイントを重ねることができず、大幅に順位を上げることはできませんでしたが、総合11位に。
(今村)
「(痛みの中)レースのときは何とか走れてたはいたんですが、走った後は、立っていられないぐらい。運よく種目同士の合間が空いていたので、走った後はダウンもせずに座り込んでひたすらに筋肉をケアしていました。
ですが、それも含めて自分のマネジメント不足だとも感じます。それにスクラッチが3位だったとは言え、1位で終わっていればもっと気持ちの余裕とかもあっただろうと思います。スピードに関しても、余裕があるとは言えなかった。オムニアムで自分の力でメダルを取るには、まだ力が足りなかったのかなと感じます」(今村)
*リザルト UCIトラック世界選手権 男子オムニアム 2024/10/19
1 de VYLDER Lindsay(ベルギー)150pts
2 CONSONNI Simone(イタリア)139pts
3 DORENBOS Yanne(オランダ)128pts
11 今村駿介(日本)98pts
【男子マディソン】序盤は積極的に攻めた窪木・今村だが、後半にラップを取られ振るわない成績に
出場選手:窪木一茂・今村駿介
(今村、窪木)
パリ2024オリンピックに出場し6位を獲得した窪木一茂・今村駿介のペアで出場する男子マディソン。メダルを狙える実力をこの世界選手権に挑みます。
今村が周回での展開を担い、窪木がスプリントでのポイントを獲得する、と言う基本的な戦略で臨んだ二人。序盤から積極的に攻め、序盤で1位ポイント1回、中盤までに2、3位ポイントを獲得し、さらにラップも得るという走りで進めます。
(窪木)
しかし他チームの速度もかなり高く、ラップが頻発し、その中で窪木・今村はポイント奪取に挑みますが、なかなかタイミングが合いません。
後半になり、ちょっと後ろに下がって回復した時点で、他選手に周回遅れにされてしまいます。これで先のラップで獲得した点数がマイナスされ、しかも先頭付近になかなか浮上できません。
さらに終盤にさらにラップを取られ、さらにポイントを失って日本チーム、合計-7ポイント隣結果は10位に。悔しい走りとなりました。
(今村)
「前々で走って、ラップを獲れれば、メダル争いに加われると思って走っていました。ですが、それぞれのチームがどんどんラップをしていく中で後手を踏んだという気持ちになり、どうしようと焦る気持ちが出てきてしまいました。
少し休みたいと思って後ろに下がって気持ちの緩みが出た瞬間に、一気にラップされてしまいました。そこからはもう気持ちを切り替えて、まずはマイナスを取り戻そうと窪木さんと声かけはしてたんですが、なかなか厳しかったです。
それまでのチームメイトの活躍も本当に嬉しくて刺激になり、自分もやれるっていう気持ちにもすごくなったんですが、これも現実なんで受け止めていますし、まだまだこれからだと思っています」(今村)
(窪木、今村)
*リザルト UCIトラック世界選手権 男子マディソン 2024/10/20
1 ドイツ 76pts
KLUGE Roger
TEUTENBERG Tim Torn
2 ベルギー 60pts
de VYLDER Lindsay
van den BOSSCHE Fabio
3 デンマーク 59pts
LARSEN Niklas
MORKOV Michael
10 日本 -7pts
窪木一茂
今村駿介
【男子エリミネーション】ニュートラル時の位置どりで後方に落ちた兒島、そのまま除外され15位に
出場選手:兒島直樹
(兒島)
男子エリミネーションに出場した兒島直樹。オムニアムの1種目でもあるエリミネーションを、ネーションズカップでのオムニアムでうまく展開し、好成績をマークしたこともあります。
レース序盤は集団の前方や外側で脚を使いながら位置どりを進めていた兒島。中盤に向かって集団のペースが段違いに速くなった場面で、ふとした隙に後方に落ちてしまいます。
(兒島)
その後一人の選手が転倒し、5周回のニュートラル周回が設けられました。この間にはレースは進行せずエリミネートはありませんが、位置どりは激しく、ここで前に上がりきれなかった兒島は復帰直後のエリミネートされてしまいました。結果15位でした。
*リザルト UCIトラック世界選手権 男子エリミネーション 2024/10/20
1 HANSEN Tobias Aagaard(デンマーク)
2 VIVIANI Elia(イタリア)
3 BIBIC Dylan(カナダ)
15 兒島直樹(日本)
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