【ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム】雨と寒さに苦戦しながらの集団ゴール
今年で第10回を迎えたツール・ド・フランスさいたまクリテリウム。例年晴天のイメージだが今回は初の雨、後半にかけては10mmもの雨量が予想され、滑りやすい路面と寒さとの戦いとなった。
注目の海外招待選手はブエルタ・ア・エスパーニャの総合優勝者プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)とツールの区間優勝記録を更新したマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン)。またマイヨヴェールを獲得したビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)など豪華な顔ぶれ。チームブリヂストンサイクリングからは松田祥位、岡本勝哉、山下虎ノ亮の3名。
オープニングセレモニーやパレードランなどが行われたのち、13時20分より行われたチーム対抗によるタイムトライアルレース(距離3.2km)では雨も本降りとなり滑りやすい路面で落車する選手もおり、チームブリヂストンのメンバーは安全マージンをしっかり取って9位でゴール。そしていよいよ3.6kmコースを17周する総距離61.2kmのメインレースがタイムトライアルで落車し、不出場となった3名を除く49名でスタート。
前半は数名が飛び出しては吸収を繰り返し、ペースが落ちたかと思えば一気に上がる落ち着かない展開。7周目に入ったタイミングで8名の逃げ集団ができメイン集団との差を広げていくが、メインアリーナの出口付近で5名が落車、3名となってしまった逃げ集団は10周目を前に吸収されてしまう。その後、いよいよ本命たちが動き出し、新城選手とバルデ選手、そしてここまで集団の中で息を潜めていたログリッチ選手という豪華な3名の先頭集団が形成された。レース終盤にかけてより一層雨足が強まる中、逃げの3名との差は常に射程圏内の状態でラスト1周へ最初にバルデ選手が遅れ、そのまま吸収かと思いきやログリッチ選手がペースアップし単独でゴールを目指す。しかし後続集団は最後の直線で一気にログチッチ選手との距離を縮め、アンテルマルシェの完璧なアシストを受けギルマイ選手が見事優勝を勝ち取った。
チームブリヂストンサイクリングのメンバーは滑りやすい路面と寒さの中、来週のツールドおきなわを見据え無理をせず集団でゴールとなった。
ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム2024結果
1位_ビニヤム・ギルマイ(エリトリア、アンテルマルシェ・ワンティ)
2位_プリモシュ・ログリッチ(スロベニア、レッドブル・ボーラ・ハンスグローエ)
3位_マーク・カヴェンディッシュ(イギリス、アスタナ・カザクスタン)
24位_山下虎ノ亮
26位_岡本勝哉
37位_松田祥位
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