2024年チームブリヂストンサイクリングへの熱い応援に感謝いたします

2024年チームブリヂストンサイクリングへの熱い応援に感謝いたします



(10/17 世界選手権・男子オムニアム表彰式/中央=窪木 (c)JCF)

今シーズン、チームは大きく誇れる成績をいくつも残すことができました。

まず8月のパリ2024オリンピックでは、チームから5名が出場し、3名が入賞しました。さらに、10月の世界選手権では窪木一茂が男子スクラッチで優勝し金メダルを獲得、そして長迫吉拓が3位に入り銅メダルを獲得しました。



(10/15 世界選手権・男子チームスプリント表彰式/右から3人目=長迫 (c)JCF)


世界トップクラスの大会での勝利とメダルの獲得は、チームブリヂストンサイクリング選手たち全員が抱いてきた想いです。これをチーム創立60周年という節目に実現することができました。日頃から皆様よりいただいている、応援という大きな後押しのおかげです。心より感謝いたします。


(4/28 第5回播磨中央公園ロードレースDAY2/左から橋本、松田、今村)

またロードレースでも、チーム選手は今シーズン、日本最高峰のロードレースシリーズであるJプロツアーにて橋本英也、兒島直樹、松田祥位らがそれぞれ勝利しています。さらに『日本ナショナルチーム』として出場した国内最高峰のステージレースであるツアー・オブ・ジャパンでは、今村駿介、山本哲央、そして兒島がステージ3位以内を獲得できました。出場するすべてのレースで全力を尽くすチームブリヂストンサイクリングの強さを、しっかりと見せられたシーズンとなりました。今シーズンの主なチーム成績を振り返ります。


(4/27 第5回播磨中央公園ロードレースDAY1/兒島)


トラック/パリ2024オリンピックに5名のチーム選手が出場


(左から/長迫、太田、橋本、今村、松田)

2024年8月5日 - 11日の期間で行われた、パリ2024オリンピック自転車競技。ここに5名のチーム選手が出場し、大きく健闘しました。

*長迫吉拓
 ・男子チームスプリント  5位

「メダルを獲れる可能性が十分にあった中で、僕の失敗で取れなかったというのがすごく悔しいです。でも、このオリンピックに向けてたくさんの応援であったり、チームの態勢であったり、自分が100%向き合えたというところが良かったところで、すごく自信にもなった大会でした」

*窪木一茂
 ・男子オムニアム 6位
 
 ・男子マディソン 6位
 
 ・男子チームパシュート 10位

「まだちゃんとは見返せてはいないんですが、悔しい気持ちがいっぱいです。オムニアムとマディソンに至っては6位という結果で、自分自身も手応えがかなりあった中で、メダルに届かなかったので、笑顔では帰れないかなと思うところはありました

約1週間、パリ2024オリンピックでの応援をいただきありがとうございました。大きな力になりました。思っていた以上に会場に日本人の観客の方も足を運んでいただいていて、おかげで全力を尽くせました」

*今村駿介
 
 ・男子マディソン 6位
 ・男子チームパシュート 10位 >>結果PDF

「今までで一番、思い出に残る大会となりました。レースのレベルもそうですし、大会に賭ける各選手たち、すべてのアスリートの想いというものを、オリンピックの期間中にすごく感じることができました」

*太田りゆ
 
 ・女子ケイリン 9位
 ・女子スプリント 20位 >>結果PDF

「念願のオリンピックの舞台で全力で戦えたこと、悔いのないレースができたことがすごく嬉しくて、達成感でいっぱいです。ここまで本当に長い間、私のオリンピックに出たいという夢を一緒に歩んでくれて、支えてくれて本当にありがとうございました」

*橋本英也
 ・男子チームパシュート 10位 >>結果PDF

「結果として僕のオリンピックは、本当に勝者でもない、敗者でもない不思議な感覚で終えたオリンピックでした。ある意味、大きく負けたものではないので、しっかり次の目標を作り、それに向けてまた走っていこうと思います。応援ありがとうございました」

トラック/UCI世界選手権で、窪木が金メダル、長迫が銅メダル獲得



(10/17 世界選手権・男子オムニアム/窪木 (c)JCF)

10月15〜18日まで、デンマーク・コペンハーゲン/バレラップにて行われたUCI世界選手権。この男子スクラッチにて窪木が、最終5周を独走し勝利しました。

これまでの2022年、2023年と2年連続銀メダルを獲ってきた窪木、3度目の正直でついに世界チャンピオンとなりました。チームブリヂストンサイクリングに、男子エリートクラスの初となるアルカンシエルを持ち帰りました。

「いまだに信じられません。この種目に出場が決まってから、アルカンシエルに欲を出さないように心がけ、無我の境地になれればと思っていました。とにかく、いつもいつも応援してくれる周りの方々に大変感謝したいです。そしてこの世界一が日本の多くの方々に勇気を与えられ、また、日本の自転車競技がますます発展していくことにつながって欲しいと願っています」(窪木)



(10/15 世界選手権・男子チームスプリント/左・長迫 (c)JCF)

さらに長迫が、男子チームスプリントで3位を獲得。銅メダルを獲得しました。パリ2024オリンピックで悔しい思いを味わった長迫は、その雪辱の第一歩として、世界選手権での初めてのメダルを獲得しました。

「決勝での走りは、気合は十分に入っていて走りの感覚では、この日の3本の中では一番速かったのかなという印象だったんですが、タイムは一番遅かった。もうちょっといけたのにと思い、それを素直に喜べてない自分がいますが、それでも世界で3位です。僕たちの初めてのメダルという嬉しさがあり、何かを一つ成し遂げたという感覚はあります」(長迫)


チーム力が成し遂げたロードレースでの勝利と健闘



(橋本、松田)

シーズンを通して行われてきたロードレースシリーズ、Jプロツアーでは、4月の【JBCF東日本ロードクラシック】Day2で橋本がフィニッシュスプリントで勝利。



(今村、橋本)

その次週の【西日本ロードクラシック】Day1 では兒島が独走勝利、さらにDay2では松田が勝利、2位に橋本、3位に今村が入り表彰台を独占しました。



(山本)

5月のツアー・オブ・ジャパンでは、山本の勢いが大きく目立ちました。残念ながら終盤に落車しリタイアしましたが、それまでのステージでは2、3位を含む好成績を残しました。そしてパリ2024オリンピックを挟み、9月のJBCF南魚沼クリテリウムでは日本代表のリザーブ選手だった松田が勝利し、2位に山本が入るワンツー勝利を獲得しました。

トラックで大きな世界大会が続きましたが、チーム選手たちはコンディションを下げることなくロードレースでも確かな結果を残すことができました。

さらに飛躍していく選手たち、そして2025チームブリヂストンサイクリング


(山本、岡本、橋本、松田、今村、山下、窪木、兒島)

このように、輝かしい結果を残せた2024年のチームブリヂストンサイクリング。念願の世界チャンピオンを獲得し、オリンピックではメダルこそ逃したものの、結果への確かな手応えを感じられたシーズンとなりました。改めて、チームを応援いただいた皆様の、熱く力強い声援に、心から感謝いたします。

この誇らしい成績を成し遂げてくれた窪木、橋本、今村の3選手は、今シーズンを持ってチームを退団いたします。2018年のチーム入団より、世界大会でのメダルという途方もない夢を目指し、そして実現してくれた彼ら3選手にチームは大きく感謝いたします。

そして新たなチーム員と共に迎える2025年には、彼らが成し遂げてくれた成績に敬意を払い、それを超える結果を目指し、前進してまいります。

2024年もチームブリヂストンサイクリングを応援いただき、ありがとうございました。
2025年も、皆様からの熱い声援に応えるべく、チーム選手は全力で勝利を目指してまいります。
これからも、チームブリヂストンサイクリングの応援を、よろしくお願いいたします。

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