【選手紹介2025】松田祥位 プロフィール
松田祥位
マツダ・ショウイ / Shoi MATSUDA
1999年9月13日生・岐阜県出身
競技/種目:トラック/ロード
主な戦績
・パリ2024オリンピック 男子リザーブ選手
・2024UCI世界選手権 男子チームパシュート4位
チームパシュート不動の一走、ロードレースを勝利する実力
2024年の松田祥位は、チームパシュートの一走として、UCIネーションズカップで2位銀メダルを獲得しました。その後のパリ2024オリンピックではリザーブではありましたが、パリの現地でオリンピックを肌で体験してきました。チームを引っ張る一走としての独走力が大きな持ち味でしたが、2024年はロードレースでの駆け引き、そこからのスプリント勝利も実現する脚質へと進化しました。ロス2028オリンピックには、リザーブではなく日本代表としての出場を目指す松田、自らの能力をさらに極め、様々な競技で日本を代表する選手としての成長が期待されます。
ーー自転車競技に関わるようになったきっかけは?
中学時代に、友達がマウンテンバイクに乗ってたんです。僕はそれまでママチャリとか子供用のキッズ自転車しか乗ったことなくて。乗らせてもらったら、変速のギアがすごい軽くて、『こんなに進むんだ!』っていう感触にハマっちゃったんです。あの『ギュイン』っていう感じに惹かれました。そこが原点ですね。
10年くらい前にテレビで自転車のレースを、ツール・ド・フランスの特集を見て『かっこいい!』って思ったんです。スプリントで勝ちまくる選手がいて、めちゃくちゃかっこよくて。そこで興味を持ちました。そして当時、自転車競技のある高校っていったら、岐阜であれば当時は『岐阜第一高校』だったので、そこに入ろうとなりました。
それでロードバイクを買って、通学用としてロードを。トラックバイクは学校の備品を使っていました。もともとロードがやりたくて行ったんですけど、その学校は競輪選手も輩出してるような高校だったので、ロードもやりつつ、トラック競技もできたっていう感じです。
ーー選手としての自分の走りのタイプは?
前は結構、タイムトライアルを得意とするタイプだったんです。一人逃げとか多かったんですけど、今はスプリントにもちょっと自信ついてきて。少人数の逃げから単独アタックや、そこからのスプリントで勝負したりができますね。パンチャーに近づいてるというか、戦術の幅がちょっと広がったと感じています。
ーー2024年の成績や走りを振り返ると?
チームパシュートでの動きは、コンスタントに仕事を全うできたかなと思います。かけるギアも前より重く踏めるようになりました。ロードもいい感じですね。うまいことハマりました。そこまで調子がいいわけでもなかったんですが、頭使って走ったらイケた、というか。播磨でのレースはラスト20キロくらい独走して、自分はこんなタイプだったのかと驚きました(笑)。でも後ろが詰まらなかったから、『あ、いけるんだ』って。自分が弱いところを知っているから、抑えながら走っていたらうまくいった。あの走りを脚のある状態でやりたいですが、それがなかなか難しいです。
ーー2024年のパリオリンピックにも関わりましたが、振り返ってみてどうですか?
いやもう、オリンピックはすごいです。みんながすごく強い人たちばっかりで、びっくりというか…。やっぱりあの舞台に立つなら、恥ずかしい走りはできないなっていうのはありますね。本当にそれだけです。順位とかタイムとか、結果云々よりも、ベストを出していきたいです。次に向けては金メダル狙わないと、っていう強い気持ちでいます。
ーー自転車以外で好きなことは?
釣りですね、海釣りです。磯で波がザバーンってなってるところの下で待っている魚がいるんですよね。小魚を狙う魚がいるんですよ。釣れる魚はヒラスズキが代表的で、それがとてもかっこよくて、美味しいんですよ。静岡に来てからはずっとこれにハマってます。
ーーチームにはどう貢献していくイメージでいる?
これまでジュニア時代やアンダー世代にフランスですごく多くのレースを走らせてもらってきた5年間の経験を、これからの若手選手たちに伝えていきたいです。特に、自転車競技の基礎やポジション調整のアドバイスなど、基本的な部分をしっかり教えることで、次世代の選手たちと一緒に成長していきたいと思っています。
ーー2025年の競技活動の目標は?
3月からのネーションズカップでは良い結果を残し、メダルを狙いたいと思っています。チームパシュートでは引く距離を伸ばし、1kmタイムの1分切りに近づけたい。『ガンガン引ける』選手になりたいです。スプリント能力の向上にも取り組んで、さらなる成長を目指します。またロードレースでも、新しい体制になっても強い、というところを見せていきます。
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