【選手紹介2025】太田りゆ プロフィール
太田りゆ
オオタ・リユ / Riyu OHTA
自転車競技アンバサダー
1994年8月17日生・埼玉県出身
2024年の主な戦績
・パリ2024オリンピック 女子ケイリン9位
念願のオリンピック出場を果たし、2025年からアンバサダー活動へ
チーム在籍8年目となる太田りゆ。オリンピック出場を目指し続け、東京2020オリンピックではリザーブとなったものの、パリ2024オリンピックでは女子ケイリンと女子スプリントに出場。ケイリンでは日本人史上最高順位となる9位を獲得しました。
2025シーズンは競技出場からは一歩引いて、アンバサダーとして自転車競技の普及に努めます。またガールズケイリン選手として、公営競技の競輪にも出場します。
ーー自転車競技を始めたきっかけは?
スポーツで生計を立てられる、収入を得られる仕事を探そうと思い、競輪選手としてスタートしたのがきっかけです。その後、日本代表に選ばれ、ナショナルチームやオリンピックを目指すチームの一員になりました。
ーー選手としての走りやタイプを説明すると?
パワーを活かしたレース展開が持ち味です。そして、勝つためには全力を尽くすという姿勢を見てもらえたら嬉しいです。
ーー2024年の成績や走りを振り返ると?
2024年は何といってもパリオリンピックが大きな出来事でした。それから競輪選手としては、12連勝を達成したり、G1で2着を取ったりと、オリンピアンとして、プライドを持って戦い抜けた年ですね。
ーーチーム在籍中に一番印象に残っている成績は?
やはりオリンピックです。メダルの獲得やアジアチャンピオンなど他にもいろいろ成果はありますが、オリンピックのケイリンで9位になったことが特に印象的。成績的にはもっと上を目指したかったけど、日本人歴代最高順位です。世界中の選手が人生をかけてパフォーマンスを合わせる一番レベルの高い瞬間に、日本人で一番良い順位を残せた。それは本当に誇りに思っています。
ーーそのレースを振り返ると、どんな気持ちに?
何度も「あの時、こうすればよかった」と振り返るものの、結局あれ以上はなかったと思えるレースでした。準決勝でまくりきれず決勝に行けませんでしたが、まくりに行くタイミングはあそこしかなかった。お互い全力で踏み合い、声が漏れるほどだった。私も相手も強かったけれど、その瞬間は相手がわずかに強かった。それで負けたのだから悔いはない。成績よりも、そのオリンピックの走りが一番印象深いですね。
ーー自転車以外で好きなことは?
やっぱり美容にはこだわっています。「素敵でありたい」という思いがあります。オリンピックが終わってすぐ30歳を迎え、大人の女性として美しくありたいと思うようになりました。可愛いよりも美しい方向にシフトチェンジしたい。20代とは違う感覚もあるし、お肌も気にしています。
ーー2025年はどうチームに貢献する?
2025年からは貢献の仕方が大きく変わります。私はもうオリンピックは目指さない立場です。子どもたちへの指導や、自転車競技の普及活動、これまでの世界へ挑戦してきたことを伝える講演会などに力を注ぎたいと考えています。日本代表選手としての時間が減った分、ケイリンやスプリントの競技を広めていく取り組みなど、いろいろなことができるようになると思います。
これまでブリヂストンに支えられてオリンピアンになれた経験を、今度は伝え、教えて、競技者を取り巻く環境を良くしていきたいです。これから自転車競技をする方々の環境が良くなるように、私は世間に自転車の良さを広めていきたいなと思っています。
ーー2025年の自転車競技での活動目標
2025年のガールズグランプリに出場することが大きな目標です。競輪では、お客様、ファン皆さんの期待に応えられるよう1着を狙い続けたい。競輪選手はそれだけが仕事ではありませんが、3着以内に入ることを常に意識したいです。競技者時代は1、2着になれば上のレースに進むので、それ以下だと踏みやめてしまうような考え方もありましたが、競輪では着順がひとつでも上になるよう最後までしっかり踏み続けて勝つことを意識します。そしてG1タイトルを獲り、グランプリ出場も決められたら理想かなと思います。
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