矢萩悠也

2002年9月13日生・大阪府出身
競技／種目：トラック／ロード
主な経歴・戦績
・2025京都産業大学卒業予定
・2024トラック全日本学生選手権　ポイントレース　優勝

ゲーム系種目が得意、チーム入団への強い想いを叶える

2025年3月に京都産業大学を卒業予定の矢萩悠也。これから期待される実力の持ち主です。対人のゲーム系種目が得意で、全日本選手権のポイントレースではエリートクラスで3位という成績も残しています。チームブリヂストンに対する想いが強く、大学卒業までの間にしっかりとチャンスを掴みました。そのチャンスをどう活かしていくのか、今シーズンの目標を聞きました。

ーー自転車競技を始めたきっかけは？

自転車競技を始めたのは高校からです。中学生の頃からクロスバイクで走ること自体が好きで、「自転車競技部がある高校に行こう」と決めてました。小・中学生の時はサッカーもしていて、ブロック大会で準優勝するぐらいにはやっていましたが、高校に進むタイミングで「自転車の方が楽しい」と感じました。

ーー選手として自分の走りのタイプは？

ゲーム系種目が得意で、粘り強さが一番の強みだと思っています。相手が苦しくてやめたくなるような場面でも、もう一踏ん張りできる粘りが自分には自信あります。そのおかげで結果を出せたレースも多かったですね。

ーーこれまでの競技生活で誇りに思う成績は？

２つあります。今年のトラック全日本学生選手権のポイントレースで優勝したことと、トラック全日本選手権エリートクラスのポイントレースで3位になったことです。

学生選手権のポイントレースは2年連続で準優勝が続いていて、今年こそは優勝という強い気持ちがありました。全日本選手権エリートでは、去年は耐えるだけの走りでしたが、今年は自分から攻めるレースができた。それが3位という結果にも繋がったと思っています。

ーー得意な種目は？

インカレで表彰台に上がったのはマディソンです。ゲーム系の種目が得意ですね。自分は粘り強いタイプなので、そういうレース展開で強みを発揮できると思っています。

ーー大学4年間の競技生活を振り返ると？

1年生から4年生まで、右肩上がりで成長できたと思います。伸び悩んだ時期もありました。でも、その中でも長く気持ちを切らさず続けてきたことが、最後の年に結果を残せた要因だと思います。

ーーロードレースではどんな成績を？

正直、ロードではまだ目立った実績はないです。今年の都道府県対抗ロードで初めて入賞したぐらいの成績です。走り方がまだうまくないというか、粘れませんでした。人よりロスが多いと感じています。これからはロードももっと勉強して、粘り強さを活かせるようにしていきたいです。

ーー自転車以外で好きなことは？

ありきたりかもしれませんが、趣味は音楽を聴くことです。ひたすら聴いています。家でも外でも常に音楽をかけていて、イヤホンやスピーカーから常に聴いています。J-POPが中心で、Mr.Childrenは小学生の頃からずっと好きですね。Vaundyも聴きますね。

ーーチーム入団のチャンスをどう活かしたい？

3年生の頃からこのチームで走りたいと考えていて、監督にも挨拶させていただいていました。日本のチームの中で、ロードとトラックの両方に本気で取り組む環境はここしかないと思ったんです。国内トップチームとしての存在感も大きく、そこで自分も成長していきたいという気持ちがありました。

ロード・トラックともに日本トップクラスの環境で、本当に恵まれています。僕の目標はトラックでナショナルチームに入ることなので、ここで徹底的に鍛えられれば、その夢に一歩近づけると思います。

ーー2025シーズンの目標は？

プロチーム1年目なので、まずは環境に慣れることが目標です。そしてチームの勝利に少しでも貢献できるように。自分自身にチャンスが巡ってきたときには逃さず掴み取り、さらに上を目指したいです。