【選手紹介2025】山本哲央 プロフィール

山本 哲央

 
ヤマモト・テツオ / Tetsuo YAMAMOTO

2000年3月17日生・山梨県出身
競技/種目:トラック/ロード
主な戦績
 ・2024 ジャパントラックカップII 男子ポイントレース 優勝
 ・ツアー・オブ・ジャパン 第4ステージ 2位

最終局面までしっかりと残るスタミナ、勝ち方を覚えた2024年

これまでの山本哲央は、ロードレースでの勝利を含む活躍が大きく目立ってきましたが、2024年は、トラックでの成績も確かに向上。国際レースであったジャパントラックカップでの勝利は山本自身にも大きな自信となり、さらにシーズン初頭のツアー・オブ・ジャパンでのステージ2位、3位という成績は、高く評価されました。2025シーズンは、さらなる強さを見せていきます。


ーー自転車競技を始めたきっかけは?

もともとは高校への通学手段としてロードバイクを買ったのが始まりです。定期代が3年間で合計13万円くらいかかるなら、8万円くらいのロードバイクを買ったほうが安いんじゃないかっていう単純な理由でした。電車通学が億劫だったですし、体を動かしたいっていう気持ちもあって購入しました。それで高校に入って、何か新しいことをと考えている中で、ロードバイクの競技に出会ったんです。知り合いが出ている県の練習会に参加したら、競技としても楽しいし、長い距離乗って遠くに行くのも楽しいし、思って、気がついたら本格的に競技を続けていました。

ーー選手としての走りのタイプは?

自分でも意外なんですが、長いレースになるほど後半に体が動き出すタイプです。あまり長距離やステージレースが好きというわけではないんですけど、終盤になると楽になる瞬間があるのに最近気がついて(笑)。スタミナの回復が早いのか、後半強くなれる体質なんだと思います。最近それに気づいた感じです。

ーー2024年シーズンをどう振り返る?

5月頃までは結構調子良くて、2023年は停滞気味だったのが2024年で一気に伸びた感じでした。ただそこで鎖骨を折ってしまって…。でも、2023年に鎖骨骨折からの復帰が上手くいかなかった嫌な思い出があったので、今回は慎重に復帰への準備を進めたんです。その結果、8月・9月の全日本トラックにはしっかり復帰できました。その後もしっかり走れていたので。成長を実感できたシーズンかなと思います。

ーー得意な展開や見せ場は?

終盤にパンチのある登りなどでしっかり先頭集団に残って、そこから小集団でのスプリント、あるいは終盤で独走に持ち込む展開で力を発揮できると思います。最近はトラックでも一発のパワーが活きるような練習を増やして、その成果を感じています。

ーー今後の方向性は?

トラックもロードも中途半端ではない、どこでも勝負できる選手になりたいです。ロードでも総合成績を狙えて、トラックでも強い。そんなオールラウンダー的な存在が理想です。

ーー観客に見てもらいたいポイントは?

終盤の展開ですね。独走状態で攻めているような場面をお見せしたいです。トラックでもロードでも、最後まで諦めずに、攻める姿勢を見ていただけたらと思います。

ーー自転車以外で好きなことは?

最近はラジオとNetflixのドラマに時間を奪われてます。Netflixでは「ブラックリスト」という長い海外ドラマにハマっていて、1話45分でシーズン10まである…もう大河ドラマ5本分くらいのボリュームを、観終わろうとしています。ラジオはジブリの鈴木敏夫プロデューサーがやっている「ジブリ汗まみれ」を2007年からの放送を追っていて、もう2019年の分くらいまで聴いちゃいました。とにかくどちらも長いコンテンツを楽しんでいます。

ーー2025年に向けた意気込み

2025年は自分たちの世代がロードレースでチームを率いる立場になります。勝負できる機会も増えると思いますし、これまでチームを引っ張ってきた先輩方に続き、ビッグレースで勝負できる力をつけ、チームに良い影響を与えられる存在になりたいです。


ーー2025シーズンの目標

ロードではツアー・オブ・ジャパン(TOJ)、ツール・ド・熊野、ツール・ド・九州などで総合成績に絡みたいと思っています。トラックでは海外遠征が増えると思うので、国際大会での勝利を目標にしています。2024年のツール・ド・九州では総合5位を狙える手応えを感じたので、さらに切り詰めて挑戦していきます。

最新記事

イベント

Article

前の記事へ 次の記事へ