【2025アジア選手権トラックDay6】 男子オムニアムで兒島が逆転勝利 金メダルを獲得
2月21日から行われているトラック競技「アジア選手権」。
6日目に行われた男子オムニアムに兒島直樹が出場した。スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースと1日で4つの種目をこなし、その総合得点で順位を争うタフなレースを戦った。
2025トラックアジア選手権大会
日程: 2月21日(金)〜2月27日(木)
開催場所: マレーシア・ニライ
出場選手: 兒島直樹、松田祥位、長迫吉拓、山本哲央
リザルト: https://atresults2.wixsite.com/attiming/acct2025
3種目終了時点で2位 ポイントレースでの逆転にかける
まずは1種目目、スクラッチレースに出走。
着順を決めるフィニッシュ間際、アクシデントに見舞われながらもこの種目を2位でまとめる。
続く2種目目のテンポレースは1位でフィニッシュ。先のスクラッチで1位となったインドネシアの選手と同ポイントで肩を並べる。
さらに3種目目のエリミネーションを4位で終えて、本種目終了時点で112ポイントを獲得し、暫定2位。トップのインドネシアの選手(114ポイント)を2ポイント差で追いかけており、十分逆転可能な位置で最終種目へ向かった。
冷静なレース運びでポイント量産 金メダルを勝ち取る
最終種目は20kmのポイントレース。前半からインドネシアにマークされながらもポイントを連取し、優勝争いを繰り広げる。
やがて中盤から兒島が一気にレースを動かす。「集団の疲労が見えたので逃げの展開を作った」と話した通り、ポイントを獲得した流れからさらにアタックを仕掛ける。
この動きで逃げ集団を作ると、そこからさらにアタックを繰り出し、ポイントを上乗せ。メイン集団にも追いつき、追い抜きポイント(+20点)も加点すると、インドネシアを逆転してトップに。トータル163ポイントを獲得し、2位以下を大きく突き放した。
その後も冷静なレース運びでリスク管理の走りを徹底。ライバルの動きを封じ込めながら、フィニッシュし、優勝を確定させた。
【男子オムニアムリザルト】
1位 兒島直樹 日本 163点
2位 Bernard benyamin van Aert インドネシア 146点
兒島コメント
スクラッチ、テンポレース、エリミネーションの3種目を終えて、アジア選手権ならではの(アクシデントが発生する)レースで躊躇しましたが、調子も良くいずれも上位でまとめられました。
ポイントレースは前半マークが厳しい中、どうポイントを重ねようか悩みましたが、冷静に状況判断ができてよかったです。
初めてオムニアムで金メダルを獲得できたことが次のレースへの弾みになりますし、日本に金メダルを持ち帰れるので嬉しいです。
これにて2025アジア選手権トラックの全日程が終了。チームブリヂストンサイクリングメンバーの活躍を振り返ると、4つの競技でメダル獲得と、日本チームの活躍に大きく貢献した。トラックレースシーズンは始まったばかりなので、この勢いで2025年を戦い抜きたい。
Text:Ryo Kodama
Photo:日本自転車競技連盟
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