【NTT 東日本 真岡芳賀ロードレース】雨中の厳しいレースで攻撃を仕掛け続ける
2025年3月29日に、栃木県にてJ プロツアー第2戦 真岡芳賀ロードレースが行われた。総距離122.4kmで争われ、完走率25%以下となる厳しいレースであった。
チームは終始攻撃の姿勢を緩めず戦い、最後は集団スプリントでの勝利を目指したが、終盤に抜け出した選手らを追い切ることができず、山本哲央の17位を最高位にレースを終えている。
レース名称:JBCF 第2回 NTT 東日本 真岡芳賀ロードレース
日程: 3月29日(土)
開催場所:真岡井頭公園周辺周回コース
コース長:122.4km=7.2km x 17 周
出場選手: 河野翔輝、松田祥位、兒島直樹、山本哲央、岡本勝哉、矢萩悠也、梅澤幹太、木綿崚介
リザルト: https://jbcfroad.jp/wp-content/uploads/2025/01/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%AA%E3%82%B6%E3%83%AB%E3%83%88_JPT.pdf
降りしきる雨の中、積極的にレースを展開
栃木県でのJプロツアー2連戦が3月29、30日にかけて開催。
連戦初日は真岡市と芳賀郡を行き来する122.4kmのロードレース。
真岡井頭公園を伝う7.2kmの周回路は高低差が少なく、スピーディーな展開となることが想定された。
速いレース展開を得意とするチームブリヂストンサイクリングとは相性が良く、メンバー全員で勝ちにこだわり、綿密な計画を立ててレースに挑んだ。
当日は冷たい雨が降り、気の抜けないコースコンディションに。
選手たちは体温低下をまねかねないよう、ウェアを着込んでスタートラインへ立った。
序盤は後手を踏まないよう展開しながら様子を伺う。山本、岡本、梅澤、矢萩は前方で走る姿が目立った。
まず戦局が動いたのは6周目。集団のペースが緩んだタイミングから3名の選手が逃げを打つと30秒ほどリードする。
7周目に入ると、チームブリヂストンサイクリングはメイン集団前方へ。やがてチームは組織的なペースアップを開始し、メイン集団を絞り込む。するとメイン集団は30名程度にまで人数を減らす。さらに、8周目には前をゆく3名を吸収することにも成功。次の展開へ向けて盤面を整えた。
続く9周目には松田が単独で逃げを試みる。この動きに集団はすぐさま追走の意思をみせると、約半周をかけて松田をキャッチ。
消耗激しい局面だが、再びレースが動く。10周目に5名が集団から抜け出しを試みると、ここへ松田が加わる。
チームはこの厳しいタイミングでの抜け出しを決定的な逃げと判断。
松田を見送り、勝負を託した。
しかし次周回、間髪入れず動いた為か、松田が先頭から遅れをとってしまう。
これを受けて、チームブリヂストンサイクリングはメイン集団に残るメンバーで先頭とのタイムギャップを埋めるべく前を追った。
引き続き、先頭グループに選手を送りこめていない他チームと懸命に追走をかける。一時はその差15秒ほどまで追い詰めるが、キャッチには至らない。
尚も諦めずに残る周回を追走に費やすが、その差は十分に縮まらず、最終周回へ。
先頭を追いきれなかったメイン集団では、着順争いに向けた仕掛け合いが発生。
兒島、山本がここで争うが、追走にかなり力を使っていたこともあり、うまく立ち回ることができない。最後は山本が17位、兒島が18位でフィニッシュした。
タフコンディションの中、メンバー全員が積極的に戦った栃木連戦初日。
思うような結果を得ることができなかったが、チームとして、個人としての足りない部分を再確認している。翌日の宇都宮清原クリテリウムでもメンバー間の連携をさらに高めて、勝利を目指した。
リザルト 122.4km=7.2km x 17周
1 チュンカイ フォン 宇都宮ブリッツェン 2:56:06
OPEN 寺田吉騎 Bahrain victorious development team +00:01
2 織田聖 マトリックスパワータグ +00:01
17 山本哲央 +00:22
18 兒島直樹 +00:24
20 河野翔輝 +00:48
21 岡本勝哉 +02:17
22 矢萩悠也 +05:17
DNF 梅澤幹太
DNF 松田祥位
DNF 木綿崚介
選手&監督コメント
宮﨑監督
「もう少し、メンバー間で声をかけるなり、コミュニケーションが取れれば、また違う展開が作れていたかなと思うレースでした。中盤で先行した4名の逃げをしっかり捕まえることはできたと思います。きつい状況でも動いていけるチームであるので、反省を繰り返しながらより良いチームにしていきたいです」
河野翔輝
「随所で甘えが出てしまうレースになりました。特に先行した4名の逃げを捕まえる動きの中で、他チームの協力を得てしまいましたが、自分たちのチームだけでタイム差を詰め切るくらいでないといけなかったと思います。こうゆう苦しい場面でもっと組織的に動けると、勝ちも見えてくると思いました」
Text :Ryo Kodama
Photo :Satoru Kato
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