【香港インターナショナルトラックカップ Ⅱ 】Day1 オムニアムで兒島が優勝 2位に梅澤、3位山本で表彰台を独占

2025年4月20日から21日にかけて「香港インターナショナルトラックカップ Ⅱ」が開催された。
前日に行われたトラックカップ Ⅰ に引き続き、ジャパンナショナルチームから河野翔輝、松田祥位、兒島直樹、山本哲央が参加。
チームブリヂストンサイクリングからは岡本勝哉、梅澤幹太がこの大会に臨んだ。

2025 HONG KONG INTERNATIONAL TRACK CUP Ⅱ 

日程: 4月20日(日)~ 4月21日(月)
開催場所: 香港
出場選手: 河野翔輝、松田祥位、兒島直樹、山本哲央、岡本勝哉、梅澤幹太
リザルト: https://www.cycling.org.hk/wp-content/uploads/2025/04/Cup-II-Day1-Result.pdf

連日のオムニアム まずは全員が本戦へ

前日に続いて出場選手6名は皆、オムニアムに出場。
スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースと1日で4つの種目を行うこの競技だが、選手たちは二日連続でこのオムニアムをこなしており、想像以上にはハードな日程をこなす。
参加人数が多い為、選手たちはまず予選としてポイントレースを走ると、全員が無事に通過。
本戦へ出場した。

日本勢が序盤から優勝争いを繰り広げる

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まず1種目目のスクラッチでは松田が先頭でフィニッシュ。続いて兒島が2着、さらに梅澤が4着、河野が5着と上々の滑り出し。
続く2種目目のテンポレースでは、山本が2位を獲得して順位を上げると、松田6位、河野7位とそれぞれ着実に持ち点を増やしていく。

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さらに3種目目のエリミネーションでは、最終盤で兒島と岡本の一騎打ちとなると、兒島が先着し、1位通過。2位に岡本、5位には山本と各選手上位で得点する姿が目立つ。

3種目を終えての総得点は、兒島が98ptで2位、松田が3位(94pt)、4位(84pt)山本、5位(80pt)岡本と上位を確保。100ptを持つトップの選手を追いかけた。

優勝争いのポイントレース 兒島の安定した加点と梅澤の追い上げ

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最終種目、ポイントレースは、10周毎に訪れるポイント周回で1着5ポイント、2着3ポイント、3着2ポイント、4着1ポイントが付与されるほか、集団を追い抜くとラップ認定され+20ptが加算される。
序盤、ここまで11位(62pt)とやや停滞していた梅澤が全開でレースを動かす。2回目のポイント周回で1着獲得(+5pt)や、1ラップ(+20pt)で得点を連取すると一気に順位を上げていく。
やがて中盤に差し掛かると、兒島が着実にポイント周回を取りに行く運び。1着5ptを連取していくと、暫定トップに返り咲いてレースを展開した。
中盤から終盤にかけては山本と梅澤が動いてポイントを獲る。この2名が加わった逃げグループは集団をラップすると、1ラップ(+20pt)に加えて、ポイント周回でも加点。この時点で2度目のラップを決めた梅澤は暫定トップに立つ。

終盤、尚も動いてみせたのは梅澤。ポイント周回のペースアップに乗じて飛び出すと、再びレースをリード。周回遅れの選手たちに合流し、集団追い抜きを狙った。程なくして梅澤は集団に追いつくと、なんと3ラップすることに成功。トップの座を脅かしにかかる。
しかしこのタイミングで兒島も動いており、梅澤らがラップした後、自身も集団をラップしてポイントを獲得。
ミス無く着実に加点した兒島がトップをキープし、3ptを梅澤が追いかける展開に。
最終周回は着順次第で兒島、梅澤の順位が入れ替わる可能性があったが、覆ることなくフィニッシュ。

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上手くレース展開を見極めた兒島が優勝。終始アグレッシブに動いた梅澤が2位、そして中盤から追い込んだ山本が3位となった。


【男子オムニアムリザルト】

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1位 兒島直樹 ジャパンナショナルチーム 142pt
2位 梅澤幹太 チームブリヂストンサイクリング 137pt
3位 山本哲央 HPCJC 116pt

5位 松田祥位 ジャパンナショナルチーム 105pt
6位 河野翔輝 HPCJC 104pt
9位 岡本勝哉 チームブリヂストンサイクリング 82pt

選手コメント

山本哲央
ポイントレースで、梅澤が上手くやれているのはわかっていたので、自分も流れに乗って動いて行きたかったのですが、、。兒島、梅澤の動きにはついていけなかった点は悔しいです。
そんな中でも、バイクのセッティングや戦術など試験的に変えている最中で3位獲得できたので、納得のいく結果だったと思います。

兒島直樹
一昨日は体が動かなかったのですが、この日は予選から体が動いたので、いける日だなと思いました。
2位以下の選手の持ち点が固まっていたので、ポイント周回で点を奪い合う展開になるかなと思っていましたが、意外とラップの取り合いで対応にやや出遅れました。そんな中でも自分の得点をモニターで確認しながらレースを進めることができたので、攻めなければいけない場面ではしっかり動くことができました。最後の場面も梅澤選手からリードできていたので、点差を確認しながら自分もポイントをとってレースを終えることができました。

世界レベルのレースに出ると、まだまだ自分のスピードは足りていないと感じています。
このレースをもって日本競輪学校養成所に入所するので、そこでの学びを経て、世界でも引けを取らないスピードを身につけて帰ってきたいと思います。

Text:Ryo Kodama
Photo:Cycling Association of Hong Kong, China

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